金融機関が好む決算書とは  コンプライアンス | 思うように資金調達ができない方へ

金融機関が好む決算書とは  コンプライアンス

思うように資金調達ができない方へ


2月12日

「金融機関が好む決算書」で書き忘れていたことがあります。

それはコンプライアンスの問題です。

心当たりのある方もいらっしゃるかと思いますが、融資を申込み、なぜNGになったか分からないようなケースを体験されたことはないですか?

「業績も良いし、金融機関の担当者もノリノリだったのに、急にNGになった。」

   

融資を受ける時、必ず決算書、多い場合は3期分、少なくとも直近1期は、税務申告書の部分から勘定科目明細まで提出を求められます。

実はこの中に融資がNGになる情報があるのです。

もちろん決算書で貸借対照表や損益決算書の状況で、その会社の財務状況や業績が分かります。

だから、財務分析をするための情報源ですが、実は決算書でコンプライアンス上のチェックを必ず金融機関はやっています。

どういうことかというと、税務申告書や勘定科目明細をチェックすることで、この会社がどのようなところと関係しているかが一目瞭然になります。

まずは、税務申告書で株主情報が分かります。

そして勘定科目明細を見れば、どのような会社から仕入れているか?また販売しているか?

どのようなところにお金を支払っているか?どのようなところからお金が入ってきているか?など、どのようなところとお金が絡む関係があるのかが分かります。

実は、この情報が金融機関にとってはとても重要で、融資の打診すれば必ず求められる税務申告書の部分から勘定科目明細までの分かる資料は、実は、融資を申し込んできた会社がコンプライアンスに抵触する先かどうかをチェックするためにも重要な資料なのです。

そして問題は、たとえば株主名簿の中に、反社会組織と関係があるところがあったり、同様のところからお金を借りていたり、あるいは貸していたりすることが原因で融資ができなくても、99%このようなコンプラ上の問題でNGになったっことを金融機関は顧客には言わないのです。

確かに、株主のAさんは反社会組織と関係がありそうでコンプライアンスに抵触するからNGになったとは個人情報などの保護の点で言えないことも分かります。

しかし、融資を申し込んだ会社からすれば、なぜNGになったのか分からないから、是正することもできず、この問題で多くの場合、どの金融機関に融資を申込んでもすべてNGになってしまうことが多いのです。

この問題は私の様なコンサルの紹介であっても明白に教えてくれることはありません。

でも、断るタイミングや断ってきた電話の内容でほぼ分かりますし、ここだけの話ですが云々で、誰が、どの会社が問題かは教えてくれませんが、コンプライアンス上に抵触すると言う顧客の属性問題でNGになったかどうかぐらいは分かります。

でも、顧客には既存取引先の金融機関の場合は別にして、新規取引の時は99%、「今回は見送りになりました。」とか、「当行の基準に達しなかった。」とか、「本部稟議が通らなかった」とか、分かったようで分からない理由で断られます。

また、コンプラ上の問題、言いかえれば属性問題でNGになるときは、多くの場合、申込んだ後すぐに断ってきます。

ただ、金融機関の担当者の性格で、あまりにも早く断ると顧客が疑念を感じてはいけないという配慮で、少し時間をおいて断る場合もあります。

中にはドジな担当者で、決算書を入手した段階のチェックで見忘れるようなケースもあり、融資が決まる寸前の状況でも、突如NGになることもあります。

実はつい最近の案件でもありました。

   

このようにコンプラ問題で融資がNGになると、理由が明確に分からないから非常に厄介です。

事業をやっていれば、いろんな会社や個人と関係を持つことになりますが、販売先がやばい場合もあると思いますが、だいたいにおいて、問題があるところとの関係は、株主や借入先など、金融機関以外から資金調達した時に発生したケースがほとんどです。

あるいは貸付けた先がやばいケースも多々あります。

だから、個人からお金を借りたり出資を受けたりする時は、本当に慎重に対処しなければなりません。

確かに、資金繰りに窮してしまうと、後先考える余裕もなく、借りる先、あるいは出資してくれる先がどのようなところかなど、藁をも掴む気持ちでお金を調達するわけですから、そんな悠長なことは言えないとは思うものの、本当に慎重にして欲しいと思います。

だからできるだけ、金融機関以外からの調達は、長年関わりがある信用できる先に限った方が本当は安全です。

私どものような第三者を介して金融機関、少なくとも貸金業者以外からの資金調達することもできる限り避けることが得策です。

まあきれいごとはいていられない場合もあるので、絶対にとは言いませんが、金融機関から以外のところからお金を調達すると言うことはリスクが高いと認識していただきたいと思います。

また、良い儲け話などでお金を貸したり出資するときも慎重にして欲しいと思います。

いくら有利な投資先でも、コンプラ上の問題があるところにお金を提供することで、あなたの会社が融資を受けることができなくなることがあります。

ぜひ認識していただきたいと思います。

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