みっちゃん道道 2 | みっちゃん道道

みっちゃん道道

香港在住35年。地球に生まれること50万回。とりあえずは本人は普通のおばさん。他人には不思議ちゃん。解らないことは自然に訊こう!すべては宇宙が知っている~。日々思ったみっちゃんが綴るあれこれ。みっちゃん道道です。

「で、化粧水の水ですが、水の話をしたいと思います。私達のからだは、70%水分ですね。ほとんどが水です。この水が多いと言うことは、水水しいわけで、若さの特徴です。で、年を取ると水が少なくなって枯れるわけです。だから、重要なのは水。この水分をいかに肌に入れていくのかが、ポイントです。この水ですが、通常は薬局で精製水を購入しますが、ここでは、特別な水を使います。で、さいぼうしんすいの話をしますね。」

サイボウシンスイ?

「細胞しんすいは おや みず と書きます。」

親水?

「5年前に日本の化粧品会社の社長さんから連絡があり、面白い話があるから日本に来い! と言われ、聞いた話です。岸さんという1級建築士の女性が世界で仕事をしていました。で、彼女は生活に一番必要なのは水よね。と話をしていたら、何故か氷河の水をもらたんですって。で、それを日本に持って帰って、冷蔵庫の冷凍室に入れたら、他のは、製氷できているのに、この氷河の水は凍らない。で、友人に頼んで、業務用の冷凍庫に入れてもらったら、なんとマイナス40度で凍ったそうなんです。それで、岸さんは、なんで、この水がマイナス40度で凍るのかと研究所に頼んで、調べてもらったんですね。そしたら、通常私達が取っている水の粒子をアドバルーン大としたら、この氷河の水は仁丹大。アドバルーンって大きくて描けませんが、まー、この家くらいの直径だとしましょう。で、仁丹大ってこの大きさ。」

先生は、ホワイトボードに描きかけて、それをやめるっち、紙にボールペンで、・を打ったけん。

「こんなに小さいのよね。つまり、何億分の一ということですね。で、岸さんは、考えたんです。昔の木造建築は300年もつのに、現代のは、いくら技術を駆使して作っても30年で腐ってしまう。これは、建築技術の問題ではなく、昔の水は小さくてぎゅっと詰まって」いたのに、今は木がスカスカになっちゃったんじゃないかと。0℃で、水は凍るとなったのは、ここ100年くらいの話で、昔は水の凝固点はマイナスだったんじゃないかしらね。で、岸さんは私たちもほとんど水分なわけで、この粒子の小さい水が出来たらいいなと思ったんですね。でも、研究所に出しただけで、うん十万円もかかってしまって、これは、小さい粒子の水開発なんて個人では、難しい。それで、企業に自分の考えを聞いてもらって、10年かかって出来たのが、これ。」

先生は、目薬大の水を取り出した。

「どちらでもいいから、片手の甲を出してください。」

そういうと、水を一滴垂らした。その水は奥さん達の手の甲の上で丸まっている。流れずに丸まってる?

「これ何ですか?」と奥さんの一人が聞いたけん。

「だから、細胞親水。」

「水だけ?」

「そう、水だけ。すごい表面張力でしょ。で、それを手の甲全体に、伸ばしてください。もう一方の手の平で。甲で伸ばすと比較できないから。」

「すごい、浸透。」

「あれ?白くなってる。」

「すべすべになってます。」

あちらこっちから、声があがん。わしも手を出しちえけど、遠慮しちおいたしがよさそうだな。 

「この授業で使う水は全て細胞親水を滴下して粒子を小さくしたものです。通常は薬局で精製水かミネラルウォーターになりますが、市販のミネラルウォーターには、防腐剤が入っているので飲むなと言う話をきいたことがあってあまり薦められないですね。うちでは、エナジーウォーターを作る浄水器の水に細胞親水を滴下して、それに・・」

先生は、ボトルを取り出しちみんなに見せたけん。

「何ですか?これ、炭?」

「ううん、隕石。宇宙からパワーがあると聞いたから、是を入れて、で・・。」

今度は先生、大きい本を取り出した。

「波動医学の江本勝先生の『水からの伝言』という本なんだけど、水には意思があるの。それで言葉や音楽に反応する。で、お子さんがいらっしゃる方、やろうね と やりなさいでは、こんなに水の結晶が違うのよ。私達人間は70%は水。だから、言葉がけで細胞まで変わってきちゃいますよ。今日からお子さんに 優しい言葉をかけてくださいね。」

奥さん達の感嘆の声。

「分かっているけど、気が付いたら、怒鳴ってる。」

「笑いながら、怒る。おかしくて、怒れませんから・・・。試してみて。」


「で、この本によると 愛・感謝 が一番綺麗な結晶になる。それで、お水に愛・感謝の文字を見せてます。」

先ほどの隕石の入っちるボトルを取り出すと、あいい字で愛・感謝と書かれたシールが貼られちょったけん。しかも、水にそのように見えるためにわざわざ反転させち作られちょったけん。

「とにかく いい と言われる物はやってみる というのが私流でして。それで、このシール金魚鉢に貼っていたら、水が汚れないとか、金魚が仲良くなったとか報告があるんですね。ホンマかいな?と私も思うくらいです。で、この水を使います。名付けてパワー水!」


「で、お次、フローラルウォーターの話。」

そう言うと、先生はホワイトボードに書いてあったのを消すと、絵を描き始めたけん。

「フローラルウォーターというのは、精油、アロマテラピーで使われるエッセンシャルオイルを作る過程で作られます。ここね、このAのところに植物を入れます。バラだったり、ジャスミンだったり。で、下に水入れてバンバン焚くわけね。植物を蒸して、植物成分を含んだ蒸気を今度はゆっくりゆっくり冷やすわけ。このくるくるというところで冷やすんだけど、この下Fに溜まりますね。油は水より軽いから上にあるのがエッセンシャルオイルで下にあるのがフローラルウォーターになります。」




「で、今日は化粧水を作るので、このフローラルウォーターを使うんだけど、どれがいいかしら。と言っても全部あるわけじゃないんだけど。」と言いながら、紙を配り始めたけん。

「そこに、効能が書いてありますから、何を使うか決めてください。他に、グレープフルーツもあります。」

「先生、シワやクスミには、何が一番いいでしょう?」

「ヘリクリサムですけど、何が一番大切だと思う?」

「香りですか?」

「そうなの。その表で、これが効果あると思っても、つけた時に嫌いな香りだったら、不快でしょ。それって良くないと思うのよね。で、前回そのヘリクリサムで作った方が、気分が悪くなると取替えに来たから。」

「私はこの匂い好きですよ。」

「なら、それでいいです。」


「皆さん、決まったかしら?端から、言ってください。」

「ローズが4人で、ラベンダーが4人、そして、ヘリクリサムがおひとり。あれ?ネロリはいなんですか?是人気あるのに。」と言いながら、先生はビーカーにそれぞれのフローラルウォーターを用意した。


「それと、グリセリン。グリセリンて広東語でガンヤウ甘い油と書きますが、アルコールの一種で、加水分解によって、脂肪酸とともに得られる無色透明で甘みと粘り気のある液体ですね。これは、食品にも甘味として使われます。ちょっと、舐めてみる?」と先生はスプーンで、生徒さんに舐めさせた。

「このグリセリンは肌を軟らかくし、しっとりとした潤いを与える効果があり、保湿剤として、また皮膚に対する柔軟剤として使用されているんですね。で、私、美容液を作ろうと思ってこのネチョネチョ感がそれっぽいといっぱい使ったら、どうなったと思います?」

先生がそう言うと、生徒のだれ一人応えなかったけん。

「さっき、舐めたけど、これを手の甲につけてみて。」

「浸透しませんね。」

「膜はった感じです。」

「そうなの。しっとりした潤い、保湿の効果のはずが多すぎると撥水になっちゃって、逆効果。入れればいいってもんじゃないんですね。割合が大切。このグリセリンは10%以下に抑えてください。100ccの水だったら、10cc以下。これで、しっとり、潤いの水になります。」


「で、水とグリセリンと尿素を入れると、美肌水 と呼ばれます。今回はキッチンからビューティなので、尿素は使いませんが、覚えておいてください。で、今日の化粧水。パワー水とさっき選んだフローラルウォーターとこのグリセリンを混ぜます。まずパワー水100ccをカップに入れてください。」

生徒さんたちは目の前に置かれている、ガラスカップのビーカーで測った100ccのパワー水を入れる。

「で、次はこのグリセリンを10cc、その中に入れます。この小さなビーカーに10cc以下。5ccでも構いません。入れましたか?で、このビーカーにまだグリセリンが残ってるでしょ?ここのフローラルウォーターを入れると一緒にグリセリンも洗えていいかなっと。120ccの化粧水を作りので、グリセリンを10cc入れた方は、10ccのフローラルウォーター、5ccのグリセリンだったら、15ccね。」

それぞれの生徒さんは、真剣にビーカーを見つめて、計っちる。

「全部入りましたね。で、ここが肝腎なんですが、今かき回し棒を配りますが、愛感謝って唱えながら、かき回してください。波動ですから。気持ちです。気持ち。」

先生の言葉に生徒さんはこれまた真剣に愛感謝を唱えながら、かき混ぜちょん。

「はい。アドマイザーに入れ替えてください。」


「では、成功したか確かめましょう。」

「成功?」

「はい。申し訳ないですが、ここの授業はそんじょそこらのものとは違います。ここで作る化粧品もどんなに高いものよりも効果があると私は信じてます。で、鏡を取り出していただいて、右左のどちらでもいいですから、気に入らない方に、つまり、たるんでるとか浮腫んでるとか、くすんでるとか気に入らない方にだけスプレーしてください。で、叩き込むようにして、3回くらい繰り返して。」

「先生!両方とも気にいらない場合は?」

「あはは。どっちでもいいですよ。やり易いから、こっちにやらせてもらえる?」

と言うと先生は、その生徒さんの顔右半面に化粧水をスプレーして手の平で軽く叩き込んだ。

「あ、1回でも違いが分かる。ちょっと見てもらえますか?」

「化粧している上からでもいいんですか?」

「はい、大丈夫。いいものだけが浸透するという魔法の化粧水ですから。」

先生は自信たっぷりにそう言ったけん。

「きゃー。眉の位置が違うよ。それに白くなってる。」

「嘘ォ~。」

生徒さんたちで互いの顔を見て、笑い合っちるやねーか。なんち効果の有る化粧水なんじゃとわしは感心しちしもたけん。

「よし、みんな成功ね。できれば、もう片側をやってお帰りください。来週は酸性とアルカリ性の話をしますので、シャンプーや、自分の使っている化粧品を持って来てください。テストしましょう。何か質問は?」

「フローラルウォーターは何処で買えますか?」

「レッドアース、ボディショップや、ロキシタン、ジュリークで購入できます。日本では、生活の木で私は買いましたが、インターネットで検索するといっぱいありますね。」

「先生は、どうしてるんですか?」

「ここでは、業者にオーダーしてます。最低1リットルなので、もし、欲しければ小分けしますよ。」

「先生! 愛感謝シールはいただけますか?」

「はい、差し上げます。で、この水生きてますからね。波動の悪いところに置いておくと濁ったり、ブツブツが浮いてきたりします。」

「うっそー。」

「本当。もし、そうなったらご連絡ください。」

生徒さんたちは、興奮冷め遣らん感じで帰っちいったけん。


続く・・・・