えれなさんの闘牛士BL3作目です。

今回のお話は闘牛士×闘牛士。
だから闘牛に対する神聖で激しく熱い心情が
たっぷりと描写されていて
闘牛そのものにもとても心を揺さぶられます。

生と死の狭間で交わされる孤独な闘い。

次に生まれてくるなら黒い牛になって
お前に殺されたい――
闘牛士同士ならではの言葉ですよね。

静と動、光と影のコントラストが鮮烈で
物語にぐいぐい引き込まれました。

そしてこのお話では、闘牛士と付き人という関係も描かれています。
とても濃密なその関係性は萌えツボでした。

闘牛士2人がタンゴを踊るシーンもあります!
口絵はそのシーンです♪
(*´Д`)ハァハァ

葛西リカコさんの絵がとても美しく、
そして闘牛シーンは迫力でした!

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愛のマタドール (ディアプラス文庫)

裸のマタドール 著者:華籐えれな イラスト:葛西リカコ
ディアプラス文庫 BL小説 2013年7月
★★★★
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◆あらすじ(裏表紙)
男娼上がりの性悪ビッチと噂される美貌の闘牛士・ロサリオこと理央。 そんな理央が世話係として拾ってきたのはかつて自分を弄んで捨てた男・レジェス。 帝王と呼ばれ、闘牛界に君臨した彼だが、試合中の事故で記憶と聴覚を失ってしまう。過去の栄光も二人の因縁も全て忘れ、一途に理央を見つめ守り従うレジェス。目の前の優しい彼に惹かれながらも、過去を忘れられない理央の心は――。 運命に翻弄されるドラマティックラブハート ◆


感想は読メからコピペしたものです。

美しい情景描写に
スペインの乾いた風を感じられそうなほど。

牛を殺した後のレジェスの表情の奥に何があるのか、
それがわかった時、感情が大きく揺さぶられた。

マタドールとして、
ひとりの男として、
理央に向けられた想いに思わず涙が…。

過去と現在、二人のレジェスへの想いに葛藤しながらも
ただひたすらに彼を求め続ける理央も切なかった。

理央は受なのに俺様っぽい面もあったりするけど
実はとても繊細で一途というのが魅力♪

恋愛の切なさだけでなく
闘牛士の魂までもを感じさせてくれるのは
えれなさんだからこそ!

これからも闘牛士BL書いて欲しい!

レジェス視点のペーパーは
理央への想いが溢れていて素敵だった。
かなり嫉妬深いけどそれがまたイイ!

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