毒猫飼えば 人の中まで
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Snow ice




僕の片隅

チッポケな心が歌う



“認めてくれ”







僕の片隅

チッポケな心が揺れる



“求めてくれ”









そこら辺に散らばった僕の欠片

誰が拾うでもなく

誰が捨てるでもなく

風に流されて千切れてく





それはまるで粉雪で

儚く綺麗にここから溶けていく













僕の片隅

ポッカリとした穴が呼ぶ



“こちらへ来い”







僕の片隅

ポッカリとした穴が疼く



“もう、ヒツヨウない”









そこかしらに駄駄流れる僕の鼓動

誰かに沿うでもなく

誰かに沿われるでもなく

水に流れて溶けるように





下水道の汚い水の中で

コポコポ溺れていくように











“誰だっ”





僕は叫ぶ





“ここには誰も来やしないっ”





真っ赤に染まったあの日の僕を

救い上げたあの掌







“誰だ”





僕は叫ぶ





“ここには誰も、来やしない”





真っ黒に変わったあの日の僕に

消しゴムかけてくれた掌









もう、僕には見えないのかな?















僕の片隅

小さな僕が鳴く





僕の片隅

大きくなったキミが笑う







駄駄流れる鼓動の音だけ

雪のように溶けてく僕を







認めてく



認めてく



認めてく



認めてく











それは冷たく氷のように

























僕の花。君の花。






手に入れては 手放して

僕ら どれだけ 繰り返せば

素直に 広げ合う事が出来るでしょう

咲いた花を一輪携え

これをただ見せに行きたいだけなのに

行けばその花すら枯らしてしまう

僕ら

抱きしめては 突き放して

僕ら どれだけ 重ね合えば

本当の心で 拾い合う事が出来るでしょう

枯らせた花を一輪埋め

再び咲き誇る姿を一緒に見て居たいのに

隣に居れば水さえ与えないままの

僕ら

この先 どんなに 時が経っても

このままの 僕ら なのでしょうか

この先 どんなに 繋ぎ合っても

このままの 距離の 僕らでしょうか

何度も咲くこの花は

僕らの 何を 繋いでいるのでしょうか

互いに壁一枚隔てた先に

背中と背中をくっつけて

この先の僕らもこのままの

咲いた花すら見せ会えないままの 僕らでしょうか














苦痛。





引っ掻くだけ引っ掻いて

掻き回すだけ掻き回して

傷だらけの抜け殻を

部屋の真ん中

ただ眺めてる

蹴り回すだけ蹴り回して

殴り回すだけ殴り回して

痣だらけの抜け殻を

部屋の真ん中

ただ眺めてる

これでもかと締め付ける腕に

抗う事も出来ないまま

上手く呼吸も出来ないまま








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