本「スクープのたまご」

テーマ:
スクープのたまご


大崎梢 文芸春秋 2016年㋂



スクープのたまご/大崎 梢
¥1,728
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人の家の不幸に群がって、あなたは恥ずかしくないんですか?週刊誌は、空振りやムダの積み重ねで出来ている。手を抜いたら、あっという間に記事の質が堕ちる。未解決の殺人事件にアイドルのスキャンダル写真―ビビリながら、日本の最前線をかけめぐる日向子24歳!



千石社に入社した日向子。入社2年目で、まさかの週刊千石に移動になる。取材と称して、刑事まがいの聞き込み、アイドルのスキャンダルを暴くための張り込み等の仕事が待っていた。

タレコミが、ガセネタかどうかを見極めたり、インタビュー記事を作るために奔走したり・・・・・・
日向子の毎日はめまぐるしい。

週刊誌の仕事とは?スプープをとることとは?
時には、嫌みや苦情も聞きながら、日向子は、自分の仕事の意味を考える。
自問自答しながら、日向子は、かけまわっている。

そんな日向子の奮闘記として、面白かった。


お茶を運ぶという誰にでもできるような仕事でも、秘密厳守のためには、誰に頼むわけにもいかない。

調べている社員には、多くを知らされず、上司にただ言われただけの仕事をしているようで、実は、千石社としての大きな仕事に関わっているのだということ。

ひとつの記事ができるまでには、無駄な働きもあるが、多くの人の働きがあってこそであるという事実。

週刊誌が出来上がるまでの内情を見た思いだ。




そして、
関係のないように思える一つひとつの出来事が、最後につながりを見せる。謎解きのような展開も、楽しめた。




お気に入り度★★★★
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本「海の見える理髪店」

テーマ:
海の見える理髪店


荻原浩 集英社 2016年㋂


海の見える理髪店/荻原 浩
¥1,512
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伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。もしも「あの時」に戻ることができたら…。母と娘、夫と妻、父と息子。近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く物語六編。誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集。
 
 
 
 
 

ちょうど読み終わったところで、直木賞受賞の知らせです。
おめでとうございます。
 
 
 

 
 家族をテーマにした短編集。
 
 
 
「海の見える理髪店」
床屋の店主が客に話した自分自身のこと・・・・・・

その客は、・・・だったんだね。床屋は、気づいていたのだろう。


「いつか来た道」
母を嫌い、ずっと家を離れていた私。弟に言われ、久しぶりに帰郷すると・・・・・・・・・・・・

母は昔の母ではなくなっていた。年月が母を変えていた・・・・



「遠くから来た手紙」
祥子は、夫に腹を立て、幼い子供を連れて実家に帰るが・・・・・・・

不思議なメールが届く。それが、祥子が、今の自分のことを考え直すきっかけとなる。


「空は今日もスカイ」
両親が離婚。引っ越してきた茜は、家出を決意。海に向かっていく。

誰が悪い人で、誰がいい人なのか。


「時のない時計」
父の形見の腕時計。修理にもっていくが・・・・・・・

父への思い出がよみがえる。




「成人式」
5年前、中学生の娘が交通事故で亡くなった。両親は、そのことが、まだ忘れられないでいる。

大胆な発想。行動にうつすところがすごい。でもこれで、過去のつらい思いから、抜け出せるといいな。



表題作
「海の見える理髪店」が秀逸。「成人式」もいいな。

人は、何かの後悔を背負って生きているのではないか。しかし、その思いに変化が起きることがある。
家族の大切な一瞬を捉えている。ちくっと胸に刺さるような、それでいて、何か懐かしいような……・
そんな作品だった。

お気に入り度★★★★★
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映画「真夜中のゆりかご」

テーマ:
真夜中のゆりかご

監督: スサンネ・ビア
出演: ニコライ・コスター=ワルドー, ウルリッヒ・トムセン, マリア・ボネヴィー, ニコライ・リー・コス
2014年
真夜中のゆりかご [DVD]/KADOKAWA / 角川書店
¥5,076
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敏腕刑事のアンドレアス(ニコライ・コスター=ワルドー)は、美しい妻アナ(マリア・ボネヴィー)と乳児の息子とともに、湖畔の瀟洒な家で幸せに暮らしていた。
そんなある日、通報を受けて同僚シモン(ウルリッヒ・トムセン)と駆けつけた一室で、薬物依存の男女と衝撃的な育児放棄の現場に遭遇する。
一方、夫婦交代で真夜中に夜泣きする息子を寝付かせる日々は愛に満ちていた。
だが、ある朝、思いもよらぬ悲劇がアンドレアスを襲い、彼の中で善悪の境界線が揺れ動いていく…。


刑事夫婦は、子どもアレクサンダーの夜泣きに悩まされてはいたが、裕福な家庭で幸せそう。

一方、薬物依存の男女の子どもソーフスは、糞尿にまみれ、ほったらかしでかわいそう。

同じような月齢の赤ちゃんなのに、~ その対比が著しい。


しかし、ある朝、悲劇が起きる。

アンドレアスの行動は、妻を守りたかったからこその行動だろうが、妻の気持ちをわかってないし、子供がかわいそうだと思った。
気が動転していて、とっさの行動だったのかもしれないが・・・・・・・・

最終的な結果としては、いいところに収まった感じはする。

人間ドラマ的に見ていたが、サスペンスというだけあって、そういうことだったのかという展開があった。

子育てというのは、たいへんなことだとつくづく思う。



映画の筋から、離れるが、

トイレに寝かされ、おむつもかえてもらえない赤ちゃん。この親は育児放棄ではないのか?赤ちゃんを保護できないのか。?





お気に入り度★★★★
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今はちょっと、ついてないだけ

伊吹 有喜 光文社 2016年㋂


今はちょっと、ついてないだけ/伊吹 有喜
¥1,620
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かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で一躍脚光を浴びた、「ネイチャリング・フォトグラファー」の立花浩樹。バブル崩壊で 全てを失ってから15年、事務所の社長に負わされた借金を返すためだけに生きてきた。必死に完済し、気付けば四十代。夢も恋人もなく、母親の家からパチン コに通う日々。ある日、母親の友人・静枝に写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、ずっと忘れていたカメラを構える喜びを思い出す。もう一度やり直そうと上 京して住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まり…。一度は人生に敗れた男女の再び歩み出す姿が胸を打つ、感動の物語。






かつて自然写真家として人気を博していた立花浩樹だが、40代になった今、人気だったころの自分は、周りのスタッフたちにより作られたものだった。本当の自分は、地味で何もできない男だと卑下する。

社長の保証人となり、多額の借金を背負った立花は、迷惑をかける人たちを自分の所でくいとめようと、すべての借金を返済するために働く毎日。自己破 産すれば、逃れられる方法があるが、それをせずに、返し続けた立花は、律儀でまじめな人だと思う。人気だったころの立花も、その精神は同じだっただろう。 それこそが、彼の魅力だったのではないだろうか。自分では気づかない誠実でひたむきなところが、みんなを魅了していたのではないか。

    

格安のヴィンテージ・ハウスにシェアする面々。

   

セールストークは苦手だが、メイク得意な瀬戸。リストラされ離婚してここに住むようになった宮川。他にも・・・・・・・・・・

     

何かに事情を抱えた人たち。いい素質を持っているが、いかされていない。そんな人たちが、助け合って、新しいことに挑戦していく。その姿がよかった。


お気に入り度★★★★

映画「マレフィセント」

テーマ:
マレフィセント

監督: ロバート・ストロンバーグ
 出演: アンジェリーナ・ジョリー, エル・ファニング, シャールト・コプリー, レスリー・マンヴィル, イメルダ・スタウントン
2013年

マレフィセント MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+Mov.../イメルダ・スタウントン
¥4,320
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とある王国のプリンセス、オーロラ姫の誕生祝賀パーティー。幸せな雰囲気があふれるその会場に、招かれざる邪悪な妖精マレフィセント が出現する。オーロラ姫に永遠の眠りにつく呪いをかけたマレフィセント。それは、なぜなのか。答えは、謎に包まれたマレフィ セントの過去にあった。


ディズニーアニメ「眠れる森の美女」の悪い魔女を視点に描かれているが、全然違うお話。

悪い魔女、ここでは邪悪な妖精マレフィセントの立場に立ち、彼女は、なぜ、王女を眠らせたのか。それには理由がなかったのか。
実は、愛情深い人だったという話はおもしろかった。

マレフィセントの存在感が、半端でない。途中で王女の幼女時代役を演じたブラッド・ピットとの愛娘ヴィヴィアン・ジョリー=ピットが、出演しているが、もうかわいくて、かわいくて・・・・・。

眠りから覚めるためには、真実の愛のキス さあ、だれが・・・・・・・


お気に入り度★★★★

本「ニセモノの妻」

テーマ:
ニセモノの妻

三崎亜記 新潮社 2016年㋃



ニセモノの妻/新潮社
¥1,728
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もしかして、私、ニセモノなんじゃない?ある日、六年間連れ添った妻はこう告白し、ホンモノ捜しの奇妙な日々が始まった―。 けれどいったい、僕は誰を愛してきたのだろう?奇想の町の名手が切り拓く、愛おしき新境地。非日常に巻き込まれた夫婦の、可笑しくてホロリと切ない四つの 物語。



今回は、夫婦を描いたものだが、作者の世界観は今まで通り、不思議な世界だ。

 


 

「終の筈の住処」

新しいマンションに引っ越した私と妻は、近くの先輩の家に招待されるが、<巨大マンション反対>というノボリが街全体にはためいていた・・・・・・・

 


購入したマンションの明かりが自分の家しかついていない?こんなことがあったら、ぞっとする。

 


 

マンションっ建設反対を訴えていた人たち。名称を変更するだけで、納得?

 

これは、極端な話だが、理屈に合っていればOKなんてこと、実際にもありそう。

 


 

「ニセモノの妻」

ある日突然、一人の人間と全く同じ「ニセモノ」が出現してしまう感染症が相次ぐ。

ニセモノの妻が現れた私は、ニセモノといっしょにホンモノを探しに行くが・・・・・・

 


妻は、ホンモノなのか、ニセモノなのか?

 

同時に二人が一緒にいることがない。

どちらかが、演技をしているのかもしれない。

 

夫にとって、妻のこと見分けられない?そこまで、妻のことを理解してないのかも。

 

でも、どちらにせよ、これから先、いっしょに暮らしていくのだろう。

 


 


 


 

「坂」

 

「坂」がブームとなり、坂愛好家が坂を愛するあまり坂を占拠する・・・・・・・・

 


 

「あなたとは傾きが違うみたいね・・・・」

夫婦の意見の相違は、坂に対する考え方の違いから?



<二人の「傾き」は、今も違う。必要なのは、傾きを正すことでも、同じ傾きになることでもない。互いの傾きを認め合い、互いが歩きやすくなるように手を差し伸べ合うことだろう。>

いいラストだった。


 


 

「断層」

断層が家族を引き離す・・・・・


賞味期限刻印問題については、中身だけを入れ替える!?って。どういうことって不思議だったが、そのわけがわかり、

こんな事態になっていたとは!


きづかせないように演じる。それも終わりの時間が決まっている・・・・・・なんか、切ないなあ。




どれも面白い設定で、三崎ワールドを堪能した。



お気に入り度★★★★
戦場のコックたち

深緑野分 東京創元社 2015年8月


戦場のコックたち/深緑 野分
¥2,052
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一晩で忽然と消えた600箱の粉末卵の謎、不要となったパラシュートをかき集める兵士の目的、聖夜の雪原をさまよう幽霊兵士の正体…誇り高き料理人だった 祖母の影響で、コック兵となった19歳のティム。彼がかけがえのない仲間とともに過ごす、戦いと調理と謎解きの日々を連作形式で描く。第7回ミステリー ズ!新人賞佳作入選作を収録した『オーブランの少女』で読書人を驚嘆させた実力派が放つ、渾身の初長編。

途中まで読んだ 戦場のコックたち の続き、第3章からです。
「第三章ミソサザイと鷲」「第四章幽霊たち」「第五章戦いの終わり」


零下何度という過酷な状況の中で、それでも、温かいものをと料理して持っていくが、着いたころには冷たくなっているという場面があった。戦時下においては、食事をとるのも厳しいことなのだ。

コック兵というのは、戦場で、戦士たちの食事を作っていればいいだけでなく、自らも武器を取り戦わなくてはならない。たいへんな任務を背負っているのだ。

戦争が佳境に入り、今まで一緒に戦ってきた仲間が次々に倒れていく様は読んでいくのがつらかった。

そんな中で、、自害した夫婦の遺書の意味、突然奇声を上げて出て行った兵士のわけ、
幽霊騒ぎ等のなぞを解明していく。

どこにでも、謎はあるだろう。それを紐解いているところに面白みがあるが、それよりも、戦争の痛ましさを感じた読書となった。

お気に入り度★★★★

映画「ソロモンの偽証」

テーマ:
ソロモンの偽証

監督: 成島出
出演 藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩
佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、田畑智子、津川雅彦、余貴美子、松重豊、小日向文世、尾野真千子
2015年




ソロモンの偽証 前篇・事件 [DVD]/藤野涼子,板垣瑞生,石井杏奈
¥3,024
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ソロモンの偽証 後篇・裁判 [DVD]/藤野涼子,板垣瑞生,石井杏奈
¥3,024
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宮部みゆきのベストセラーを映画化したミステリー前編。ある朝、校庭で発見された生徒の死体。警察は自殺と断定するが、後日、大出俊次らによる殺人だと訴える匿名の告発状が届く。学校の対応が後手となる中、藤野涼子は自ら真実を暴こうと立ち上がる。

宮部みゆきのベストセラーを映画化したミステリー後編。前代未聞の中学生による校内裁判が遂に開廷。告発状によってクラスメート殺害の嫌疑が掛けられた大出。校内裁判の提案者である藤野涼子は検事として、その罪を立証しようとするが…。


ソロモンの偽証 第III部 法廷
ソロモンの偽証 第II部 決意
ソロモンの偽証 第I部 事件
の映画化。

柏木卓也の死の原因が釈然としないので、中学生たちが自分たちで裁判を行う。

この裁判は、柏木卓也の死の原因にとどまらず、裁判に関わった人たちの内面をあぶりだす。それは、自分の悪の面をさらけだすことになる。それは、柏木卓也や被告人となった大出俊にとどまらず、検事の藤野や弁護人の神原までも、心を暴露してしまう結果に・・・・・・・・・
しかし、そうすることによって、新しい日々へと一歩踏み出すことになる。

原作に比べて、割愛されている部分はあるものの、原作のイメージを壊してないし、配役も、あっていたと思う。しかし、原作には、到底及ばない。

お気に入り度★★★★

本「アンと青春」

テーマ:
アンと青春

坂木司 光文社 2016年3月



アンと青春/坂木 司
¥1,728
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ある日、アンちゃんの手元に謎めいた和菓子が残された。これは、何を意味するんだろう―美人で頼りがいのある椿店長。「乙 女」なイケメン立花さん。元ヤン人妻大学生の桜井さん。そして、食べるの大好きアンちゃん。『みつ屋』のみんなに、また会える。ベストセラー『和菓子のア ン』の続編。



菓子のアン の続編。デパ地下の和菓子屋「みつ屋」でアルバイト販売員としてがんばっているアンちゃん。大好きな和菓子を食べ、謎解きを・・・・・・・・・・・

 


接客に慣れていない店員に男が言い残していった言葉<飴細工の鳥>の意味は?

 敬語に厳しい客がおおきな和菓子<蓬莱山」>を注文したわけは?

ジュースをせがむ女の子に母が飲ませない理由は?

立花がアンちゃんに作った和菓子にこめた思いとは?



アンちゃんだけでなく、立花も悩んでいる様子。それを乗り越え、そうやって、成長していくだろう。

アンちゃんと立花が接近!?


それにしても、和菓子の世界って奥が深いなあ。


お気に入り度★★★

本「星々たち」

テーマ:
星々たち


桜木紫乃 実業乃日本社 2014年6月

星々たち/桜木 紫乃
¥1,512
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奔放な母親とも、実の娘とも生き別れ、昭和から平成へと移りゆく時代に北の大地を彷徨った、塚本千春という女。その数奇な生と性、彼女とかかわった人々の哀歓を、研ぎ澄まされた筆致で浮き彫りにする九つの物語。


■ひとりワルツ
つとめ先のスナックに時折現れる優男・ヤマさんに、咲子はひそかに思いを寄せている。
中学生になった娘の千春と再会を控えた咲子を、ヤマさんはデートに誘う。

■渚のひと
医大に通う息子が帰省する。
久々に家族三人で囲む食卓の準備で内職を早めに切り上げた育子。
隣家の千春は、息子が卒業した高校の後輩にあたるのだが……

■隠れ家
ススキノの踊り子・麗香は、兄が帰ってきたら舞台を去ると決めていた。
その夜、8年ぶりに兄が姿を現した。

■月見坂
晴彦は高齢の母親と二人暮らしだ。
商品の苦情を述べた母への謝罪に訪れたスーパーの配達係の女性を見て、晴彦は……

■トリコロール
小さな港町で所帯を持って25年。桐子は夫とふたり、理髪店を営んでいる。
ひとり息子は家業を継がずに街をはなれている。

■逃げてきました
市役所勤務のかたわら、詩作をつづけてきた巴五郎。
彼が主宰する詩作教室に、塚本千春という30代の女が入会してきた。

■冬向日葵
罪を犯し、逃げ続けて何年になるだろう――。
能登忠治が道北の小さな一杯飲み屋の女将、咲子と暮らして8年が過ぎた。

■案山子
東京から北海道・十勝に移住、独りで野中の一軒家に暮らす
元編集者・河野保徳の前に現れたのは……

■やや子
図書館司書の田上やや子は、交際半年の恋人に乞われ、彼の母親と会っている。
内心、彼と別れようと考えているやや子だったが……



塚本千春の母親、千春の仕事の先輩、千春の交際相手の母親、千春の通う詩作教室の講師等・・・・・・・・・・・

さまざまな人の視点で描かれているが、
塚本千春が、どのように関わっているのか、興味津々で読み進めた。

千春本人の気持ちは語られていないが、まわりの人から見た千春を描くことにより、千春の人物像が見えてくる。しかし、年代順に描かれているものの、空白の時間があるため、そこは、読者が想像するしかない。うまい技法だ。


北海道という土地柄もあいまって、ものがなしい。しかし、そんななかでも、生き抜いている姿がここに描かれている。



お気に入り度★★★★