毒猫飼えば 人の中まで -3ページ目

ミライ。




僕が描く未来が どんな風に咲くのかは

誰にも分かりやしないこと

僕の描く未来が どんな色で咲くのかは

僕にも分かりやしないこと

だから がんばれ がんばれって

空っぽな僕に詰め込むよ

僕が掴む未来が どんな風に笑うかは

誰にも分かりやしないこと

僕が掴む未来が どんな空気で笑うかは

僕にも分かりやしないこと

だから ガンバレ ガンバレって

これでもかって僕に詰め込むよ

頑なに僕は守ってるんだ

この心の奥にある

要らない記憶と要らない痛み

これがないとまるで僕じゃないみたいなんて嘘ついて

頑なにただ守ってるんだ






希望。




叶えられる?


僕は僕に聞くよ



叶えられるよ


僕は僕に答えるよ



手探りで

一秒先も見えやしないのに





頑張れる?


僕は僕に聞くよ



頑張れるよ


僕は僕に答えるよ



両手で顔押さえて

苦しいなって 呟くのに
























コモレビ レイン






差し出した両手に
ソッと触れた
小さな星

傷だらけの腕
掻き毟って
真っ赤になったスケッチブック

どれもこれも
綺麗な記憶



囁いた小さな声に
フッと笑った
小さな光

痣だらけの言葉
吐き散らかして
真っ黒になった床の上

どれもこれも
素敵な夢


君が笑って
僕が笑って
温かな日差しの中
背中と背中をくっつけて
一緒に歌った歌を口ずさむ





差し出した両手に
ソッと触れた
小さな星……

囁いた小さな声に
フッと笑った
小さな光……


僕の隣に君は居ない
君の隣に僕も居ない
あの日はまるで幻のように
僕らの心に溶けていく