2015-02-03 18:12:42

ギタリスト身体論

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お恥ずかしい事だが半年ほど前から左肘の腱が痛くてなかなか治らない。 
これは腱鞘炎ではなく、いわゆるテニス肘というものらしい。 
原因はギターを弾く際に不必要に無理な力が肘に加わっていたようだ。
今までも数年に1度単位で同じような痛みが出ていたのだが、この手の痛みは一度出るとなかなか無くならない。
本当に厄介である。 整形外科で診療してもらうと「ギターを弾くのをしばらく休みなさい」という毎度の答えである。
それは分かっているのだが何とかならないものだろうか。

少し前だが「ギタリスト身体論」という興味深い本に出会った。
五線譜はまったく出てこない。 ギターを弾く上でどのようにすれば脱力して合理的な弾き方が出来るかを解説しており、 一般の教則本とは一線を画した内容である。
ギターを弾く上で感じていた問題点がいくつかあったのだが、それらを理論的に解明されていて、自分にとって非常に有益な内容の本であった。

先ほどの左腕の痛みも誤った弾き方が原因であることも判明した。 
弾き方を変えることで痛みはまだ残っているが、腕に無理な負担をかけず演奏することが可能になった。 
正しい姿勢や無理の無い筋肉の動きといったことは楽器を弾く上で非常に重要なことだと、いまさらではあるが改めて感じた。

初心者にとっても、またある程度のキャリアがあるギタリストで自分の弾き方や演奏方法を再確認するという目的であればこの本は有益な材料になると思う。
興味のある人は一度手にしてはいかがだろうか。
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2014-12-01 17:52:38

Cool Struttin

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Sonny Clarkというピアニストは実に不思議だ。 
突出したテクニックや個性があるわけでもない。だが何度も聞いてしまう。 
どんなところが良い?と聞かれても困る。 とにかく理屈抜きに良いのである。

31歳で若くして亡くなったためアルバムは少ないが、どれもハズレが無く良いプレイをしている。
その中でもアルバムとして一番出来が良いのはやはりCool Struttinであろう。
Sonny Clarkを始めArt Farmer Jackie McLean各メンバーのソロが素晴らしくアルバム全体が文句なしにグルーブしていて何度聞いても飽きない。 
まさしくジャズの素晴らしさを凝縮したようなアルバムだ。

それにジャケットが良い。 アルバムの表題であるCool Struttinというのは「気取って歩く」という意味らしいがよくこんな粋なジャケットが出来たもんだ。
当時のニューヨークの匂いがプンプン伝わってくる。
内容だけでなくジャケットも共に素晴らしいアルバムがたまに存在するが、Cool Struttinはその最右翼ではないかと思う。

日本ではSonny Clarkのファンが多いのだが、本家アメリカはそれほどではないということを聞いたことがある。
もしかすると彼の憂いを含んだどちらかというと控えめなプレイは、「ワビ サビ」の文化である日本人の琴線に触れるのかもしれない。

まあその辺はどうなのか分からないがCool Struttinのレコードのジャケットを部屋に置いて一杯やりながら聞く、最高じゃないですかね。
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2014-10-03 14:59:24

Autumn In New York

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秋にちなんだスタンダードはいくつかあるが一番ポピュラーな曲は「枯葉」だろう。
元々はシャンソンだがジャズでは数多く演奏されており、セッションなどでは1度は聞かれる大定番曲だ。

タイトルに秋が入っている曲でその他思いつくのは「Autumn In New York」 「Autumn Nocturne」「Early Autumn」 「'Tis Autumn」あたりだろうか。
中でも「Autumn In New York」はいかにも秋を感じる曲だが、KENNY BURRELLのこの曲の演奏は名演だ。 
実に美しいコードワークで歌い上げている。

KENNY BURRELLという人はブルージーでありながら都会的で実にスマートなプレイをする。 このあたりは大学でアカデミックな音楽の教育を学んだ影響かもしれないが、歌心があり大好きなプレーヤーの一人だ。
近年のプレイはじっくりと聞かせる落ち着いたサウンドだが、やはり50年台の硬めのクリアーなトーンでスイングするプレイが好きだ。
リーダーばかりでなくサイドメンとしても多くのアルバムに参加しているが、プレイを聞くと当時ひっぱりだこだったのもわかる気がする。

ピッキングは手首で弾くというよりピックを挟んだ親指と人差し指でアップダウンしているようなちょっと変わったピッキングスタイルだ。
このあたりが彼の独特なノリとリズムに関係しているかもしれない。

彼に限らず昔のプレーヤーはみんな聞くと誰だかすぐわかるほど個性的だ。 いかに他と違う自分だけのオリジナルなサウンドが出せるか、を日夜研究した結果ではないかと、ふと思ってしまう。 
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