財政健全化などクソくらえだ(実践編) | くらえもんの気ままに独り言

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 さて、今まで2回にわたり財政健全化などというものは必要ないということを説明してまいりました。


財政健全化などクソくらえだ

基礎編http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11929713823.html

応用編http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11929714957.html


 しかし、どんなに理屈を言っても分かってくれないケースは結構あるんじゃないかなと思います。


 これを突破する方法についてはこの本がオススメです。


日本経済のミステリーは心理学で解ける 廣宮孝信 著

http://www.amazon.co.jp/dp/4198638446/


 そして、この本の感想を書いたエントリーがコチラ。


『日本経済のミステリーは心理学で解ける』

その1http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11915766750.html

その2http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11916153818.html

その3http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11916663407.html


 では、実際にどのように対処するのか具体的に考えてみるとしましょう。


 まず、どんなに理屈を言っても分かってくれないケースってどんなケースでしょうか。簡単にまとめてみました。


・財政健全化が正しいと言い続けてきたため引き下がれない(経済学者や評論家など)

・財政出動するとなると仕事が増えるので面倒くさい(政治家や官僚など)

・不況の方が儲かる(ブラック企業経営者)

・経済が不安定な方が儲かる(投資家)

・考えを変えることが面倒(思考停止)

・分かっているけれど感情的に拒否


 まぁ、詳しい分類はコチラ↓

財政出動を嫌がる3つのタイプ A面

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11745805362.html


 というわけで、ここでは「分かっているけれど感情的に拒否」っていう人にスポットを当ててみたいと思います。


 廣宮さんの考え方に倣って、まずはこれを肯定してみましょう。


 あ、「財政健全化」を肯定するのではなく「財政健全化しなきゃいけないんじゃないかなという気持ち」を肯定するって意味です。財政健全化が間違っているのは先に述べた通りで確定しておりますので。


 つまり、「国の借金が増える事に対する恐怖心」があるってわけですね。この恐怖心ってものは危機管理能力的に必要なもので、実は誰にでもあるものなんです。ただし、恐怖心が過剰になってしまうと何もできなくなってしまうのでバランスが大事なのですが。


 そこで、この恐怖心が過剰になっているということを気づいてもらわなければならないわけですが、これって本人が気づくしかないわけなんですよね(;^_^A


 それにしましても、この国の借金に対する無意識の恐怖心はいったいどこからやってくるのでしょうか?


 借金苦で大変な目に遭った経験を持つ方だったりしたら、そのトラウマによって「借金=コワイ」と反射的に思ったりするかもしれません。こういう経験がなくてもテレビなどのイメージによって「借金=コワイ」と刷り込みを受けてしまっているのかもしれません。


 あるいは借金などしたことない、大きな買い物もローンなど組まないといったタイプの方も、政府が借金を積み上げていくのを見るとイライラしそうですね。内心(または深層意識)では自分もやりたいと思っているけどやれないことを政府がやるのは面白くないってこともあるでしょう。


 つまり借金をガンガン増やしても大丈夫って感覚が自分の意識体系の中に存在しない(まぁ、存在しない人がほとんどでしょうが)場合、借金をガンガン増やすなんてことをやられてしまうと拒否感・恐怖感を覚えてしまうというわけです。しかし、実は借金をガンガン増やしても大丈夫って感覚は私の意識の中に存在するということは、すべての人々のどこかに存在していると思われます。意識の中にないならば無意識の中にあるのです。きっと。(ユングの言うところのですね。)


 無意識の中に借金をガンガン増やしても大丈夫って感覚を押し込めてしまうと、いつかは暴走してわが身を借金で滅ぼすことになりかねません。(実際に政府の借金を減らそうとすると民間が借金を増やさざるを得ませんからね。)


 というわけで、自らが抑圧している「借金をガンガン増やしても大丈夫って感覚」を意識の領域まで持ってきて自我と統合せねばならないわけですが、借金をガンガン増やしても大丈夫って感覚を認めたくないから無意識の領域に抑圧しているのですし、借金を増やすことに対し拒否感・恐怖感を覚えるわけなんですよね。そして、「政府はけしからん!」って言うわけなんです。本当は自分の無意識の領域にそういう感覚があるにもかかわらず。


 世の中にはいろんな人がいます。自分の性格とは真逆とも言えるような人もいます。が、どの人のどんな考えもすべて自分の中に存在するのです。自分が意識していないものについてはすべて無意識の領域に。


 まずは、このことから意識してもらうとよいかもしれません。


 自分の中に安倍総理と同じ考えがある、野々村県議と同じ考えがある、竹中平蔵と同じ考えがある、イチローと同じ考えがある、借金王と同じ考えがある、大富豪と同じ考えがある、聖職者と同じ考えがある、犯罪者と同じ考えがある・・・。廣宮さんがすべての意見を肯定すると言っているのは自分の中(意識または無意識)に同じ考えがあって、それが必要なものであるからとも言えるわけですね。


 そして、今まで抑圧することによって回避してきた葛藤を平衡させ、自我へと統合させることによって自己実現が可能となり、高い次元でのよりよい生活を送れるようになるのです。この場合の平衡は「私の借金は増えない方がいいけど、国の借金は増えた方がいい」みたいな考えになりましょうか。


 とまぁ、理屈を言ってみたところでその理屈を理解するのが困難なわけですが(;^_^A


 そこで、ウルトラC!言ってダメなら体験してもらいましょう。


 この方法はそこそこ時間がかかりますが、こんなことを言ってみましょう。


・国の借金は数年後には1200兆円になる(額は適当)。

・でも、国の借金が増えたことによる悪影響は全く出ない。

・もし、私の言うとおりだったら信じてね。


 過去データを見せても信じてくれない人には未来の予言で対応なんてどうでしょうか(‐^皿^‐)

 少し気の長くなる話ですが、財政危機問題は国の借金の桁が1つ少なかった時代からやってますし、言っても分からない人には長期スパンで対応するのも一つの手です。


 以上、3回にわたって財政健全化はクソくらえだというテーマでお送りいたしました。


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