2015-03-19 16:05:52

何故ジャズギタリストに女性がいないのか?

テーマ:ブログ
Emili Remler

昔と比べると女性のジャズプレーヤーが多くなったと思う。
ピアノはもちろんの事サックス・ドラム・ペットそして特にベースプレーヤーに女性が目立つようになった。
ウッドベースは結構きついのではないかと思うが、聞いてみると当人はそれほどでもないらしい。 
ただある女性ベースプレーヤーは「無理な姿勢で弾く事があるので腰痛に注意している」ということを言っていた。
まあベースに限らないがどの楽器でも長時間通常の姿勢ではない状態が続く場合があり、体の歪みから来る不調のためか整骨院のお世話になっているミュージシャンは結構多い。

話がそれてしまったが「なぜジャズギターに女性プレーヤーがいないのか?」が今回のテーマである。
ギターという楽器はどちらかというと女性っぽい楽器だと個人的には思うのだが、他のジャンルでは女性ギタリストが数多くいるのに何故かジャズの世界では女性ギタリストが圧倒的に少ない。 というよりほとんどいない。

身近なところを見渡しても女性ジャズギタリストは見た事が無い。
「地味でプレイに花が無い」「難しい」。。。でもこれは男でも条件は同じである。 
「手が小さいくて複雑なコードが弾きにくい」。。。男だって手が小さいやつはいる。
「フルアコはでかい」。。。フォークだってギターはでかいしソリッドを使っても構わないはずだ。
「爪が伸ばせない」。。。ロックだってギター弾くのであれば同じ事。
「弦のゲージが太いくて指先が痛い」。。。女性のアコースティックの名手は結構いるしベースはどうなんんだ。

う~考えてもよく分からん。
このテーマを提示しておいてな~るほど、という答えを出せずに申し訳ないが、やはり女性に聞いてみるしかないか。
これ!というど真ん中の答えをお持ちの方は教えて頂きたい。

そこでテーマにからめて是非紹介したい女性ギタリストがいる。
「Emily Remler エミリー・レムラー」である。 1990年に32歳の若さで亡くなってしまったが素晴らしいギターを弾く正統派ジャズギタリストである。
男でも女でもサウンドが良ければ性別はどうでも良いので「女性ジャズギタリスト」というレッテルは無意味であるが、数少ない存在でありしかもメチャ上手いとなるとその意味でも注目されることが多かったと思う。

WESを好きだったそうでオクターブも上手いし、トレードマークのES-335で師匠である「ラリー・コリエル」を思わせる「ゴリ押しフレーズ」なんかを弾くスタイルは多少荒削りの部分も有るが実に共感を覚える。
こういう骨太の気合の入ったジャズギターは最近あまり聞かれなくなったのは寂しい。 
男性優位のジャズギター界、コンテンポラリーばかりに走らずもうちょっと頑張ってほしい。

「East to Wes」Wesへのトリビュート曲がタイトルのこのCDはスタンダードと彼女のオリジナルで構成されていてどの曲も素晴らしい!
Hank Jones/Buster Williams/Marvin Smithというコテコテの百戦錬磨の強者を相手に回して弾くまくっている。
クリフォードブラウンの「Daahoud」などを聞いてもビバップを消化した上で独自のフレーズ・スタイルを作り上げているのが分かる。
フレージング/テクニック/タイムどれも言う事は無い。 
彼女のジャズギタリストとしての真価を発揮したアルバムで私のフェイバリットの一枚である。

YOU TUBEでも結構動画があるので聞いたことが無い人は是非チェックしてほしい。
今更ながら夭逝した稀有な才能が惜しまれる。
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