2011-10-03 19:20:26

JOE PASS Guitar Style

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もうすっかり秋らしくなりました。 季節もんの曲は沢山有りますが秋の有名なスタンダードというとAutumn Leavesがある。。

秋は他にAutumn In New York やTis Autumn ジョニーハートマンとコルトレーンのAutumn Serenadeなんかもあるが、メロディーはどちらかと言うと押さえ気味のしっとりとした曲が秋に合っているようだ。


ただAutumn Leaves(枯葉)は秋に限らず年中聞かれる。 特にセッションでは毎回聞かれるんじゃないか、というほどのスタンダードになっているが、この曲はなかなかの曲者で良いソロをしようとすると難しい。

コード進行はそれほど複雑ではないがメロディーが綺麗なだけに曲のイメージを生かしつつアドリブをやっていくのは一筋縄では行かない。 言い方を変えると枯葉を聞くとプレーヤーの力量が分かるとも言える。

マイルスやエバンスがどのように枯葉を解釈してプレイしているかを考えると、気軽に「それじゃ枯葉を一発」なんて言えなくなる。


話は変わるがジャズのセッションでは色んなギタリスト人が来る。 まだ楽器を初めて間が無い人やジャズもかじってみたいフュージョンギター弾き、なんちゃってコンテンポラリーギターなど色々で好きにやって構わないのだが、一つだけアドバイスをするとしたら、どのようなスタイルを目指すのであっても一時期でも良いから徹底的にビバップを研究してほしい。 

フレーズをコピーしまくってフレーズが自分の体に染込んで体の一部になるぐらい弾き込む時期を作ってほしい。 この経験は必ず音楽性を広げる種となるはずである。 まあ「オレはジャズなんか関係ないぜ」というなら構わないけど、ヘビメタやるんでもビバップの基礎がもしあったら他のギタリストとは一線を画すオリジナリティーのある存在になるんじゃないかな。 (ただヘビメタ好きはビバップは聞かないわな)


そこでCDをコピーするのも良いが今回紹介するJoe Pass Guitar Styleという教則本。 かなり昔の本だが一度は手にしたことが有る人はプロでも多いのではないだろうか。

中身はまさにビバップフレーズの宝庫である。 それもそのはず、ビバップギターの巨匠であるJoe Passの書いた本であるから、「ジャズのフレーズこれで決まり」的なよくあるフレーズ集とは全く別物なのは当たり前である。


ただタブが無いので楽譜を読むのに慣れていない人はちょっと大変かもしれないが、この機会にタブなんて頼りにせずに楽譜を読む練習と思ってがんばるべきだ。 楽譜を読むうちにベストな指使いで弾けるようになる。 タブなんて見ていたらいつまでたっても自分の指使いが出来ない。


書かれているフレーズをひたすら弾いているとビバップフレーズの法則性のようなものが分かってくる。

例えばコードのアルペジオを基本としたフレーズ、テンヨンを含むお決まりのフレーズ等。 基本的なフレーズのサウンドと指板上の運指がシンクロしてきたら儲けもんである。 あとは実際に実践で使っていけばどんどん身に付いて来る。 

実際のサウンドを聞きたいのであればYouTubeで本人ではないがこの本の楽譜を弾いている動画が結構有るので参考にすると良い。







 






2011-07-20 19:37:49

Barry Galbraith

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Barry Galbraith


ピアノやギターといったコード楽器は伴奏としての役割を担う宿命を持っているのだが、この伴奏という役割にはペットやサックスといったソロ楽器では味わえない面白さがある。

特にボーカルのバックとなると歌を生かすも殺すもバック次第という感じがする。 それだけにボーカルと呼吸が合った一体感というのは最高に気分が良い。


歌がメインなので出しゃばってはいけないし、かといって引っ込んでばかりで存在感がないのはいけないし、メロディーを邪魔しないコードワークを考えなくてはいけないし、分かりやすく、かっこよく、メロディーに自然と入ってゆけるイントロを出して、客が思わず拍手したくなるエンディングをして幕を閉じなくてはいけない。 結構大変である。


ピアノの立ち上がりの良い明るいコードトーンのバックと比べるとギターのバックはどうしても地味である。 まあギター独特の雰囲気が良いということでギターバックのボーカルのアルバムも結構出ているが圧倒的にピアノのバックのほうが多い。 やはりジャズでのギターはシングルトーン・コード共に花形楽器ではないようだ。


だが昔は今よりギターがボーカルのバックに多用されていた気がする。 名だたるギタリスト達は大御所のボーカルバックをやっていたし、また伴奏も皆メチャクチャ上手かった。 (ただWESとグラングリーンは歌のバックの音源は無いと思う)


その中でミスターサイドメンと言っても良い伴奏の名手がBarry Galbraithである。 

自身のリーダーアルバムは少し有るが、この人はやはりメンバーシップで本領を発揮するギタリストだと思う。 その巧みなコードワークとフロントを引き立てる技は並外れている。


Sheila Jordanのこのアルバムが名盤なのも彼のバッキングに拠るところが大きいと思う。

I'm a fool to want youのサビからの入り方なんぞはもう涙もんである。 彼はまた多くのギターの教則本を残している。 その中でもお勧めはスタンダードのソロギターの本である。 2冊出ていて本人の演奏ではないがCDが付いている。 単なるスタンダードをギターで弾きましょう、といったレベルではなく、非常によくアレンジされていて、コードワークの良い参考になる。

もっと評価されても良いギター弾きだ。










2011-06-16 19:29:17

Andre Conduant

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Andre Conduant


昔はジャズを流している場所というとBGMでジャズが流れて一杯飲む今のこじゃれたバーのようなものはほとんど無く、コーヒー一杯で何時間も粘る、いわゆるジャズ喫茶が唯一の場所だった気がする。


良く行った店といえば道頓堀のファイブスポットや千日前のヤカタ、ロックやフリージャズの天王寺のマントヒヒなどだが、今でも印象的なのはファイブスポットだ。

とにかく地下に入ると暗くて人がいるのかどうかさっぱり分からない。 しばらくして目が慣れてくるとようやく人らしいものがいるのが分かってくる。 

マントヒヒなんかも阿倍野銀座という半分遊郭のような場所にあって、反体制的なかなりヤバイ店だった。


まあ今考えると、ただ音楽を聴く喫茶店なのだが、今の若者にはとても紹介できないような店が結構あった。 しかしそれにしても昔の物価を考えるとレコードは高かった。 レコードの値段と今のCDの値段を比べると、逆にCDの方が安かったりする。

またネットで好きな曲をダウンロード出来たりして良い時代になったな~としみじみ感じる。


70年の初め頃ジャズ喫茶で盛んに流れていたのがAndre Conduantである。 ギタリストばかりでなくこのアルバムのファンは多いはずである。 今聞いても素晴らしい内容である。

録音は1970年 メンバーはEddy Louiss(P) Percy Heath(B) Connie Kay(DR)  ピアノは聞いたことが無い名前だがプレイはジョンルイスそっくりさんだ。 ということはMJQのバイブの代わりにギターが入ったというイメージだが、ところがである、ギターが良い。 オーソドックスなスタイルであるがドライブするしハートがあってフレーズもかっこ良い。 また他のメンバーが実に良いサポートをしている。 

曲はすべてオリジナルだがどれも良い曲で、当時ギタリスト達がこの中の曲をライブで演奏していたのを覚えている。

ところで録音されたのはパリで現在もパリ在住のようだがまだ活動しているのだろうか。 

聞いたことは無いがその後何作か出しているようが、このデビューアルバムの出来が良すぎて他はぱっとしないらしい。


このアルバムのような後まで愛聴される味のあるアルバムはなかなか出てこない。 

最近のギターアルバムにそんなものが有るか、と考えてみるとあまり浮かんでこないのは実にさびしい限りである。

現在入手出来ないようだが中古CD屋だったらあるかもしれないので見つけたら是非入手をお勧めする。


 








 
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