本記事は特定の個人・団体を指すものではありません。
同様の混乱を防ぐための一般的な注意喚起です。
【対象】
講師/作品発表・販売者/教室運営に関わる方
【先に要点(30秒)】
・第三者名の依頼は、即答しない
・法的主張は、根拠(条文・規約URL)を確認
・迷ったら、記録に残す→信頼できる人/専門家に相談
(本文は実例をモデル化。特定可能な情報は省いています。共有歓迎です。)
アクアパステルの谷川です。
「まさか、自分の名前が勝手に使われかけるなんて——」
その体験をきっかけに、再発防止の運用を整えました。
本記事は記録をもとに実例をモデル化して整理した総集編です。
今回はここまでを振り返り、
お互いを傷つけ合わないための「守りの仕組み」をぎゅっとまとめました🌱
アートに限らず、クラフト・手芸の教室運営や販売にも応用できます。
📌 実録から見えた“3つの落とし穴”
① 名義借用(信用の合成)|“名前貸し”は信用も一緒に貸す
② 部外者の“関係者化”|「了承済み」発言は必ず本人に確認
「〇〇先生、了承済みです」
→ 防御策:本人/事務局で確認が取れるまで保留
③ なんちゃって法律指南|根拠のない不安で活動が止まる危険
法令名を羅列し、「危ないかも」と示唆。
結局、根拠が確認できず。不安だけが残り、手が止まる。
→ 防御策:推測は拡散せず、情報元(法令本文・公式ページなど)+専門家に確認。
🛡 今日から使える「守りの5箇条」
- 受講停止条項/返金条件
- 名義・ロゴの無断使用禁止
- 教材の扱い(複製・転売・SNS)
- トラブル時の対応(主催者理由の強制終了など)
2. 即答しない → 本人確認
了承・連名・紹介依頼が届いた場合、
必ず事務局や本人、周辺に確認。
3. 記録を残す
重要連絡はメールなど、お互いの記録が残る形で。
電話や口頭は必ずメールで要点を再確認。
4. 法的知識の基礎
アート、制作物に関係する法律などの
基礎知識を押さえておく。
- 著作権=表現を守る(手順・アイデアは対象外)
- 商標=名前やロゴを守る
- 氏名表示権/同一性保持権=名前・作品イメージの無断利用はNG
5. 第三者の名前が出たら「事実確認」
根拠不明の情報は拡散しない。
可能ならば情報元に直接確認を取る。
▶私自身も「おまじない」だと思って
念のために作っていた
規約(お願い事項)に助けられたことも。
今、できることから
守りの姿勢を取り入れてることが大切です。
🏛 協会・企業へのお願い
本来、こうした「守りの仕組み」は
個々の講師の良識、マナーに任せるのではなく、協会や企業といった「大きなところ」が担うべき役割です。
認定料・ライセンス料は「描く力」だけでなく、安心して続けられる仕組みまでを含めてこそ価値がある
と私は考えています。
具体的には…
- 名義・ロゴ使用のルール
- 了承・連名依頼の確認フロー
- 受講停止・返金・中止の基準
- 著作権・商標・氏名表示権の基礎知識ガイド
- 相談窓口と対応の透明化
これらがそろえば
講師・受講生・会場の三者が安心して活動を続けられます。
今回は現場の一講師の立場から
谷川が声をあげましたが
いずれは制度側が担う仕組みに発展してほしい——その願いも込めてまとめています。
📝 活動を安心して続ける“セルフチェック”10選
実際に起きた事例から見えてきた
「見直しの兆候」を整理しました。
「当てはまる=ダメ」ではなく、改善できればOK!
日ごろの振り返りの参考にご覧ください。
(自戒を込めてお届けします。)
✏ コピペOK|返信テンプレ(短文版+NG例)
A. 名義使用の依頼に
申し訳ありません。
名義使用はお断りしています。
今回は当方名義を用いない形でご検討ください。
*第三者経由の依頼には対応できません。主催者ご本人からお問合せください。
❌ NG例:「今回は特別にOKします」
→ 次も頼まれる&責任があなたに。
B. 「〇〇先生、了承済み」と言われたら
念のため、先生ご本人/事務局へ確認いたします。
確認後に改めてご連絡します。
❌ NG例:そのまま告知
→「そんな話してない」と信頼失墜。
共有ありがとうございます。
専門家に確認のうえ判断します。
❌ NG例:恐怖に負けて即中止
→ 活動の機会損失。
⚠️当記事は一般的な情報提供の範囲です。
個別事例は専門家にご相談ください。
あまりにも不正確なものは
「即スルー&返信しない」
も一つの手です。
🗂 困ったときの相談先(メモ)
・弁護士(契約・知財)
→自治体主催の無料相談も!
・弁理士(商標・ロゴの出願や照会)
・知財窓口/商工会議所(初期相談・整理)等
※ 相談時は相手・要約を事前に準備
メール文面の提示OKです。
✅ 保存版ミニチェック
あなたは何個クリア?
□ 受講停止・返金条件を規約に明記
□ 名義・ロゴの無断使用禁止を明記
□ 教材の複製・二次利用の線引きを明記
□ 了承・連名・紹介依頼は即答しない
□ 重要連絡はメールで要点を残す
□ 著作権(表現)/商標(名称)の違いを把握
□ 相談先の連絡票を手元に
💡 一気に整えなくてOK。
ちょっとずつ改善で十分です。

🎨 まとめ
今までの事例をもとに
「守りの仕組み」をまとめました。
今日のあなたの一手が
半年後の大きなトラブル回避につながります。
一緒に安心の土台を整えていきましょう🌷
複数の先生から「似たようなメールが来た」というお声をいただいています。
もし同じようなご連絡を受けた場合は
即答せず・記録に残して・信頼できる方に転送するのがおすすめです。
一人で抱え込まなくても大丈夫ですよ🌱
本フォームは判断の代行ではなく、運用整理と一次確認の支援です。
個別紛争の当否判断・代理交渉は行いません。
*本記事の目的は、受講生・会場・講師の三者保護です。
特定の個人・団体を指すものではありません。
皆さま、どうぞお気をつけくださいね。
🌱 「実録」シリーズをまとめて
当時のことを振り返ると
正直まだ心が痛いこともあります。
≫連載のきっかけ
今、私がこうして綴ることで
皆さまを守るきっかけになりますように✨
よかったら必要な時に
読み返してくださるとうれしいです♥
≫テーマ一気見はこちら
だいぶ形になりましたが
「こんなこともあるよ」も
取り入れていけたらうれしいです。
聞きたいテーマがありましたら是非教えてくださいね♪