医学ニュースの深層 -48ページ目

「新型インフル低年齢で増加 5~9歳最多、感染研分析」を踏まえた「私からの提案」

 国立感染症研究所が全国の定点医療機関から報告されるインフルエンザ患者の年齢を分析したところ、9歳以下が増加していることが9日分かった。患者の大半は新型とみられる。

 感染研によると、夏休みが終わった後は、5~19歳の患者の割合が増加して流行の中心になり、その中でも10代前半の患者割合が最も多かった。

 しかし、最近になって10代の割合が低下し、9歳以下が増加。今月1日までの1週間でみると、5~9歳が36・7%を占め、前週まで最も多かった10~14歳と入れ替わった。

 感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官は「9歳以下の患者が多くなると、小児科の負担がより増えることになる。負担を増やさないために念のための受診などは控えるべきだが、症状がある場合には早期に受診するべきだ」と話している。(共同)



コメント:


 小児科パンク状態は、先ほども書いた。

そもそもの小児科医不足といった、この国の医療体制の弱点を新型インフルが「急襲」している。


 その一方で・・・


埼玉県は8日、同県深谷市の男児(3)が7日に死亡し、新型インフルエンザ感染が確認されたと発表した。男児に基礎疾患はなかった。死因はインフルエンザ脳症とみられる。

 県によると、男児は6日夜に40度近い熱を出し、7日午前に近くの診療所で受診。簡易検査で新型インフルエンザ感染が陽性だったためタミフルを服用。7日夕に容体が急変して意識不明となり、救急搬送先の病院で死亡が確認された。(共同)


・・・というNewsもある。


 小児には、タミフル脳症のリスクがまだ、捨てきれないのでリレンザの方が望ましいと前にも述べた。このNewsのケースについては詳細解析が必要だろう。


 タミフルの方が、処方しやすい点で「負担」が少ない。

だから、この医療体制の脆弱下では、皆さん、余計に、そうなされる。


 しかし、私は、小児の場合、少々、手間がかかってもリレンザのほうを優先したほうがいいと思う。


 また、そういう「負担」を軽減させるためにも、前から「第3の新薬」の「限定的早期承認」をと訴えているのであるが・・・。


 こういう発想は、この国では、どうも、まだ「独創的」過ぎるようだな!


 しかし・・・権威のある「爺さん・婆さん」先生らは、もうしばらくしたら、さも自分が提案したように、私の上記提案を、述べるだろうな(笑)。いつものことだ・・・。

 まあ、こっちは、当たり前のことを当たり前のように言ってるだけなので、このくらいのことなら、いつでも「くれてあげる」から、さっさと実行に移して欲しい。


小児科診療、パンク寸前 休日・夜間、インフル患者殺到

 新型インフルエンザの感染拡大が続く中、夜間・休日診療所に患者が殺到している。

子供の感染が多く、6時間待ちの小児科も。

自治体などは診療所や医師の数を増やすなど体制を強化するが拡大は収まらず、

全国平均で大流行の目安となる「警報レベル」に達した。

現場からは「このまま感染が広がり続ければ医師の体力が持たない」との声も漏れる。

 「内科医も協力して何とかやっている」。東京都台東区の浅草医師会の椿哲朗会長(60)はこう話す。

同区内の休日診療は計3カ所の診療所で、医師が輪番で担当してきたが、

子供の感染拡大で対応できなくなり、10月25日から1カ所増やした。

それでも患者数は季節性の数倍規模で「インフルエンザ以外は診察できない状態」という。


(日経新聞)


 コメント:


ほらね。


 この調子だと、前からここでも書いてますが、年末の医療機関は地獄絵図だと、言ったことも当たるでしょう。病気は、なにも、インフルだけじゃないのですがね・・・。

 今でも、新型インフルは他の疾患治療に少なからぬ悪影響を与えてますし、そのころには、そういう事態が更に顕在化するでしょう・・・。インフル感染で死亡というより、インフル感染してなくても、間接的に「インフルのせい」で重篤になるケースが多数出てくる・・・。


 なお、年明け、少しすれば、新型と季節の並存状態が続くと思います。

この中身は、また後日書きます。


 医療従事者は、肉体的にはもちろん、精神的にも落ち着く暇もない。

そして「その犠牲者」のことが報道される・・・ということになる・・・。

マクドナルドで新型インフル・ワクチン!?・・・アメリカ(テキサス州)

 おはようございます。


 このごろ、2年間、自分の星座(おとめ座)に居座って「不幸と重圧をもたらしていた木星」がどこかにいったせいらしく(いろんな雑誌の占いコーナーで、そう書いてある・・・)、今までとは「自分の様々な情況」が概ね、良い方向(今までよりはマシな方向)に変化してきています。この調子が続いてもらえればと思いますが・・・。


 さて、今日は、軽いネタで


米国のテキサス州は、新型ワクチンの接種について、マクドナルドと提携している。例えば、ワクチン接種用の車が特別に用意されて、マクドナルドの駐車場でワクチン接種が行なわれる。子どもが、マクドナルドでワクチン接種を受けると、ワクチン接種後のご褒美としてアイスクリームがもらえるとのこと。


 ふ~ん、ここまで、やる州があるのね・・・・。州ごとで、対応が違うけど。

まあ、「ドライブスルー接種」だな(*^▽^*)



 ちなみに、アメリカじゃ、正常分娩での妊婦さんの「入院」は1日超程度のところがまあ平均的。これを医療費抑制のための「ドライブスルー出産」と呼んで、皮肉っている。日本じゃ、5日超は「入院」してるけどね・・・。

 


 



新型インフルで重症肺炎、小児194人

新型インフルエンザで重症肺炎になり、1週間以上入院した小児が194人に上っていることが、

日本小児科学会の調べでわかった。

 新型インフルが原因で脳症や、酸素投与が必要となるほど重症の肺炎などを発症し、

1週間以上入院した患者について、医療機関に報告を求め、5日現在で集計した。

 194人の重症肺炎患者は5~10歳が中心。うち1人が死亡したが、

その他は回復した。

 脳症は57人で、6~9歳の幼児の発症の報告が目立った。うち10人は肺炎も併発。

同学会は「脳症と肺炎との併発は季節性のインフルではほとんど見られない」としている。


(2009年11月8日 読売新聞)



コメント;

 ここのブログでも前から再三、言ってることですね。

 なお、脳症と肺炎の併発については、小児の場合、タミフル投与の有無を詳細解析すべきでしょう。

 今日の読売新聞朝刊に自分が取材されたコメントが載ってるよ。
インフル・ネタじゃないけどね。まあ、探してみれば?(笑)。

死者6千人を突破 WHO集計:日本における新型インフルの最強の対策とは…

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は6日、新型インフルエンザによる世界の死者が1日時点の集計で少なくとも6071人に上り、6千人を突破したと発表した。前週比で359人の増加。新たな死者のうち米州地域が224人、東南アジアが56人、日本を含む西太平洋地域が33人、欧州が19人だった。

 WHOによると、新型インフルエンザウイルスの活動は北米、欧州、アジアなど世界的に活発化。メキシコでは9月以降、今春の発生時を上回るペースの感染者が確認されている。

 東アジアではモンゴルで感染者が増え、季節性インフルエンザが並行して流行していた中国では、新型が主流になった。(共同)



コメント:


 世界的には、新型インフルの死亡者数は来月末あたりに1万人に達しそうな勢いだな。

 ただ、日本での死亡率は、今の警報レベル時期ですら約0.0005%くらいで、世界の中では突出して低い。

 諸外国に比べれば、日本は国民皆保険で、罹れば適切な医療を受けられることが1番の要因だろう。


 しかし、このまま、日本で「2番底」の不況が本格化し、保険証をとりあげられる人々が増えてくれば、死亡率は米州地域並みに近づくでしょう。

 医学・医療面の更なる充実はもちろん必要だが、日本政府が強力な不況対策を実施することが、日本における新型(これからの季節も含む)インフル対策で最も効果的かもしれない。

 

 

<重要>タミフル耐性インフルに対する「現時点」での最善、ヒトiPS細胞利用の癌治療等などの話題

 滋賀県は5日、新型インフルエンザを発症した県内の女児(6)から採取したウイルスに、治療薬タミフルへの耐性を示す遺伝子変異が確認されたと発表した。厚生労働省によると、タミフル耐性ウイルスの確認は国内13例目。

 県は「タミフル服用後に体内でウイルスが変異した」とみている。

 県によると、女児は10月14日に入院しタミフルを処方したが、19日に再び高熱となり、治療薬をリレンザに切り替えた。既に回復し、周囲への感染拡大は確認されていない。(共同)




コメント


 上記は、タミフル耐性インフルの際に行う「現時点」での最善の処置でしょう。

新型での入院例も国内5000例を超え、新型の「第2波」および季節インフルの足音が徐々に高まってくる中、前々から言っているように、「第3の治療薬」や「治療法」の早期承認(最初は、限定的な使用)を望みたい。


 なお、新治療薬の承認見込みは、私の予想通り「来年の10月が目処」という看過できない情報もある。いつもの新薬の承認審査時間から考えて、だいたい、こんなとこだろうと予想していたので、私は頭を捻って「条件付の早期承認」を提案しているのです。

 米国FDAの理解は早かったけどね、日本の当局は、まだ・・・。


 病気や患者さんは待ってくれないからね・・・。患者さんに気長に待てなんて、絶対、言えませんよ・・・。(まあ、最終的に、待っていただくことになることも多いけれど、患者さん(及び、ご家族)への説明には、かなりの時間をかけます。)

 このあたりが、医学部出の研究者と、理学部・農学部出の基礎研究者との間の「(認識の)温度差」なのかな・・・。


 慎重なのは大いに結構ですが、問題は「議論」のやり方。

重箱の隅をつつくような、ある意味「後ろ向き」な「マニアック」な議論も時には必要でしょう。

 でも、臨床で使うつもり・方向での科学的な議論が必要なのです。

どんなことでも、どんなに頑張っても100%は、ありえないのだから、できるだけ、そこに近いところでの「落としどころ」を探索しなければなりません。それでも、たぶん実施中に何か不測の問題(効果が期待より少ないとか、副作用の問題)が起きるでしょう。

 それを解決するために、また基礎に戻る・・・そして、その成果を、また臨床へ・・・。

こういうサイクル型の研究と実践を私は、人の命を預かる者としての責務と覚悟を持って続けていくつもりです。


 なお、これは、iPS細胞の研究についても言えると思います。


 現在、ヒトiPS細胞利用の癌治療(および、その「癌」の「周辺分野」の治療も含む)の開発については、思いのほか、順調に前臨床に進める目処がつきました。まずは、自分の専門分野における癌についてですが。無論、手続きは慎重に、試験を進めていく上で壁になるところを可能な限り、つぶすことができました。まあ、それを今後は、日米同時でやれれば、いいのですがね・・・。


Think Groval, Act Local

新型インフル、全国で「警報レベル」 1医療機関の患者数33人

 国立感染症研究所は6日、10月26日から11月1日までの1週間にインフルエンザに感染し、同研究所が定点観測する全国5千の医療機関を受診した患者数は、1機関当たり33.28人で警報レベル(30人)を超えたと発表した。

 前週(24.62人)から3割超増えており、ほとんどが新型とみられる。数値が警報レベルに達したのは新型の流行後初で、全国で新型インフルエンザの流行が本番を迎えた。警報レベルを突破した都道府県は21に上り、全都道府県が注意報レベル(10人)を超えた。同研究所は「全国規模での流行はさらに本格化している」としている。

 都道府県別では、愛知(54.44人)、秋田(5355人)が季節性のピークの目安となる50人を超えた。三重(46.14人)、福岡(45.64人)、宮城(44.82人)、兵庫(42.43人)なども50人に近づいている。(日経新聞)


コメント:


 ほらね。11月1日の記事で言ったように、きっちり今週末に「警報レベル」を超えたでしょ。


 このあたりの医学・医療に関する私の予想は、ほぼ当たるし、いちおう専門家なので、巷の評論家らよりも精度の高い見解を示しているつもりですがね・・・。

 そう思ってるのは本人くらいなもののようで、不人気ブログです(笑)。


 まあ、検索で、たまたま、ここに辿り着き、今から見る人は、ついでに過去のブログ記事を見るといいよ。


 なお、年末の医療機関は「地獄絵図」だと以前、書いたけど、今でも、インフルのおかげで「3時間待ち」の病院が都内で多くなっているから、こういう事態も当たるでしょうね。先ほどの講義(今日は、珍しく短縮した)で、「あんたら、年末は、休めると思うなよ」と言っておきましたがね。インフル云々よりも、現場の者は、過労で倒れるわ。


 ああ、嫌だ。

 






 

慶應大と京大が、iPS細胞のがん化に関与する可能性がある物質を複数発見した!?

今日は、講義に出かける前に・・・。


 「慶應大と京大が、iPS細胞のがん化に関与する可能性がある物質を複数発見した」という興奮するようなNewsが、政府のiPS Trendの11月2日付けで掲載されていた。


 しかし、このニュースは、京大CiRAのHPなどにも記載されていないし、学会や論文の報告でもまだないから、余計にびっくりした。

 掲載紙が、日本経済新聞とあるが「あれ?そんなの載ってなかったぞ?」と思い、新聞社に電話してきいてみたら、たぶん「日経産業新聞」だということ・・・。(オイオイ、えらく違うぞ・・・。訂正しておいたほうがいいぞ・・・JST)


 ともあれ、記事内容を。


「京大と慶応の共同研究Gが、iPS細胞の癌化に関わっている可能性がある物質を発見した。

 脊髄損傷マウスに、ヒトiPS細胞から作った神経幹細胞を移植して、がん化したものとしなかったものを比べたところ、複数のたんぱく質で働きに違いがあった。

 研究Gは、更に詳しい分析が必要と考えているが、どのタイプのiPS細胞ががん化しやすいかを見極めるのに役立つかもしれないという。

 

 脊髄損傷のモデルマウスに、ヒトiPS細胞から作った神経幹細胞を移植した。大半の神経幹細胞はニューロンと呼ぶ細胞に分化し、機能回復などに効果があったが、7週間後には23匹中2匹で大きな腫瘍が見つかった。


 腫瘍細胞を詳しく分析したところ、腫瘍の悪性度を判定するマーカーが5%の細胞で反応していた。

中枢神経にできる悪性腫瘍にはグリア細胞と呼ばれる細胞からできるグリオーマがある。

 グリア細胞で見られるタンパク質の1種も見つかった。ただ、研究Gは「増殖率からみると、グリオーマではないと考えており、詳細な研究が必要。移植する前に細胞の性格を見極める評価基準が大切だ」(慶応大)と話している。


 腫瘍の細胞からは、ネスチンやビメンチンと呼ばれ、細胞の形を支えるのに必要なたんぱく質が見つかっている。」


・・・と、まあ、以上のような記事。


 おやおや、ずいぶん「勇み足」な内容ですね。

上記の新聞記事の見出しでも「iPS細胞のがん化に関係?」と「?」がついてる。

まだまだ、iPS細胞の癌マーカーには、ちょっとなあ・・・。


 なんで今の段階で、わざわざ、急いで記事化するんだろう?

それにしても、慎重な発表者側にしては、かなり珍しい行動だな。。。


 なお、神経幹細胞だけではなく、肝細胞でも、同様の方法でやってみたら?

きっと面白いことがわかるよ(笑)。

コーヒーとC型肝炎

 一流の医学誌とされるHepatology(米国肝臓病学会誌)の11月号に以下の論文が掲載されていた。

 「コーヒーを飲むと、慢性C型肝炎患者の疾患の進行を遅らせることが可能になる。」

 今、米国では、いろんなマスコミが、この報告を取り上げている。


 日本でも、「肝炎対策基本法」(仮)が、今の国会で可決される方向で調整されており、この「国民病」あるいは「1部 薬害(肝炎)」に関する話題は近年、それほど、途切れることはない。


・・・で、研究内容は以下のとおり。


 「C型肝炎ウイルス(HCV)に感染した患者766人を対象に、コーヒー、緑茶および紅茶の摂取についてたずねるとともに、3カ月ごとの診察を約4年間実施したほか、18カ月目と3.5年目に生検を行い肝疾患の進行が調べられた。その結果、1日に3杯以上コーヒーを飲む患者は、コーヒーを飲まない患者に比べ肝疾患の進行がみられる確率が53%低かった。緑茶および紅茶による影響は認められなかったが、被験者の茶の摂取量自体が少なかったという。


 研究リーダーの米国立癌研究所(NCI)のNeal Freedman氏によると、今回の研究はHCVによる肝疾患の進行とコーヒー摂取との関連について検討した初めての研究だという。「HCV感染者の数の多さを考えると、肝疾患の進行に関わる修正可能な危険因子(リスクファクター)を特定することは重要である。コーヒー摂取に付随する他の因子が関与している可能性は否定できないが、研究結果から、コーヒー摂取量の多い患者では疾患の進行リスクが低いことが示されている」と同氏は述べている。ただし、コーヒーの利益に関するこの結果を一般の健康な人に当てはめるべきではないという。


 米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国で300万人以上、世界人口の2.2%がHCVに感染している。米国ではHCVが肝移植の主要な原因となっており、毎年8,000~10,000人が死亡している。」(日経ネット)



 なお、最近、肝癌でもコーヒーによるリスク減少が、同じく、トップ誌の1つである

Gastroenterology誌(米国消化器学会誌)で示された。日本では、HCV関連の肝癌が依然、多いので、HCV患者に積極的にコーヒー摂取を勧めるか否か、本格的かつ科学的な議論が必要である。(日本人では、1日何杯飲めばいいかとかも議論の対象になるが、まあ2杯じゃ無理ね。かと言って、1日、「5杯以上」飲めとも簡単には言えない・・・人によって、他の疾患リスクも増すから。)


 コーヒーの含有物(たとえば、カフェインとかクロロゲン酸とか)に、上記の効果があるのではないかとも考えられるが、単独では、効果が?である。

そう・・・単独ではね・・・(笑)。

昨日の続き:「第3のインフル薬」が承認申請される

 塩野義製薬は4日、インフルエンザ治療の点滴薬「ペラミビル(一般名)」の製造販売承認を10月後半に厚生労働省へ申請したと発表した。国内で一般的に使われるインフル薬ではカプセル剤などの「タミフル」や吸入剤の「リレンザ」に続いて3番目となる。

 同社は「承認取得や発売の時期は未定」としている。ただし厚労省が早期に承認すれば、今年冬から来年にかけてのインフル流行期に発売できる可能性がある。承認されれば、今冬のシーズンに30万人分超の供給を目指す。

 ペラミビルは成人用の医療用医薬品。インフルエンザ向け治療薬としては初の点滴薬。重症患者などに向いており、1回の投与ですむのが特徴。小児に投与するための臨床試験(治験)を国内で始めたことも同日公表した。(日経)



 コメント:


 前から書いている(昨日も書いた)、新しいインフル治療薬の1つ。

限定的使用を前提とした「前倒し承認」をすべき薬。

 普通なら、日本の新薬承認は、早くても1年以上かかるから、上記のような条件まで提案して差し上げたわけ。


 ワクチンなんぞ、どうでもいいから、こちらを優先し、副作用調査や、副作用被害補償も、ワクチンのときに散々、議論・整備したレベルで行えばいい。


 米国では、前に述べたように「使える」。

年末までに、こういうことをしないなら、現政権の力量は???だ。