ラピス文庫で絶版だった沙野風結子さんの『蛇淫の血』新装版です。
書き下ろしもあります。

このシリーズ、「蜘蛛の褥」がラピス文庫で、
「蛇恋の禊」と「赤蜥蜴の閨」がリンクスロマンスなんですよね。
那義、新装版はてっきりリンクスロマンスから出るのかと思ってました。
シリーズだから同じレーベルなのが自然かと。

でも、新装版はガッシュ文庫。
プラチナ文庫ならまだわかるけど。
どんな事情があるのかわかんないけど、出版権って複雑そうだなぁ。

ま、読者的には本が読めれば嬉しいのでヨシですな(笑)

【関連レビュ】
蛇淫の血(旧版)  蜘蛛の褥(旧版)
蛇恋の禊  赤蜥蜴の閨

蛇淫の血 著者:沙野風結子 イラスト:奈良千春
ガッシュ文庫 BL小説 2011年10月
★★★★★
蛇淫の血 (ガッシュ文庫)/沙野 風結子
¥690
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◆あらすじ(裏表紙)
その日を境に、大学生の凪斗の平穏な日常は崩れ去った――。凪斗の警護を任されたという男・角能が現れ、岐柳組組長の隠し子である凪斗が跡目候補となり命を狙われていると言い放つ。己に流れる血を忌み恐れ、平凡な生活を必死に守ってきた凪斗。だが、護る者であるはずの角能に監◇禁され、冷めた眼差しで弄ばれる。「おまえは、俺に与えられた玩具だ」 心も身体も翻弄され、淫らな熱に理性は浚われていき――。極道BLの秀作、書き下ろしも収録してついに復活!! ◆ (アメブロ対策で◇挿入)

旧版持ってますが、書き下ろしと小冊子目当てで購入しました♪

本編はほとんど元のままだということです。
本編についての那義のレビュは、
旧版を読んだ時に上げてますので、ここでは書き下ろしの感想を。
(旧版レビュは記事上部にリンクが貼ってあります。)

書き下ろし『あたたかな輪』 本編後日談。

凪斗の大学の友人・岩泉が
凪斗と一緒にいた為に巻き込まれ、怪我をしてしまいます。

「悪く思われたくなかった」という凪斗の気持ちが痛いほどわかる。
それを我儘だと凪斗は自戒してるけどそんなことない。
誰でも思うこと。

そう思っていても、
岩泉を自分の円から弾き飛ばすしかなかった凪斗が悲しい。

一般人を誰も巻き込まない為に、凪斗が自分の周りに描く円。
4代目を継ぐとなってからは拒絶の円をさらに強固にしなくてはならなくて…。

でも、今の凪斗は一人じゃない。
円の中にはSSのメンバーや父たち、
そして中心に立つ凪斗を力強く護る角能がいる。

頑張ってる子蛇を包む角能の温かな輪、という表現がすごく好き!

奈良さんのイラストはすべて旧版のものでした。
巻末に奈良さんのコメント入りラフ画があります。
表紙絵の別案のラフみたいな印象です。

奈良さんはラフまで美しいから眼福!

新装版の表紙絵は、旧版よりピンクの色味が強いです。
トリミングのサイズも違うので、
旧版では見えてかった凪斗の足袋あたりまで載ってます。

11月には「蜘蛛の褥」も新装版がガッシュから出ますが、
「蛇淫~」と両方買うと全サ小冊子に応募出来ますよー!

詳細はガッシュHPへどうぞ。
http://www.gushnet.jp/news/n1705.html

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