おはようございます
サッカー・ワールドカップ、いよいよ決勝戦ですね。この記事は予約アップなので、これを書いている時点では、結果はまだ出ておりません。どうなってるでしょうか?
ドイツの水族館、シー・ライフのタコのパウル君、すごいですね。あそこまで的中すると、偶然の産物とは言い切れないものがありますね。彼はエサを選んでるだけですけど。ドイツの試合は、3位決定戦まですべて当てました。となると、優勝はスペイン?
さて、「そもそも栄養素って何?」 や「水溶性ビタミンの働き」 の中で、ビタミンは補酵素として働くんだよっていう話をしました。補酵素と呼ばれるってことは、まさしく酵素を補うものって意味であり、酵素の働きを助けるというか、酵素が働くきっかけをつくるというか、そんな仕事をしています。
以前、「消化酵素って何」 で、デンプンを分解するアミラーゼとマルターゼを例にして、消化酵素についてお届けしました。私たちのからだでつくられるのは、その消化酵素と、消化以外の異化と同化に働く代謝酵素と、大きく分けて2種類の酵素です。
最初に発見された酵素は、大豆や米・麦を発酵させて味噌にする酵母、コウジカビが出すアミラーゼだったので、「酵母の中」という意味合いで酵素と呼ばれるようになりました。発酵がどういう理由で起こるのか?を研究してた人たちが、まず菌がそのきっかけであると発見し、やがて菌が出す酵素によるものだと発見したってわけ。
で、ヒトのからだの中でつくられる酵素の総量は、消化酵素量+代謝酵素量なんです。食事をした後は、消化を進めるために、消化酵素を多くつくります。それが一段落すると、今度はからだにとって必要なものをつくったり、いらなくなったものを分解したりする代謝酵素を増やすってことです。
からだにとって、今、どちらの酵素がより必要か?そのときに応じて、からだが判断してつくりだすわけです。ということは、カゼや病気で体調のよくないときに食欲不振になるのは、病気と闘うために代謝酵素をたくさんつくる必要があるからなんですね。
もし出血していれば、それを止めるために、血液凝固に働く血小板を増やします。カゼをひいているなら、ウイルスと闘うための免疫系細胞を活性化します。ほかにもホルモンをつくったり、神経伝達物質をつくったり、疲労物質やアルコールを分解したり、などなど…。
ホントにからだってよくできてますね。体調不良で食欲が落ちるのは、消化酵素のニーズを下げて、体調を回復させる反応を起こす代謝酵素を増やすためなんですね。
ここでちょっと考えてみましょう。もしダラダラ食べ続けるとどうなるか?つねに消化酵素量>代謝酵素量になっちゃうってことよ。当然代謝が落ちます。免疫力も落ちます。からだにいらないものもたまります。きゃ~、怖い。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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