※この記事は過去記事の再構成です
戦闘★★★
カリスマ★★★★★
かっこよさ★★★★★
参考文献
機動戦士ガンダム
機動戦士Ζガンダム
機動戦士ガンダムΖΖ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
鬼子なコラム
鬼子な名言
人物評
兄であるシャアをひたすらに思い続ける、元ジオンのお姫様。アムロやカイ・シデンなど、彼女に思いを寄せる戦士が多いのは、つり橋効果であろうか。
また、その入浴シーンも、水戸黄門の由美かおるなみに楽しみなものであった。
時にはクールで、突然ぶちきれて突っ走る彼女に思いを寄せる視聴者も多く、フィギアやコスプレなどでも人気。
その癒し系の声を担当していた声優さんが逝去したのは惜しい。
ちなみに、彼女の名前の由来は、放送コードに引っかかるのでなぞのまま。
略歴
本名はアルテイシア・ソム・ダイクン。
ジオン共和国の指導者ジオン・ズム・ダイクン の娘、「赤い彗星」シャア・アズナブル (キャスバル・レム・ダイクン)の妹。母はアストライア・トア・ダイクン 。
幼少時、父ジオンが突然、なくなってしまう。(ザビ家の陰謀説が有力)
次の支配を狙うザビ家に追われる彼女は、ジンバ・ラル (ランバ・ラル の父)の元に兄と共にかくまわれる。さらに地球へ逃げ、富豪のテアボロ・マス の養女となりセイラ・マスとなった。
※脱出する場面の記事は → こちら
しかし、そこにもザビ家の魔の手が。
そこでテアボロは、友人のロジェアズナブルを頼り、テキサスコロニーに移転した。
そこで運命が急転する。
そこに兄エドワウ・マス(キャスバル)にそっくりな男「シャア・アズナブル」がいた。
その「シャア」は軍に志願し、エドワウはともにサイド3へ向かう。しかし途中、キシリア・ザビの謀略によりエドワウは事故死してしまう。
ただしこの時のエドワウは「シャア」と入れ替えられており、ここから愛すべきヒール「シャア・アズナブル」は誕生する。
※シャアが生まれる場面の記事は → こちら
一年戦争にはいると、マス家を暴徒が襲撃、テアボロは死去してしまう。頼るべき人を失ったセイラは、サイド7へ移住していった。
そのサイド7が、皮肉なことに兄・シャア率いるジオンのザク部隊に襲撃を受ける。
セイラは戦火から逃げてホワイトベースに避難民として乗船するが、カイ・シデンをいきなり平手打ちし
「軟弱者!」
と名言を吐いたシーンで、視聴者の心をリンゴのごとくわしづかみにした。
その後は医療スタッフの手助けからオペレーターまでをこなし、アムロ・レイ に対し
「あなたならできるわ。」
などと声をかけることから、カイ・シデン から「おだてのセイラさん」などと言われていた。
しかしそんな彼女にも若さゆえの突っ走る行動が見られ、兄がシャア・アズナブルか知るべくがガンダムに勝手に乗り、失態を演じて独房に送られたりする。
戦時中、彼女は三度キャスバルと再会するが、結局退艦をせまる兄とは決別してしまう。
この場面で送られてくる、金塊入りのトランクを開けるシーンはあまりにも有名だ。
そして一年戦争も終盤、ア・バオア・クーの戦い。
アムロとシャアは、要塞内で剣で殺しあう。そこに駆け付けたセイラが制止に入る。
兄であるシャアと、戦禍を共にしたアムロの対決を、彼女はどんな思いで見ていたのであろう。
その心中はさっするに余りある。
そしてア・バオア・クーは、陥落し、爆発を始める。
セイラは、アムロの思念での誘導を受けてホワイトベースのクルーと共にア・バオア・クーより脱出した。
(左写真)コスプレイヤーの集いでは、彼女に憧れる人々が、彼女の制服をあしらったコスチュームで集まる。
グリプス戦役に入ると、戦場からは姿を消す。史実にはわずかにクワトロ・バジーナ(シャア)が、ダカールで素性を明かしてまで行った演説の中継を、別荘で見ている姿が描かれているだけである。
第一次ネオジオン戦争には、完全な民間人として登場。しかしジュドー・アーシタ の妹のリィナ・アーシタ を救い、ハマーンの死後、リィナとともにかつての上官・ブライト・ノア の前に登場、力強い生き方をしていることが分かる。
ブライトによると、彼女は投資家として大成しており、また本人はまた兄・シャアの死を望んでいるようである。これは、ジュドーとリィナの関係とは対極であり、彼女の複雑な人生を考えざるをえない。
第二次ネオジオン戦争(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)にはいると、彼女は完全に姿を消す。
しかし兄・シャアの懐には彼女のロケットが入っており、また彼の話によるとどこかのコロニーで暮らしており、アクシズ落としも危険は及ばないとのことであった。
(過去の人物伝 もくじ)