『もう一つの進撃の庶民』Episode 93~96 | くらえもんの気ままに独り言

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政治、経済、ドラえもん、吹奏楽、書評、メタボ対策などなど多彩なテーマでお送りしております。

 今回は月イチでお送りしております『もう一つの進撃の庶民』の総集編でございます。(『もう一つの進撃の庶民』は言論ポータルサイト「進撃の庶民」で毎週火曜日に連載中です。)



 前回までの話はコチラ


もう一つの進撃の庶民 全話一覧

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-12014531936.html


 進撃の庶民の管理人様がディレクターズカット版の総集編を掲載してくださいましたので、過去の話を全部読むのが大変という方はこちらもどうぞ(^O^)/


Part1 http://ameblo.jp/shingekinosyomin/entry-12151667269.html

Part2 http://ameblo.jp/shingekinosyomin/entry-12153929282.html

Part3 http://ameblo.jp/shingekinosyomin/entry-12156333866.html

Part4 http://ameblo.jp/shingekinosyomin/entry-12158726585.html

Part5 http://ameblo.jp/shingekinosyomin/entry-12161037973.html


 今回も多忙のため、イラスト付き人物紹介は割愛させていただきます。


 本編では当ブログでもたびたび紹介しております「TiSA」に関してもちらっと登場させてみました。


 現実世界の方では参院選が始まっており、『もう一つの進撃の庶民』の方もついに最終局面を迎えるところでございます。


 これから先のストーリーは参院選の結果によって左右されますので、どのような展開にするかは原作者の私ですら分かりません(笑)。


 それでは、Episode 93~96の4話続けてどうぞ(^O^)/

 (今回は時間がなくてセリフに彩色しておりません、すみません。時間があるときにいつか訂正します。)


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リシュウ「アーリマン殿の代わりにTPPの調印を済ませてまいりました。」
アヴィン「うむ。ご苦労であった。」
ガース「あとは各国の議会で承認が得られれば、TPPはいよいよ発効でございますな。」
ラショウ「A帝国議会ではTPPに反対する議員も多く、揉めそうだという話を聞いているが…。」
アヴィン「まぁ、TPPは発効しようがしまいが構わんよ。」
ラショウ「ん?」
アヴィン「なぁ、ヘイツォ殿。」
ヘイツォ「えぇ。保険は既にかけておりますゆえ。」

Episode 93「壁消滅プログラム「TISA」」

―地下街・チームAPアジト

ナッシュ「戦力は少しずつ拡大してきているが、政府とやりあうにはまだまだ足りねぇな…。」
アスキー「ついにTPPも調印されてしまいましたし、時間がありませんが…。」

ユンカー「とりあえず立体機動装置を100人分用意したぞい。」
シヴァ「ユンカー博士、ありがとうございます。」
ナッシュ「ネオリベスと戦うには必須のアイテムだからな。問題はこれを使いこなすための訓練に要する時間だが…。」
シェイド「考えたってしかたねぇ。早速特訓つけてくれ。」
ミリカ「今はそうするしかないよ。アタイたちも早く戦力にならないと。」
アスキー「あとはカレン君の能力に期待したいところだけど。」
ナッシュ「あっちは、なかなか困っているようだな。」

 その時、地下街に一人の女性が息を切らしながらやってきた。

パーク「新・調査兵団…。いるか?ハァ…ハァ…。」
アンジー「あなたは?」
パーク「私の名はパーク。あなた達に危機を伝えにきた。」
アンジー「危機?」
パーク「TPPは囮だ。政府は恐るべき計画を立てている。…このままでは…N国は消滅してしまう!!」
ナッシュ「なに!?」
シェイド「それはどういう意味だ?」
パーク「私も計画の詳細を把握しているわけではないのだが、各国の国を守っている壁を一瞬で消滅させてしまう可能性のあるプログラムが水面下で組み上げられようとしているのだ。」
アンジー「壁を消滅させるプログラム!?そんなことが可能とは思えないけど…。」

パーク「プログラムの名は通称「TISA」…、おそらくマスターの技術が噛んでいるから、不可能じゃないよ。」

 壁消滅プログラム「TISA」、そしてマスターの存在を知る女性パークの出現。タイムリミットは徐々に近づいていくのであった。

(つづく)

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ナッシュ「マスターの存在を知っているのか?」
パーク「えぇ。と言っても全てを知っているわけじゃないけど。」
アスキー「連中の目的はいったい何なんだね?」
パーク「彼らの好物はネオリベスなの。」
アンジー「好物…って、ネオリベスを食べるってことですか?」
パーク「そうよ。つまり、彼らの目的はネオリベスの養殖…じゃないかと推測しているの。」

Episode 94「マスター調査研究所所長パーク」

パーク「彼らの科学技術は現代の人類のそれをはるかに上回っていて、自らでネオリベス化兵器を生み出す技術を持っていたの。しかし、兵器の完成には至らなかった…。技術はあったけど、もう一歩アイディアが不足していたの。」
シヴァ「そこで、バブルボム事件というわけか。」
パーク「えぇ。彼らは世界中にエネルギー結晶と技術データをばらまいたの。人類の誰かがネオリベス化兵器を完成させるのではないかと期待して。」
ナッシュ「それで、まんまとアヴィンの奴が作っちまったというわけか。」
アスキー「アヴィンの作ろうとしているネオリベス軍団なんて、まさにマスターにとってみればごちそうの山ってわけですね。」
パーク「そして、人類を保護している壁を消滅させることによって、思考停止を蔓延させて、人類総ネオリベス化を促そうと企んでいるの。」
ナッシュ「おかしいな…。アヴィンの奴はそのプログラムのことを知っているのか?」
パーク「マスターを除いて、このプログラムの詳細を知っているのは、N国内では政府のヘイツォ氏くらいじゃないかしら。アヴィン王が知っているかどうかまでは分からないけど。」
アスキー「アヴィンはマスターに対抗するためにネオリベス軍団を作ると言っていた。それなのに、マスターの計画に手を貸すとは思えないが。」
パーク「もし知っていたとしても、ヘイツォ氏からはマスター絡みの計画だと聞かされていないかもしれないけど。」
ナッシュ「ヘイツォか…。」
パーク「それじゃ、私はまた調査に戻るわ。何か気になることがあったらマスター調査研究所まで連絡をちょうだい。私はそこの所長をやってるから。」

―地下街の入り口近くの森

カレン「…ふぅ。ちょっと休憩な。」
ミツキ「ネオリベスは操れそう?」
カレン「自分のネオリベスならだいぶコントロールできるようになってきたんだけどな…。他のネオリベスを操るなんて、どうすればいいか見当もつかねぇよ。」
タンツァ「現状、アヴィンとまともに戦えるのはカレン君だけですからね。自分のネオリベスをコントロールできるようになってきただけでも相当な前進ですよ。」
ミツキ「アタシももっと強くならなくちゃ…。」
タンツァ「ミツキちゃんには浄化の光もそろそろ教えとこうかな。」
ミツキ「はい。お願いします!」

―王宮・王の間

ガース「そういえば、そろそろ消費税の再増税の時期が近づいてきましたが…。」
アヴィン「今の景気の状態はあまりよくないからな…。再増税となると国民の支持を失う可能性があるな。」
ラショウ「財政健全化はどうするのだ?」
アヴィン「消費税以外の税金を上げたり、福祉を削れば済む話だ。」
ラショウ「なるほど、それならよかろう。」
ヘイツォ「TPPなどをスムーズに進めるには国民の支持があった方がよいですし、ここは再延期といたしましょうか。」
ガース「しかし、この前必ず増税をすると宣言しておりますので、国民の理解は得られるでしょうか?」
アヴィン「それならば、また、信を問うまでよ。」

 明らかになったマスターの狙い。一方、消費税再増税の時期を前に再延期をエサに国民の支持を固めようと企むアヴィン。N国の命運はいかに!?

(つづく)


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アヴィン「N国の民よ、来年度より消費税を増税する予定であったが、この度、私の新たな判断によって、延期することにした。」

N国民A「確かに景気が悪くて生活が苦しいから、消費税の延期は助かるけど…。」
N国民B「財政の方は大丈夫なのかな?」

アヴィン「無論、財政規律は維持をする。TPPを初めとしたアヴィノミクスの強化によって、経済成長させ、それで増えた税収を財源とする予定だ。」

Episode 95「N国の選択」

 アヴィンは消費税増税延期を突然発表。N国民の反応は様々で、増税延期を喜ぶもの、財政規律への懸念を示すもの、前言撤回に対する不快感を表すものなど、同様を隠しきれなかった。

アヴィン「私は前回の選挙の際に、必ず消費税を増税することを宣言したゆえ、私のことを嘘つきであるとお思いの方もさぞ多かろうと思う。そこで、再度この決断についてN国民の信を問うことにした。」

N国民A「ってことは、また選挙かよ!?」
N国民B「でも、対抗馬は?」

アヴィン「私が国民の支持を得られなかった場合は、ミンストン殿に王座を明け渡すとしよう。しかし、再び信を得ることができたならば、N国を囲む壁を徹底的に取り除き、開放的でK国人やC国人もA帝国人もE連邦人も自由に行き交うような、活気あふれる国にしていくことを誓おう。」

N国民C「げ…ミンストンだけは絶対に嫌だな…。」
N国民D「でも、C国人とかK国人がN国に入ってくるのも嫌だし…。」
N国民C「きっと、アヴィン王のことだから考えがあるのさ。」
N国民D「それもそうだな。」

―ミンストン邸

ミンストン「また、チャンスがめぐってきたのか…。しかし、民衆は私の名を聞くだけでも負のイメージが湧き起こるという噂を聞くし…。そうだ、ミンシトンという名前に改名するとしよう!!」

―王宮・会見場

アヴィン「そうだ、一つ大事なことを皆さんにお知らせしなければならない。現在の王都が本当はどうなっているのか、それをお教えしよう。」

 突如決まった、アヴィンを支持するかどうかの選挙。ミンストンはイメージを変えるためにミンシトンと改名。
 そして、N国民に知らされる真実!!

(つづく)

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カレン「アヴィンの野郎、何を考えている!?」
ナッシュ「賭けに出やがったな…。」
ミツキ「国民はパニックになったりしないのかしら。」
タンツァ「そうとは限らないかもしれませんよ。」
カレン「そう言えば、アンジーはどこ行った?」

Episode 96「迫る最後の決断」

―王宮・会見場

アヴィン「それではお見せしよう。これが現在の王都の姿だ。」

 モニターにはネオリベスの大群が街中をうろついている映像が次から次へと映し出された。

N国民A「あれは、ネオリベスじゃないか!?」
N国民B「いったい、どういうことなんだ?」

アヴィン「あのネオリベスの大群は外から来たのではない。あれらは元々、王都の民であった者たちだ。彼らは肉体の殻を破り、真の自由を手に入れたのだ。そして、痛みも苦しみも何も感じず、自分の思うがままの生活を楽しんでいるのだ。私が選挙で勝った暁には、国民の皆さんにもこの幸せを与えることを誓おう。ククク…。」

 会見は終了し、一瞬国中が沈黙に包まれた。

N国民C「…アヴィンが勝ったら、俺たちもネオリベスになっちまうのか?」
N国民D「じゃあ、ミンストン政権の方がいいってのかよ、冗談じゃない。」
N国民E「そうだそうだ。ミンストンが王になるくらいならネオリベスになった方がマシだ。」
N国民D「それに、あれが人間の本当の自由な姿なんだってよ。」
N国民E「お前は“自由”を否定するのか?」
N国民C「そ、そんなわけないだろ。アヴィン断固支持に決まってんだろ。」

―地下街・チームAPアジト

アスキー「国民の反応はどうだい?」
シェイド「ネットの反応だと、今のところはアヴィン支持と不支持が半々って感じです。」
ヨウ「あの会見を見ても半分がアヴィンを支持するって、異常だな。」
タンツァ「人間ってのは見たくないものは見えないものさ。」
カレン「しかし、いよいよ時間がねぇな…。」
ナッシュ「アンジーの意見を聞きたいところだが、どこへ行ったんだ?」

―王宮・王の間

部下「アヴィン様、アンジー殿がお見えになりました。」
アヴィン「うむ。通すがよい。」

アンジー「アヴィン王…、僕を呼び出して何の用なんですか?」
アヴィン「そう睨むな。お前の身分はまだ政府のアドバイザーだろう。お前の知恵を借りたいから呼んだに決まっているだろう。」
アンジー「貴方は「TISA」というプログラムについて知っていますか?」
アヴィン「壁を消滅させるプログラムだろ。ヘイツォから聞いている。」
アンジー「それが、マスター絡みだということは?」
アヴィン「直接は聞いていないが、うすうす感じていたよ。それはそうと、アンジー…。私に力を貸してくれれば、いいものを君にあげたいと思うのだが。」

 国民に知らされる衝撃の真実。そして、アヴィンに呼び出されたアンジー。
 最後の決戦の日が刻々と近づいていくのであった。

(つづく)


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