西所沢~浦和まで旧県道「浦和所沢線」に沿って散歩する♪…(2)
埼玉県所沢市の『銀座通り』は、高層マンション街になっていました。。。
(本ブログ管理者2010.11.10撮影)
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所沢銀座商店街
中世期に現在の狭山、入間、川越方面に通じる要所として、鎌倉街道(峰の坂)の河原宿界隈には人が住みはじめ
江戸期には、江戸と秩父を結ぶ往環道「江戸道」が整備され、道沿いに民家が広がり、宿場町、街道町が形成されました。
寛永16年(360年前)に三・八の市が立つ町場として、地域経済の中心地として発展してゆきました。
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江戸後期から明治期にかけて「所沢飛白・ところざわ・かすり」と呼ばれる綿織物の一大集散地として賑わい、
明治30年代には全盛期を迎え、蔵造りの商家が建ち並んでいました。
古くから町に住んでいる人達は
所沢の町と言えばこの地域を指していました。
かっては所沢の商業の中心地として大きな蔵造りのお店が立ち並び賑わっていましたが、現在は所沢駅前にその地位を譲ってしまいました。
□外部リンク参照
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所沢駅を中心に広がる約86ヘクタールの区域が、「所沢市中心市街地地区」です。
(うち、銀座地区の再開発地域=元町北地区・庁舎跡地地区を含む約16.1ヘクタール)
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この地域では、県南西部・多摩北部にまたがる地域の顔として、広域総合生活拠点の機能を備えた「にぎわいとうるおいのあるまち」の形成を図ることを基本的な方針とした街づくりが行われています。
この地区は、これまで市の商業・業務の中心として発展してきましたが、
現在では道路等の都市基盤の整備の遅れや商業活動の低下、密集住宅地における居住環境や防災面の改善など、様々な課題を抱えるようになっています。
このため、中心市街地地区が持つ潜在能力を活かしながら都市基盤を整備し、
活力の再生と住環境の整備を図るべく、民間活力の導入も図りながら、再開発事業等による街づくりに積極的に取り組んでいるのだそうです。。。
□外部リンク(所沢市役所の公式HP)参照
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銀座通り界隈の詳細図(Googleより引用)
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所沢銀座
所在地:埼玉県所沢市元町・寿町・御幸町
交通:西武新宿線・池袋線所沢駅より徒歩10分
商店街の長さ:約460m(Googleマップでの独自計測)
商店街の特徴:蔵の街並みからタワーマンション銀座へ、、、
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所沢駅と西所沢駅を結ぶ小金井街道沿いにある。
所沢は織物の町・航空発祥の地として繁栄し、銀座通り一帯は蔵の建ち並ぶ中心商店街であったが、現在の商業中心地は所沢駅前に移っている。
また銀座通りにはタワーマンションが乱立し、かつての蔵造り商店街としての面影は消失しつつある。
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明治以降、所沢は織物生産が盛んであったことから、銀座通りを中心に織物関連の商家が軒を連ねていた。
しかし平成に入ってからの再開発により、古い蔵やアーケードが取り壊され、代わりにタワーマンションが建ち並ぶようになる。
各タワーマンションには商業スペースが設けられ、再開発前より立地していた商店などが入居している。
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蔵造りの商店街は、お隣の川越に匹敵するほどの街並みだったという。
だが、、、
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川越が保存の道を選択したのと対照的に、
所沢の場合は再開発による変貌を選んだ。
再開発事業としては、所沢駅前に商業地を集積させ、銀座通りを住宅地にあてる考えなのだろう。
その結果が今日のタワーマンション銀座である。。。
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とくに、元町地区は、、、
所沢駅と西所沢駅の直線上のほぼ中間にあり、所沢市立所沢小学校、旧所沢市役所駐車場(現:市営元町駐車場)が所在するなど、所沢市のかつての中心地であった。元町交差点は埼玉県道6号川越所沢線の終点、東京都道・埼玉県道24号練馬所沢線(所沢銀座通り)の主要な交差点である。
元町を含む所沢市旧町地区は、高層マンションの建築ラッシュである。既に『ライオンズプラザ所沢』、『コスモ所沢グランステージ』、『フォーラスタワー所沢』、『クレアシティ所沢』、『コスモガーデンズ所沢』および『ローレルコート所沢元町』などの高層マンションが立地しており、
所沢市の人口急増地区になっている。
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再開発事例(1)…コンセールタワー所沢/本ブログ管理者2010.11.10撮影
埼玉県所沢市寿町528番1
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事業名:所沢寿町地区優良建築物等整備事業/□外部リンク参照
施行者:所沢寿町第一地区共同ビル建設組合
事業年度:平成3年度から平成6年度
事業費:約87億円
地区面積:約0.51ヘクタール
階数:地上25階、地下2階
建物用途:共同住宅237戸、店舗・事務所13戸
公益施設(男女共同参画推進センターふらっと)
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蔵造り商家との横並び通り景観を意識した建物デザインになっているのが特徴!
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(つまり、言い換えれば・・・・・)
低中層連担商店街の魅力を残しながらも、共同建て替えによって、
高密度(賑わいのある人口密度)で安全快適な街なか居住を推進していきます。。。
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再開発事例(2)…所沢スカイライズタワー/本ブログ管理者2010.11.10撮影
埼玉県所沢市御幸町499番4
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事業名:所沢御幸町地区優良建築物等整備事業/□外部リンク参照
施行者:所沢御幸町地区共同ビル建設組合
事業年度:平成4年度から平成8年度
事業費:約107億円
地区面積:約0.69ヘクタール
階数:地上31階、地下2階
建物用途:共同住宅292戸、店舗・事務所17戸
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所沢市中心市街地街並み整備計画
この計画は、安全で快適な居住環境の保全と共に、賑いと活力に満ちた中心市街地の街並みを再生するために、地元住民から提案された意見を踏まえ、平成7年3月に策定されたものです。(平成12年2月一部改正)
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規範
①県道沿いの5メートルの自主後退による歩行空間と広場の創出
県道沿いにセミモール化を推進します。
②東川に沿った水と緑のプロムナードの創出
東川沿いをふる里の川として再生します。
③賑わいと活気のある街並みの創出
商業・業務・文化等新たな生活都心の形成を図ります。
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街並み全体についての指針
各街区についての指針
高層建築物は道路に直接面さず、
街並み建築物(低層棟)の背後に配置する。
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□外部リンク(所沢市役所の公式HP)参照
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再開発事例(3)…コスモガーデンズ所沢/本ブログ管理者2010.11.10撮影
埼玉県所沢市元町566番1外
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事業名:所沢元町仲町地区優良建築物等整備事業/□外部リンク参照
施行者:所沢元町仲町地区共同ビル建設組合
事業年度:平成16年度から平成17年度
事業費:約22億円
地区面積:約0.41ヘクタール
階数:地上15階、地下1階
建物用途:共同住宅123戸、店舗・事務所1戸
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街並み演出の指針
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□外部リンク(所沢市役所の公式HP)参照
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再開発事例(4)…フォーラスタワー所沢/本ブログ管理者2010.11.10撮影
埼玉県所沢市元町565番1
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事業名:所沢元町東地区優良建築物等整備事業/□外部リンク参照
施行者:所沢元町東地区共同ビル建設組合
事業年度:平成9年度から平成12年度
事業費:約86億円
地区面積:約0.63ヘクタール
階数:地上31階、地下2階
建物用途:共同住宅340戸、店舗・事務所8戸
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隣接区画に残存する低層住宅も、当該マンション(古き良き街並みをイメージした建築意匠)に合わせて建て替え新築している様子がわかります…
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まちづくり交付金事業の事後評価
所沢市中心市街地地区では、平成18年度から平成21年度までの4年間にわたり、まちづくり交付金事業を実施してきました。
本記事において重点的に取り上げている優良建築物等整備事業は、その一環として行われました。。。
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結果
①商店街の歩行者数 (目標達成度△)
②居住者数 (目標達成度○)
③文化施設の利用者数 (目標達成度○)
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□外部リンク(所沢市役所の公式HP)
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再開発事例(5)…旧・市役所跡の再開発
埼玉県所沢市元町
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事業名:所沢元町北地区 第一種市街地再開発事業/□外部リンク参照
施行者:独立行政法人 都市再生機構
事業年度:平成19年度から平成22年度(市役所移転は昭和62年)
事業費:約120億円
地区面積:約1.1ヘクタール
整備内容:延べ面積約25,300平方メートル(実容積率230%)
階数:地上31階、地下2階
建物用途:公共施設(道路・広場・地下調節池・プロナムード)、
公益施設
(中央公民館・所沢出張所・公共駐車場駐輪場・図書館・ミヤコタナゴ展示)
、業務、住宅(63戸)等
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元町北地区周辺は、市の中でも最も古くから市街地が形成された地域です。かつては商業・行政の中心として栄えていましたが、市庁舎の移転や商業施設の郊外への進出などによって、活力が低下してきました。
同地区内には、公民館、市営駐車場のほか、住宅、店舗併用住宅等がありましたが、いずれも低層で建築年数も相当経過しており、防災上の課題もかかえ、土地の高度利用が図られていない状況にありました。また、地区北側に接する一級河川「東川」は、大雨時に溢水の被害があり、その対策が急がれていました。
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この事業の主な目的は、次の2点です。
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県道沿いモール化の指針
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報告によると、規制強化は同市中京区、下京区の一部地域計約130ヘクタールで、高さ12メートル以上の新築マンションが対象。
道路に面した1階部分に軒とひさしの設置を求め、周辺の雰囲気に溶け込む景観づくりを目指す。さらに高層マンションの圧迫感を和らげるため、高さ20メートルを超える上層部分は道路から一定の距離後退させ、「階段型」の構造にするよう義務付ける。