現時点で、全国に110地区が指定されている重要伝統的建造物群保存地区。
通称、重伝建。
その中で京都府は石川県に次ぐ7地区が指定さています。
・京都市 産寧坂、祗園新橋、上賀茂、嵯峨鳥居本
・南丹市 美山町北
・伊根町 伊根浦
・与謝野町 加悦
そのひとつ、上賀茂の門前の社家町を巡ります。
◆上賀茂◆
(重要伝統的建造物群保存地区)
境内の"ならの小川"から注ぐ明神川に沿って、社家が並んでいます。
社家とは、神職の住宅のこと。
上賀茂は室町時代から社家町として栄え、江戸時代には270軒超の社家が存在していたそうです。
石橋と土塀の風景に、小川のせせらぎが一層の風情を添えます。
京雷堂
土産屋さんも旧社家の住宅。
上賀茂名産のすぐき漬や賀茂茄子を取り扱っている様子。
なり田本店
創業300年の京漬物の老舗です。
すぐき漬は徳川将軍により門外不出とされていたそうです。
その並びには、趣きのある旅館が点在していて、女将さんが宿泊客を出迎えています。
公開されている社家も数軒あります。
西村家庭園
平坦な町並みの中でひと際目立つ土蔵。
食事処もあります。
食事と言えば、かの魯山人はここ上賀茂の社家の出身だそうです。
装飾が雅な石橋。
町並みの端には、明神川の守護が鎮座しています。
藤木社
(御祭神:瀬織津姫命)
上賀茂神社の末社です。
後ろにそびえる楠は樹齢500年。
重伝建の説明板。
黄昏時を迎え、この日の漫遊もお仕舞い。
上賀茂神社は3回目の参拝でしたが、初めて社家町を散策出来ました。
次回はもっと早い時間に訪れて、公開中の社家や庭園を拝見したいものです。
上賀茂・下鴨神社は自分の中でも特別な神社。
そして、重伝建の町並みも加わり、ますます崇敬心が増しました。
宿へ向かいます。
続く
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