「…そうだなぁ。失われた恋について歌った曲を演奏してくれないか?」 (とあるサイトの楽曲紹介) | “Mind Resolve” ~ この国の人間の心が どこまでも晴れわたる空のように澄みきる日は もう訪れないのだろうか‥

   
   
http://ameblo.jp/badlife/entry-10012147321.html のつづき…
   
ということで、
前回のページでは、なんだか一部、妄想的に好き勝手に書いてしまったけど

http://ameblo.jp/badlife/entry-10011598501.html#c10019107029
  このページで紹介した、
   
       時代は変わるよ
   
という、DEMOの新曲が、哲也さんの配慮もあってか
いつものサイト で改めてアップロードされてる。
DEMO2!ではなくて、DEMO! のコーナーの奥の奥の方 
2006-06-05現在 Gallery のページの奥 
DEMO5.html のページが新設されてる、そこにある。        ☞ GALLERY5.html
しかも、そこには、またもや新たに、
前回とは別の、色々なヴァリエーションの曲も、ほかに5曲、並べられている。
そしてその横にはあの、
俺はアンダーグラウンドにも属さない
 そして あやつり人形にもなりはしない

の、メッセージ付き。
   
   
そこに紹介されている楽曲のうち、
    
       HANG ON RIDER
   
という、トム・ウェイツの『酔いどれ天使』を彷彿とさせるような、
7分33秒のライブ・パフォーマンスの貴重音源までも登場している。
バックのピアノ演奏が誰なのかの明記はないけど、
いつもの巧みなギター伴奏に乗せられた歌声だけが、
アーティスト、伊丹哲也の才能ではないことがハッキリ明らかにされている。
   
   
その一つ上にある、
   
       Rock’n Blues
   
という、5分20秒の楽曲では、ラフな感じの歌と演奏で展開されながらも、
ブルース・ハープの使いこなしが粋な味わいを醸し出し、
黒っぽい雰囲気が、“哲也節”の歌詞に絡み合っておもしろい。
名古屋の神風タクシー(?)や新潟のショ和タクシーの強面の運転手さんにも聴かせたい一曲。
   
   
なぜか下の方から勝手に解説してるけど、 アーティストが決めて並べた順番を守れ
その次(上からは2曲目)にある、
   
       Sorry’ma baby
    
「これはエルヴィスのカヴァーじゃねぇのか?」
と思えてしまうようでも、実はオリジナルの楽曲。
う~ん、「ろんさむボ~イ♪」の『野ばら 』も洋楽っぽいイメージがあるけど、
こういう曲はもう、哲也さんの世代までが体験し、リアルタイムで聴いてきた
1950年代、60年代のアメリカン・ポピュラーの名曲の数々。
カントリー全般やバート・バカラック、ジェリー・バトラー等も含め、
そういうモノの曲構成を熟知している人しか作れないと思う。
であったとしても、この曲も単に「懐かしい」という雰囲気を売り物にしているわけではなく、
TETSUYA ITAMI という、本来ならビッグネームである人の中から、
自然に湧き出て つくられた曲であることには違いない。
たとえば、 
アメリカの売れない年老いた歌手の人生が描かれた映画の中で、
ある店にいた客に、
「…そうだなぁ。“失われた恋についてを歌った曲を演奏してくれないか?」
と、リクエストされる。
そして、その映画の主演、クリント・イーストウッドが、
自分の相棒のギターを抱え、淡々と歌い始める。
そういうシーンがあった。
俺は この4分24秒という短い時間にまとめられた、
聴く人の心にキャッチーなメロディと歌声を、
あのクリント・イーストウッドにも聴いてもらいたい。是非。
    
     ワーナー・ホーム・ビデオ
 センチメンタル・アドベンチャー
    
   
   
さて、今日は、俺流の解釈で申し訳ないけど、
俺にしては珍しく、マジメに楽曲紹介をしている。 (どこが?)
そういうマトモな文面も時には必要だろう・・・・なぁ・・・・と思う。
んで、今度は、いちばん上の、
   
       口笛のメロディ
   
出だしのイントロからして、「おおこれは!」と思う頭の中に、
歌手であり作曲家としての伊丹哲也の得意とする、
「あのウエスト・コースト風なメロディが蘇った!」
という、おそらく旧くからのファンの人が思い描く気持ち以上に、
俺の場合は、1980年代後半のブリット・ポップを思い浮かべてしまった。
ロディ・フレイムのいたアズテック・カメラや、
ポール・ウェラーが輝いていたThe JAM …スタイル・カウンシルとか、
ヘアカット100のニック・ヘイワード。
そのほか、ペイル・ファウンテンズとか、オレンジジュース、プリファブ・スプラウト、
『ペイシェンズ』という曲を歌ったぁ…えぇぇとぉ…ロイド・コール&コモーションズ...etc.
あの時代、英国の音楽シーンでは、
「10年に一度しか現れない」というほどの才人、メロディ・メーカーが、
爽やかでありながらもメッセージ色の濃い数々の持ち歌で
次々にヒットを放っては、どこかへ消えて行った。
ところが、その人達は今もまだ、音楽活動を続けている。
あの当時、イギリスのインディーズ・チャートから、メジャー路線へのしあがった人達も
決して辞めてはいない。
日本の伊丹哲也が変わらず歌い続けて生きていることと同じように。
   
   
んで、最後に、いちばん下にある、
   
       心静かに
   
この曲はもう、なんというか…
最近までの俺の心境とはまったく反対方向にあったような気持ちが歌に現されたような曲で、
「人間、いつどんなときも、こういう気持ちで生きていたい」という、
今の俺にとっては半分上が憧れのような内容だ。
正直なところ。
DEMOなので、音質の良し悪しに文句は云えないけど、
是非、生演奏で聴いてみたいと思わせる一曲のひとつ。
   
   追記。 この曲に関して… 2006'dec29th FRY.
   
近頃は、この曲もよく聴いてます。
して、冒頭の歌詞の中で 
 
 ♪ 世の中にはとても酷いことをするヒトが中にいるからね (以下略)
 
 
と歌われてるんだけど、
「酷いことをするヒト」の部分。
兇いヤツのことをちゃんと、「人」として表現してる。
・・・・こんな時代なのに。
   
要するに、どんな犯罪も、「人を憎まず罪を憎め」という、
人類の意識としては、かなり高尚な部分…。
が、秘められた、伊丹哲也というアーティストの“優しさ”が覗える。   
「愛」というのは常に、“与えるのみ”の犠牲心。
その真髄が、この歌には込められているんですね。きっと。
ファンの方々、要注意ヵ所です!   
   
      追記、おわり。
      よいおとしを!
 
   
   
   
また、個人的には (…全面的に個人的じゃん!)
前回に紹介されていたはずの、
東京砂漠の砂に埋もれ、神話にも似た東京フェニックス
と歌われた3分32秒のスリル『13月の灰~』 とか、
あれは真夏の突風、踊るカーテンと歌われた、
フリートウッドマックやザ・バンドのロウェル・ジョージの演奏を思わせるような曲 。(曲目は忘れてしまった
そして、
一片の塵 』 解説 ☞ http://ameblo.jp/badlife/entry-10012852422.html May 25, 2006
『ひゅるりら』

その他にもまだ2曲の新曲があったんだけど、
それをもう一度聴くことができる日を待ち望んでいる。
 
                     2006年6月上旬より、全8曲で公開中
                       http://home.catv.ne.jp/hh/fighting/GALLERY2_1.html
   
というわけで、俺もまだ2日くらいしか聴いてないんだけど、
ざっと紹介させてもらうと、
シンガーソングライター、“伊丹哲也”という人物が、
ギター一本とハモニカだけで様々に豊かな表現力を持つ、
その才能の奥には、ほんとうに音楽の素晴らしさを世に伝えようとする、
素朴で率直な、“ありのままの自分の姿”
しかない…ということが見えてくる。
聴けば聴くほど。
歌を歌う、曲を演奏するという職業の人にとって、
そのようにシンプルに演ることほど難しく、
しかも自分の中で燃え盛る炎を絶やさない、その情熱を保ち続けることは、
そんじょそこいらの“プロ”にあるかどうかも怪しい今の世の中、日本の音楽業界、
・・・・おっと、今回はここで止めておこう!
    
    
この才能は、もっと幅拡く世の中で注目されるべきで、
注目されないことが不思議でしょうがない・・・・のは、俺だけではないはずだ。
   
今これを読んで、そして、
伊丹哲也のサイトで、幾つかの歌を素直に聴いたはずのあなたも。
   
人間である限りは…。
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    

                      カエル
        伊丹哲也 OFFICIAL WEB SITE
     

  
      http://home.p02.itscom.net/fighting/  
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    2006-05-05 23:11:15公開分を再編集。