味覚修飾物質って何でしょう? | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


月曜日の「熱にアロマの冷湿布」 で、インフルエンザと解熱剤の関係、ご理解いただけましたかしら。コメント欄で予告くださったとおり、敬愛するブロガーさんのおひとりであるVanilla さんも記事にされているので、ぜひご一読くださいね(→「解熱剤 とインフルエンザ」 )。


ところで、みなさん、甘いものはお好き?私はもちろん好きですよ。ちょっと疲れて、ほっと一息つきたいときに、ちょこっと甘いものをいただくと、しあわせ~。ですよね?そんな甘いものの甘味を感じなくなるとしたら、いかが?食べたくなくなるかしら?それとも感じるまで食べ続けちゃうかしら?


糖分摂取を控えなくちゃいけないのは、糖尿病ですね(→糖尿病ってどんな病気? )。予備軍まで入れると2000万人、おとなの4人にひとりが糖尿病といわれています。そのために研究が進められているのが、味覚修飾物質と呼ばれる物質。


ひとつは、甘味を感じなくさせるもの。

甘味を感じないから、美味しいとも、しあわせとも思わず、甘いものを食べなくなるそうなんだけど。

① ナツメの葉: 1~2分噛むと、葉に含まれるジジフィンという物質の作用で、甘味を感じる味蕾(みらい…舌の表面にある味覚をキャッチする受容体)だけを阻害するんですって。

② ギムネマ: すでにお茶として飲まれていますけど、これもギムネマ酸が味覚修飾物質として働いて、飲んだ後1時間は甘味を感じなくさせるそうです。しかも、糖分の吸収を抑える作用もある。


ふたつめは、酸っぱいものを甘く感じさせるもの。

人工甘味料としての利用が研究されているらしいです。

① ミラクルフルーツ: 食べた後30分~1時間くらいは、ミラクリンという物質が作用して、レモンやグレープフルーツなどの酸味を甘く感じさせるとのこと。

② クルクリゴ: クルクリンという物質が、酸っぱいものだけじゃなく、水さえも甘く感じさせるとか。


ナツメの葉とミラクルフルーツを同時に摂ったらどうなるんでしょう?試した人がいるんです。その人によると、レモンの酸っぱさも感じなかったけど、強い甘味を感じることもなかったそうです。打ち消しあわずに、両方とも作用したってことかしら?自然界には、ユニークな植物がいろいろあるもんですね。


砂糖に代わる甘味に関しては、てんさいオリゴ糖やステビアに続いて注目されているのが、羅漢果(らかんか)。その効能に関する研究はまだまだこれからだけど、中国では昔から甘味成分としても、薬用茶としても利用されてきたもの。羅漢果については、先日、シンガポールにお住まいのfumi さんが、「Luo Han Guo」 という記事に、写真入りで書かれてましたので、そちらをご参考にどうぞ。


何より糖尿病患者さんにとっては血糖値コントロールは大切なこと。砂糖に代わる甘味のチョイスが増えるといいですね。一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-ホトトギス

これもホトトギスの仲間でしょうか。