この日、たいちょー
からのお誘いは、「御徒町の中華屋にカレーを食べに行きましょう」とのなんとも嬉しきお言葉でありました。
ハイ、ここを軽く流した人は戻ってくらさい!
何故って「御徒町の中華屋にカレーを食べに行きましょう」ですからね。
中華屋にカレーを食べに、この何気ない一言にはたいちょーの卓越したセンスと遠大なる野望が秘められていたのだ。
何故街中華でカレーなのか、共感する者は驚喜するが、共感できない人から見たら、そんなことはまったくどうでもいい問題なのだ。
そうです、この日は変態達の饗宴だったのであります。
まずはJR御徒町駅から、台東区のドンキホーテこと、元祖ディスカウントストアーともいえる多慶屋の薄紫色の建物を目指すのだ。
本日の目的地は、多慶屋からほど近い昭和通り沿いに、その昭和な佇まいをひっそりと埋没させているのである。
なんとも魅惑的な物件であることよ。
正に正真正銘の正当街中華なのだ。なにしろ正の文字が4つも付いているくらいだからね。ちなみに、この無粋なのぼり旗は、隣の店舗のものなのである。
実はこの写真を撮って店内に入る前に、軽く近くの路地裏散策をなんて歩き始めたんですが、時間が1時を回っていたので、「もしかして戻った時にのれんが仕舞われているかも」なんて不安を感じたたいちょーの一言で引き返したのであります。
前回の路地探では、そんなこともありましたよね(微笑)
その辺りは 、もう一名の隊員が詳しいのだ!
でもその予感は正解で、こちら土曜日は、午前11時開店で早くも15時には閉店してしまうらしいんですね。危うく前回同様のミスを犯すところだったのだな。
そんな民華さんですが、実に家庭的でいい雰囲気なのだ。
3人いる従業員の女性は中国の方、あえて失礼な言い方しますけれどね、意外なことに実に明るく楽しそうに働いているのだな。そして親切で丁寧な対応なのね。
某中華街なんかですとね、中国人女性の従業員は、無愛想でつっけんどんで、ちょっと対応が荒い場合が多いからね、ニコニコ笑顔での対応が意外に感じてしまったのだな。
まだ日本語が上手くないので、女将さんがいろいろと教えているんですが、実に和気あいあいとして楽しそうなのだな。そんな雰囲気だから、彼女達も自然と笑顔になってしまうのかもしれませんね。
そんな店の料理が不味かろうはずが無いのだ。
こちらの素晴らしいところは、餃子一人前5個なんですが、6個でも8個でも対応可能なところですね。
そんなところに店主の商売っ気の無い優しい人柄を感じるのだな。
この辺でお酒に切り替えたんですが、この菊正宗のガラスとっくりの形って実に美しい造形だよね。そして吟醸酒なんかよりも、こんな二級酒の方が断然旨いと感じるのが、我々人呼んで変態ブラザーズなのである。
こんなつまみがまた新たな酒を呼ぶのであります。
なかなかカレーとやらに行きつかないのです。
まあそんな感じではありますが、閉店のお時間を勘案いたしますとね、そろそろカレーをお願いしなくてはいけませんね。
今回たいちょーの計画は、カレー炒飯にカレーをかけるという荒業なのでした。
もちろんメニューに載っていませんから、我らの我儘なお願いというわけです。
そんな複雑なお願いは、日本語勉強中の女の子では難しすぎるのだな。
そこで女将さんにお願いすると、「カレーは炒飯に半分かけるの、それとも全体にかける?」と、意外に細やかな配慮をしてくれるのですよ。
そんな面倒なお願いも、気持ちよく対応してくれるのが実に素晴らしい。
まずはこんな感じでスプーンが出てまいりました。
こんなちょっとしたことにも興奮してしまうのが、変態の変態たる所以なのだ。
そしてやって来たカレー炒飯のカレーがけ目玉焼きのせには心底参ってしまったね。
日暮里のニューマルヤのゴールデンカレー のごとき麗しき姿ですが、こちらはご飯の部がカレー炒飯ですからね、正に変態食であります。
それにしても、こんな我儘なカスタマイズに気持ちよく対応してくれるとは、なんてイイ店なんだろう。そしてこちら、街中華とはいえ、カレーは隠れた自信作らしいのですよ。
もちろんこの後に、ソースをかけてしまうのは当然必然なのである。
こちらまだまだ魅力的なものが目白押しなので、次回も楽しみなのであります。
なにしろワンプレートの餃子ライスのご飯は、アーモンド型ですからね、変態としてはもう堪らないのだ。
そして新たなカスタマイズメニューも構想中なのであります(迷惑かな)
ただ難点は、営業時間が短いってこと。
でもそんなことはまったく問題でもなんでもないのだ。
我々が、店の都合に合わせればいいだけだからね
いやホントいいお店ですよん!