ビジネスに「戦略」はいらない:3 競合ばかりみているとダメになる | 藤村正宏のエクスマブログ

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おはようございます。

今日は今から羽田に向かいます。

そして、沼津に移動です。

さてさて、最近連載している戦略はいらないという記事です。


戦略だとか、戦術だとか言っている会社って誰と戦っているんでしょうね。
競合他社と戦っているのでしょうか。
競合との「戦略的思考」の中では、
限られた客の奪い合い、
自分さえ良ければそれでいい、
「勝ち組」「負け組」
負けたやつは努力が足りない。
こういう考え方になっていきます。


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競合他社のことばかり気にして、お客さまのほうを見ていない。
競争相手に負けないようにという発想は、お客さまにとっては、まったく関係ないことですよね。


「差別化」というのは、競合他社を見ること。
「独自化」はお客さまのほうを見ること。


売り手側の勝手な思い込み、こだわりは、お客さまにしてみたらあまり差がないのです。
競合と競い合うのはもうやめましょう。
ライバルを見るのではなく、お客さまのほうを見ることが大事です。
さらに、相手に負けていると思うと、それに追いつこうとする。
これがとっても危険です。
同じ土俵で戦おうとする。
そうすると、モノマネに陥りあなたの個性が削がれてしまいます。


それよりも、もっとお客さまに向き合うことです。
何度も言っていることですが、大切なことなのでまた言います。
「関係性」の時代です。
共感を呼ぶ発信をして、お客さまとの関係性を深くすることです。
お客さまと素晴らしい関係を作るためには、競合に勝っても意味がないのです。


ある観光業のコンサルタントが、温泉街の旅館を指導していました。


「自分より規模の小さい旅館の宿泊プランを真似て。
同じプランをそこより安く提供しなさい。
そうしたら、その旅館はつぶれて、あなたの旅館にお客がきます」


競合をつぶせば自分のところにお客が来る。
そんなコンサルタントは、コンサル業界の恥です。
ダメな指導。
だって、旅館がつぶれると街の魅力がなくなり、お客が減る。
そして、いずれ自分も苦しくなる。
競合のほうばかり見ていると、本当のお客さまが見えなくなるのです。



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