上得意の樫村さん(仮名)。
いつもはLINEで仕事の依頼をしてくるのですが、今回はいきなり電話で(珍しい…)。
樫村さん宅といえば、ここ最近、洗濯機の故障が続き、ご迷惑をおかけしています。
大家族なので、普通のご家庭の2倍も3倍も使用されるので、ある程度はやむを得ないのですが、この5~6年で小さなトラブルを含めると、4回か5回は修繕に走っています。
そのうち1度は、長期保証に救われ、1度は大きな修繕費をお願いしています。
LINEでも電話でも、樫村さんからのコール、イコールまた洗濯機かな?と身構えます。
なんとなく、洗濯機を通じて、引け目がありました。
樫村さん「でんきやさん、ウチのアンテナなんだけど、この前の風で倒れてしまって…。」
(洗濯機じゃなくて、とりあえず…)。
まちのでんきや「あらら、テレビは映ってますか?」
樫村さん「あ、テレビは映ってます。」
デジタルになってからは、少しぐらいアンテナの向きが変わったり、あるいは倒れたりしても、映りに問題が生じないことは不思議ではありません。
樫村さん「それより、実は、アンテナが隣りの屋根にかかってしまっているようで。」
まちのでんきや「えぇ!そうなんですか。」
樫村さん「あれって、隣りの屋根にアンテナが落ちて、屋根を痛めてしまうなんてことはないですか。」
まちのでんきや「アンテナが倒れるのは、だいたいの場合、支線金具が外れてしまうか、針金が切れてしまう場合が多いのですが、恐らくそれでも最低2本の針金はしっかりつながれています。だから、これ以上の被害は恐らく…。」
樫村さん「そうですか…。」
この手の電話の場合、お得意様は少し興奮気味なので、こちらまで高揚しないようにします。
状況をお聞きするうち、緊急度を察し、今日明日の予定を見ながら、どのように対応するか考えます。
樫村さんのケースでは、テレビが映るか映らないかというよりも、お隣りに迷惑をかけられないという切迫した状況を読み取ることができました。
まちのでんきや「樫村さん、画像、送ってもらうことはできますか?できれば、アンテナが画像におさまるようなら、アンテナと、それと、家の外観を…。」
(送られてきた画像。アンテナらしきものがかすかに?でもちょっとわかりにくいかも。)
緊急度はよくわかったので、いったん店に戻って考えられる段取りをしてから現場へ出向くか、あるいは、とるものもとりあえず現場へ出向くか、画像を手がかりに判断することにしました。
アンテナの腐食度によっては、アンテナ一式の準備をしなければなりませんし、それもなんですが、持参するハシゴの種類が肝心でした。
まちのでんきやは、日頃営業車にハシゴを積んでいるので、店に戻らずにそのまま現場へ向かう方が早く(長尺ハシゴなら店へ)。
この日は、朝から雨が降ったり止んだりで、コールを受けた時はたまたま晴れており、即現場作業するなら、一刻も早い対応が必要でした。
画像を見て、「とりあえず即走ろう!」と判断しました。
訪問し、急いでハシゴを二段掛けし、屋根の上に。
予想通り、視線金具が一本抜けていました。
あ、これならとりあえず応急でも修繕はできると判断し、金槌一本、視線金具を打ち直しして、修繕は完了しました。
最初の樫村さんの声色から、「できればすぐにでも対応をお願いしたい」という声が、直接聞かなくても伝わっていました。
(あぁ~よかった)。
実は、ここ数年、トラブルが続いていたのは、洗濯機だけではありませんでした。
テレビもトラブルが何度か。
(土台が腐食していました。抜けたのはそのためかと。)
どんな故障、トラブルであっても、浅い年数でのそれはお得意様にとっては良い気はしません。
長年の大お得意様であっても、家電の初期不良が原因で、不信感を持たれて、それっきり疎遠になってしまうことも何度か経験が。
器械ものはわからないものですが、それでもトラブル時の対応はよほど気を入れて対処しないと、百年の恋も一時に泡と消えてしまいます。
たとえこちらに非がないとしても、どうしてもトラブル時は、「きっといつか埋め合わせを…」と、そんなことを考えます。
いつかは埋め合わせ…。
そうだ、これは家電量販店やインターネット通販にはあり得ない概念だ。
いつかは埋め合わせ。
お得意様とまちのでんきやの関係性ならではの考え方だ。
樫村さんは一言も「すぐにきて修繕を」とは言っていません。
が、ブログ担当は、長年のあれこれあった経緯なども考慮し、その日の予定をやり繰りし、樫村さんのアンテナトラブルを最優先し、訪問、問題解決しました。
(かけつけ、屋根に上ったときは…)
今風のキーワードを使うなら、最大限に忖度したということになるでしょうか(笑)。
いえ、忖度以上の忖度です(笑)。
今聞いて次の瞬間には問題解決に至ることもある。
それがまちのでんきやです(必ずとお約束できるものではありませんが)。
即対応したことと、ご請求金額で手心を加えたこと、それでここ何年かの胸のつかえを解消できるなら(それで消えることでも、そもそも卑下することでもないのですが)…。
一を聞いて十を知る。
阿吽の呼吸。
忖度も斟酌もできる。
それがお得意様とまちのでんきやの間柄です。
かえすがえすも、快適なテレビライフは、テレビ受像機と、健全なアンテナ設備が揃って実現すること。
テレビのトラブルのわだかまりを、アンテナ修繕で埋め合わせができたとすれば。
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