ビジネスに戦略はいらない:1 誰と戦っているの? | 藤村正宏のエクスマブログ

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あなたは日ごろからビジネスにおいて「戦略」という言葉を使っていませんか?

「経営戦略」だとか、
「営業戦略」だとか、
あるいは「戦略立案室」なんて部署があったりとか。

世の中のビジネスパーソンは「戦略」というコトバが好きです。
すぐ「戦略」だ「戦術」という言葉を使う。
もしかすると、それが業績が良くならない要因かもしれません。
だって、おかしいと思いませんか。

「あなたは、誰と戦っているの?」

そういうことです。

ビジネスって、そもそも戦うものなの? 



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ビジネスの意味を変えるときが来ていると思うんですよ。
ビジネスの「真理」をもう一度考える時なんです。
そうじゃなきゃ、社会に支持されなくなってしまう。
ビジネスの真理って何でしょうか?
経済発展がすべて? 
それって疑問に思う。


多くの会社が、昨年対比で伸ばそうと思う。
世界中のすべての会社がそう思っていたら、そんなにカンタンに行くわけないですよね?
だから、目指さない、という選択もある。
別に小さくなってもいいじゃないかと思う会社もある。
そのほうが、その会社やお客さまにとっていいというケースもあるわけです。

経済発展がすべてだと考えてしまうと、短期の利益ばかり求めてしまいます。
そうすると……
「コストをぎりぎりまで圧縮」しようとして、関西に本社があるホテルのような、食材を偽装するようなとんでもない会社が出てきてしまうんです。
目先の利益しか見ないからこういうことをやっちゃうわけです。
これって間違いなく、利益を出したいからやったことですよね。
確信犯ですよ。
「どうせ客なんて、芝エビと安いエビのちがいはわからない。九条ネギと安いネギのちがいなんてわからない」
きっとこの会社内では、お客さまのことを騙すことに、なんの罪悪感もなくなってしまっているんでしょう。
戦略思考がまかり通っている、そういう会社なんです。
創業者の小林一三さんが聞いたら、泣くと思うね。


戦略だ戦術だと、普通に使っていると、そうなってしまう傾向がある。
コトバは恐ろしいですよ。
誰と戦っているの?
もう「戦略」なんて言葉を使うのはやめましょう。



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