「ホンジュラスVSスペイン」
共に初戦を落とした者同士の対戦。相手は、現在「世界最強」の呼び声高いスペイン…。この強敵を倒し、果たして世界に「サプライズ」を巻き起こす事ができるか、ホンジュラス!?
初戦のチリ戦を怪我で欠場した「ホンジュラスの英雄」ダビド・スアソ が、ついに満を持してスタメン出場!そして、予選の退席処分を持ち越して初戦で指揮を執れなかったレイナルド・ルエダ 監督も、無事にベンチ入りを果たす!さらに、『「ホンジュラスVSチリ」<その2> 』で書いたMFダニ・トゥルシオ もスタメンに帰ってきた!
※ホンジュラスが世界に誇る最強のゴールゲッター、ダビド・スアソ、ついに帰還!!
※こちらはホンジュラス時代のチームメイト、ダビド・スアソの実兄ルベン・スアソ。(冬オフにホンジュラスに訪問した際、超偶然、再会!本当は、この話もゆっくり書きたいんじゃが…)やはり兄弟だけあって似ている…。ちなみに実弟のヘンリー・スアソもチームメイトだったが、彼はもっとダビド・スアソに似ていた 。(声までソックリだった。プレーは全く似てなかったが)
※詳しくは→<W杯選手名鑑・ホンジュラス:ダビド・スアソ >兄弟についても掲載!必見!
※2戦目にして、ようやくベンチ入りが実現したレイナルド・ルエダ監督!!
※元北京国安のエース、ワルテル・マルティネスもスタメン出場を果たす!!
出来が悪かったチリ戦から実に3人もスタメンを入れ替えてきたホンジュラス…。スペイン相手に、本気で勝ちにいく姿勢が見える…。さあ、どうなる!?
試合開始からホンジュラスはスペインのプレッシャーにも負けず巧みなパスワークを披露。消極的なプレーばかりが目立ったチリ戦から一転、積極的な攻撃を仕掛ける!!特に現在「ホンジュラスNo.1プレーヤー」と言われるMFウィルソン・パラシオス は、守備力だけでなく、変幻自在のボールコントロールでホンジュラスの攻撃の起点となる!!
怪我明けのダビド・スアソは本調子から程遠く、持ち味の爆発的なスピードも全く発揮できない中、それでも卓越したポストプレーで前線に君臨し、スペインDFに驚異を与える。やはりスアソは、そこに居るだけで「何か」を予感させる…。
100m走「10秒1」の超快足MFエドガルド・アルバレス に代わりスタメン出場を果たした同じく怪我明けのダニ・トゥルシオは、スピードこそ無いものの、テクニックを駆使した繋ぎでチームの攻撃にアクセントを加える!!
今日のホンジュラスは、違う…。
そう思ったのも束の間…。
スペインのダビド・ビジャに単独突破を許し手痛い先制点を献上…。またしても「薬物使用」の問題児DFセルヒオ・メンドーサ が、失点にからむ…。あまりに軽い守備でビジャに簡単にブッコ抜かれた…。「0-1」。スペインに1点リードを許して後半へ…。
何とか1点返して同点に追い付きたいホンジュラスだが、逆にダビド・ビジャをまたもフリーにしてしまい、決定的な2点目をスペインに許す…。これで「0-2」。
後が無くなったホンジュラスは、元北京国安のワルテル・マルティネスを中心とした攻撃で何とか反撃に転じるも、スペインの堅い守備をこじ開ける事はできなかった…。
そして、このまま試合終了。「0-2」。ホンジュラス、スペインに破れる…。
これでグループリーグ「2敗」となってしまったホンジュラス…。本来なら「予選敗退」となってしまう成績だが、何とまだ「決勝トーナメント進出」の可能性が残っているのだ!!最終戦のスイス戦にホンジュラスが3点差以上で勝利し、スペインがチリに2点差以上で敗北すれば、3チームが「1勝2敗」で並び、得失点差でホンジュラスの「決勝トーナメント進出」が実現するという「ありえない!」状況!!
そう…。「ありえない!がある!ホンジュラス」!!!!!
「勝っても他力本願」という状況で「ロスタイムの奇跡」が起き、「28年ぶり」のW杯出場を果たしたホンジュラス …。今こそ「ありえない!がある!ホンジュラス」の本領発揮だ!!
諦める…?ジョーダンじゃない!!!!!
「2010年6月26日(土)」
グループリーグ第3戦。スイスとの「運命」を賭けた一戦にホンジュラスは臨んだ…。