ある戦略コンサルタントのポレポレ仕事日記 -2ページ目

整理整とん

2005年06月21日(火)


お客さんから、役員会で無事に「基本方針」は了解されたと連絡あり。まずはめでたし。これで予定どおり、来週から約3ヶ月かけて、SSC構築にむけた詳細調査に入ります。


私の作業としては、今週は東京で、お客さんから事前に頂いた資料を読み込み、調査の準備をします。


調査準備の最初はいつも、他人のつくった見知らぬ資料の山に、そっぽを向かれているような感じで、とっつきにくくて、ちょっと大変。でもだんだん、何度も眺めているうちに、資料と仲良くなれてきて、お客さんの会社の業務やシステムの様子が少しづつ解読できくるのは、一人心静かに楽しいものです。


それにしても、何事も整理整頓が大切だと、改めて思います。


きちんと整理された資料は、後から何も知らない私が読んでも、よくわかります。印刷設定までバッチリしてあると、その資料をつくった方のお人柄までしのばれるよう。一見、無機質な資料にも、どこか、その作成者の方の空気が表れるものですね。


整理整頓された資料、整理整頓された内容。 きちんと整理されて、しっくり部品が静かに収められている図や表。なんとも清々しくて気持ちがいいものです。私も、整理整頓第一で、後から誰が見てもすぐにわかるような、人に優しい資料作りを目指したいと、改めて思いました。とはいえ、自分ではわかりやすく作ったつもりでも、他人には全然よくわからなかったりすることはよくあって、なかなか、難しいのですが。。。




いつも、何事もきれいに整理整頓できていたいな。

そして、いつも周囲へ、落ち着いた優しい空気を伝えられますように。


人に好かれる話し方

著者: 和田 裕美
タイトル: 和田裕美の人に好かれる話し方-愛されキャラで人生が変わる!

”いつだって私たちは、好きな人から愛されて、好きな人から話しかけてもらうこととか、好きな人と会話することを、おおげさにいうと、心のご飯のように思っていて、心が空腹になると、無償に人が恋しくなってしまう。


だから、いっぱいいっぱい話をして、いっぱいいっぱい笑って泣いて言葉を使いたいのです。


好きな人を話すことは心に栄養を与えてくれるものだから。


人間関係は話さないと知り合えないのです。わかり合えないのです。


・・・・


言葉は使うべきです。人は人と話すべきです。


好きな人や大切な人をもっと大事にするために、人は人と上手に話すべきです。”


おわりに、その2より


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【感想】


本全体から、著者の優しさが伝わってきます。

話す前に「空気をつくること」という指摘にとても納得しました。


「空気には自分の心が表れます」


「一緒にいてなんとなく楽しかったり、嬉しくなったり、同じ音楽を聴いているように同調、協和、することです」


話し方や人間関係に悩む方すべてにおすすめの1冊です。


わたしも、よく緊張して固い空気をかもし出してしまうことがあって、後で落ち込んだりします。和田さんのように、どんな場面でどんな人に対しても、「一緒にいて楽しい人」「くつろげる人」になることができたら、素敵だなと思います。


2005年06月16日(木)

今週の反省


「親しき仲にも礼儀あり」


・少しだけ上手くいって、いい気になっていた
・誤解されないようにすること


・自分中心の視点ではなく、常に他人の視点をもつこと
・すぐに自分のことしかみえなくなる態度は捨てる


・この機会に、自分の甘さや未熟さを、全て叩きだせることを願う
・今後数年は、地獄のように苦しい日々がずっと続けばいい
・常に、あまりに幸せに幸運に恵まれすぎている
・そのうえ、この数年、あまりに甘えて、さぼって、ラクをした
・叩かれて叩かれて、「本物」の重さ、鋭さ、落ち着き、凄み、安定感と信頼感を、自分なりに獲得できることを願う



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先ほど、1泊2日の出張から帰ってきました。

すこし調子よくプロジェクトが進んでいて、いつのまにか、慢心や惰性が忍び寄っていました。恐ろしい。


所詮、小物である自覚をもって、せめて、あまりに調子にのったような、見苦しい振る舞いはなくしたい。そばにいる人の受けとめ方、気持ちを考えられないような場面は、二度となくしたいと思います。。。。とはいえ、私のことだから、きっとまた、似たような失敗を、何度かはしてしまうのかもしれませんが。。それでも、できるかぎり、早く、自分の悪いところを改められるように、心がけたいと思います。


今日は最後に、さまざまな意味で、打ちのめされました。

まだ失敗のない明日という一日は、少しでも良いものにできますように。



2005年06月13日(月)


今日もさわやかないいお天気。
家の近所の田んぼには、鮮やかな緑のなかに白鷺が数羽、優雅な姿。 私があせっていようと、自然はゆったりと美しく、陽光のまぶしさが目にしみます。


今日は業務インタビュー準備。資料や過去事例など参照し、インタビュー事前シートの作成。


迷うことは、

○インタビュー終了後のスケジュールがいまいち不明確なこと
・スケジュールが不明確だと、先が見えずに一番不安
・明日には、とりあえず、来年4月までのスケジュールのドラフトも描く
 (後日、システム側との連携で調整は入るだろう)

○経理財務の詳細調査を、現在の概要調査とどう整合性をとるか

○必要十分なインタビュー項目は何か


モノが出来上がらないうちは、どこか気持ちがあせります。でも、あせっても仕方がないし、それでよいものができるわけでもない。今週も、モットーは、「急ぐ仕事ほど、ゆっくり取り組む。ゆっくりやるほど、早く片付く」


(今日はアップも含めて15分で書けました。やったー。ひとつ目標達成です)

私にとってのブログを書く意味



3週間分まとめてブログを書いてみましたが、あまり意味がないかも、と考え直しました。


私にとってのブログを書く意味は、今は2つ。


1・「アウトプット」を日常の習慣に取り入れることで、自分の成長を促すため


 ”人はインプットでは成長しない。アウトプットすることで成長する”(中村文昭氏)


 この数年、思いを溜め込むばかりだった自分の内面を変えたくて、そもそもブログを始めました。
 人間は一人では、なかなか成長できないものだと思い知りました。孤立や孤独は、やがて、行き詰ってしまう。だから、自分の思いを言葉にして、他人へ伝えて、他人との交わりのなかで、成長していきたい。他人へ語る言葉を持ちたい。自分も周囲もよりよく変えていく力を持ちたい。必要な場面で、必要な言葉を、適切に言えるようになりたい。心から心へ、的確に言葉を届けたい。そんな風に、言葉を使える達人になりたいと願っています。そのための、日常の訓練の場が、このブログです。



2・短時間で要点のみ記すスピードを身につけるため


 あれもこれも。。。と情報を網羅したがる特性のある「学者タイプ」の私。けれど、今後は、よりいっそう素早く、要点を外さないスピードが欲しいと強く思い始めました。端的にいうと、仕事を今より10倍速くこなせるようになりたいのです。自分史上、革命的に、素早くなりたい。


よって、これからは毎日、1日15分間で、ブログを書いてアップすることに挑戦したいと思います。


・・・と、書いたり読み直したりしているうちに、早くも30分経過。こうして、いつも気がついたら時間が過ぎていて、1日の作業がどんどん押してしまって、結果、睡眠不足に陥ってしまうのですよね。。。 いかんいかん。健康第一。この悪い習慣を、変えるぞ!



”私は、自分になにか悪いところがあって、それをいわば、ひとつひとつ直していくことが好きである”

(だったかな。うろ覚えですが、好きな言葉です。中山庸子氏の著書中で紹介されている、宇野千代語録より)



2005年06月6日(月)~10日(金)

今週は、体調的に谷底でした。バイオリズムの問題もありますが、やはり、無理は続かないものです。すっかり疲弊したことを反省して、今週は、のんびり、ゆっくり、丁寧にひとつづつ、を心がけました。


月曜は東京で準備、夜に客先へ移動、火曜はまた一日、私とお客さんと討議、ドラフト作成。


水曜、マネジャーさんが来訪、一日討議し、報告会資料の不安な点をつぶします。お客さんの担当役員へ報告。やはり、お客さんの悩みは、間接部門を効率化したところで、余剰人員をどうするのだろうという問題。夜、帰京。


木曜は、体調不良で寝込みました。なんとか、市役所へ行く用事だけ果たす。前職分の、住民税支払い。



金曜は、朝8時から社内で、マネジャーさんとシステム担当者と打合せ。9時からお客さんの担当者が来社。システムについては、タスク、スケジュールとも、全面的に見直すことで合意。



私個人の作業としては、さ来週から、詳細な業務インタビューが9月まで続く予定。今の事前準備が、今後の3ヶ月の成否を左右する、大事な山場。。。なのに、仕事に手がつかず。気だけがあせる、よくない状態です。



あまつさえ、金曜には雨でぬれた後に強い冷房にあたり、風邪をひきかけました。。こんなときは、男前に、いさぎよく、すっかり何もかもすべてをあきらめ、投げ出して、さっさと帰宅。はい、おやすみなさーい。こんなときは、とりあえず、寝ますよ~。ほんとに、健康第一です。 私の持ち場は私が守らないと、誰も代わりにできる人はいないのです。兵隊さん、はい、とりあえず寝ます。


(ああ、眠れる幸せ。。。♪) ← いろいろ問題先送り中♪ まぁ、きっとなんとかなるさ、大丈夫♪♪


2005年05月28日(土)~6月5日(日)


週末もわりと必死に作業して、報告会資料の準備。
お客さんの作業が少しでも助かるようにと、こちらでパワーポイント資料を作成、月曜朝イチに客先へ送付。



火曜にお客さんが東京の弊社へ来社、また一日討議。報告会資料のめどがついて、ほっと安心。


討議中、バテ気味で、PC操作のスピードが低下、まごまごしていたら、お客さんに「がんばれ~」と励まされてしまいました(笑)。 ただ、一箇所、事前に資料の読み込み不足で、お客さんへ嘘の説明をしかけてしまって、反省。



重要なポイントだけ、はずさず、素早く時間内に押さえるようにならないと。




討議が終了すると気が抜けてしまい、週の後半は、気力が切れて、また苦しかったです。



水曜午前中は、本当にどうしても起きられず、もそもそと午後出社。シェアードサービスセンターの移行人員推移の試算に、水曜木曜と終電。


作業効率が疲労で低下しているので、1時間でできると思っている作業が、いつのまにか、3時間過ぎても終わらないような状態。





お客さんから、予想外の調査結果資料をもらったりして、その応対にも時間をとられる。お客さんが自分でどんどん動いてくれることは、とても素晴らしいことだし、有難いのだけれど、作業計画外のことなどで、正直、ちょっとコントロールに戸惑う。通常の会社では、「プロジェクト」というワークスタイルが存在しないことを、再認識。




金曜夕方は、社内のシステム担当へ話をするものの、どうにも私の話が混乱していて、相手も混乱。それでも何とか、プロジェクトの現状を伝えて二時間の打合せ終了後、マネジャーさんに電話したら、ものの5分で、見事に状況が整理される。整理してもらって、嬉しい反面、何だかもう、がっくり。ああもう、いやん~(泣)。私も早く、自分でマネジャーさんみたいに整理できるようになろう。えーい、逆ギレ、やつあたりパンチ。




自社の担当役員に、二日とも夜中に声をかけてもらったり、同期にグチをこぼしてみたりして、気持ちをなんとかつなぐ。自分でも甘えているのだと思うけれど。すみませぬ。有難し。聞いてくれた方、声をかけてくれた方、毎度ながら、本当に大感謝しております。 




整理しきれなかった効果試算のエクセルは、週末に作業のリカバリ。
無理やり友人との約束も果たしに遊びにも出かけて、良い気分転換にもなった。忙しいときこそ、遊ぶことも大切なのだなぁと、素朴に感心。またエンジンがかかって、何とか作業が仕上がって、本当によかった。。はぁ~。。



ついこの3月までは、仕事しているフリだけで会社をさぼり、体調もすぐれずに、寝たり起きたりだった生活が嘘のよう。課題は多いけれど、現場復帰は完全に果たせたと思う。



さて。ここからが、正念場。


2005年05月22日(日)~27日(金)

日曜夕方、東京駅から新幹線に乗る。
夜9時ごろ、ホテル着。

今週1週間は、ひとりで客先に常駐。


ひとりで常駐は、実は初めて。
久しぶりの現場でもあり、少しの不安と孤独を感じつつ。
家族や彼に電話して、つかのまの安らぎ。お風呂に熱いお湯を満たせることにも安心。現代文明の利器に感謝。



この緊張やプレッシャーが、最高なのですよね。緊張や不安は、自分の現在の限界に挑戦している、という証拠。成長するとは、不安を乗り越えるということ。今、できないことが、できるようになるということ。自分がもしもダイヤモンドの原石なら、まさに今、ガリガリとドリルで身を削られているところ。


(と、自分を励ましつつ。。でも、痛いのは痛いのですよね~。ガリガリ(^^; この例え話で先輩に励まされて以来、素敵なダイヤのネックレスなど雑誌で眺めても、ダイヤモンドさん、あなたもガリガリ削られて、今輝いているのね、なんて思います。笑)



月、火で、課長さん達へ、各1~2時間、合計6件のインタビュー。火曜夕方から、お客さんと討議し、「最終的に目指す姿」を1,2枚の絵にまとめる。お客さんのMさんが、たたき台をつくってくださって本当に助かった。二晩連続、お客さんにおいしいお店に連れて行って頂く。歓談後、深夜と早朝に、きりきりと、インタビュー準備や、結果をもとに、データベースを整備。



水曜にマネジャーさんが日帰りで来訪。一日かけて、「最終的に目指す姿」と、そこに至るまでの移行スケジュールを皆で討議、作成。ここまでできたところで、担当取締役へ報告。


これくらいのスピード感でやるものなのだね、できるものだ、と、お客さん達は嬉しかった模様。私もマネジャーさんも嬉しい。先が見えない不安とプレッシャーの中に、ざっとでも、先への道筋がみえると、まずは、手がかりができる。一安心。水曜日夜は、さすがに皆バテマシタ。マネジャーさんも、始発の飛行機できて、最終便で帰ります。日本中を飛び回るって、かっこよさそうだけど、やっぱり大変。



木曜金曜に、この移行スケジュールをもとに、やるべきことの洗い出し。また、必要なシステム投資額と、効果をざっと皆で討議しつつ試算。6月までの直近スケジュールも決めて、今週は終了。金曜夜、最終便で帰京。



お客さんに、「あなた、今週やることやりきったね。たいしたものだ」と言って頂いて、何よりのほめ言葉。


こんな有難い言葉を誰かにプレゼントされるたび、私も誰かに、プレゼントのお返しをしようと気持ちを新たにします。お金も手間もかからないけれど、必要なときに必要な一言を誰かに言ってもらえるって、何よりも素敵な贈り物。




今週の反省。


まずは、へなちょこなりに、何とか良くがんばりました。最低勝敗ラインは勝ち越し。えらいえらい(と、自画自賛。いやー。ほんと、よくできたなー。我ながら驚き。何とかなった~。ああよかった)


月曜朝の役員応対も、下手な雑談などしてしまいましたが、何とか、役員へご挨拶するなんて、当たり前のような顔をしてみせられた・・と思います。(実は、これも自分ひとりで応対は初。これまで、それだけ人の後ろに隠れてさぼっていたということでもありますが、いやもう、実に内心、冷や汗ものでした)


どんなときでも、作業の時間割やゴールは、手元にもっておくこと。


明確な指示を出すこと。明確な言葉を使うこと。


遠慮しないこと。


お客さんは私より20も30も年上で、相当の地位にもある方ですが、プロジェクト経験なら、私のほうがうえ。討議を仕切ることや、作業を進めることは、どちらが立場が上だとかではなくて、シンプルに、私の役割分担。そして、そのために、お客さんは高いお金を払っている。


ぶれないこと。


客の不安や動揺につられない。
そのうえで、重要事項には、即座に反応して、手を打つこと。

断崖の縁


「常に断崖の縁を歩いてきた人間にとって、最大の緊急事態も、いわば日常茶飯事の出来事に過ぎません」



(ホール・ケイン著 『永遠の都』 新庄哲夫訳、潮文庫)

2005年05月16日(月)~21(土)



今週は木曜にお客様が来社して、一日かけて討議。
月・火・水はそれに向けての準備。
金曜日は、ほっと一息、研修受講。


今週は、月・火・水までは厳しかったです。
先が見えず、自分の能力不足も露呈して、苦しかった。
深夜に会社からタクシーで帰宅もあり、久々に、自分に絶望的な気分にも落ち込みました(^^;

木曜日に、お客様と、プロジェクトについての報告書構成について討議し、枠組みを決める予定だったのですが、この討議のための資料が、自分ひとりでは全然つくれない。

たとえば、非常に初歩的なことだけれど、PPTの同じ一枚に、違う内容のことをごちゃまぜにして描いてしまう。
自分でもなんとなく違和感は感じているし、言われれば気がつくのだけれど、一人では修正できない。業務名称を書くのか、部署名を書くのか、そうしたことすら、自分がつくった資料では整理できていませんでした。いやんもう(^^;


それから、お客さんとのやり取りに、非常に時間をとられたことも反省。
たぶん、マネジャーさんなら、同じやり取りを、確実にポイントを押さえて、相手にも確実に理解させて、ものの10分くらいの電話ですませられるのではないかな。

私は、このやり取りに、2日、合計4-5時間かかりました。
理由は、自分の理解の浅さ、話し方の下手さ。

だから、何度もやりとりをするハメになり、お互いの時間を浪費してしまったように思います。反省。話上手の人になります。


木曜日は、マネジャーさんの見事な仕切りで、お客さまも大満足で一日の討議が終了。
早く、こんな仕切りが自分ひとりでできるようになりたい。

金曜日は、研修を受講しつつ、メールでお客様と来週の打合せ。来週は1週間、一人であちらに常駐です。


何とか一週間を乗り切ってみれば、なんとか、へなちょこなりに、自分がどんどんスピードに乗ってきていることを感じます。


土曜日は、ばったり倒れて、昼過ぎまで眠っていました。
先週もそうでしたが、土曜日は完全オフが私にはいいようです。この休みがあると、弾みがついて、また日曜から仕事モードに入ります。メモはとっても、PCは開けない。偏頭痛防止のためにも、週に一度は、PCをみない日をもうけたい。


金曜日から多少ヘルペスがでていたのですが、たいしたことがないことも僥倖。
木曜までの間には、社内のたくさんの人に助けられました。
必要なときに、必要な助けを得ることができる僥倖。

自分も、たとえしんどいときでも、できるだけ人には親切にしておこう!と改めて思いました。
マネジャーさん、社内の皆様、今週も本当にありがとうございましたm(_ _)m