今話も「龍馬伝」いざ。いざ。
(見終えまして、北村弁護士が見えます。
もう9時ですね~)
さあ、感想ですね。
宮迫博之さん、あれはいけませんよ、妹を。
ささ。
岩崎弥太郎、出獄、は吉田東洋の甥の後藤象二郎によって。
かぶらなかったけれど、「ちりとてちん」の夫婦を今話、見ました。
土佐藩は親戚が多いですね。
今回、武市の後悔の念も表現してありました。
武市半平太の苦悩、龍馬の苦悩。
冒頭に千葉道場の定吉先生から北辰一刀流の目録(免許皆伝というところでしょうか)を頂く龍馬でした。
定吉先生からまた訓示頂きまして、
「苦難はきっとあるが、その苦難を乗り越えてゆけば、
坂本龍馬が見えてくる」
苦難の第10話になりました。
「姉やちゃんと見てつかさい」
龍馬が北辰一刀流の目録を土佐の家で家族に見せている、
「旦那さまを差し置いては」
乙女姉やが体をくねくねしている、婚約している姉や。
乙女姉やも結婚なさるという、この時の龍馬はまだ寂しさを知らない。
風呂を炊きつけながら風呂に入っている龍馬に声をかける乙女、
「丘の上の家は窮屈や。龍馬、おまんは好きな人と夫婦(めおと)にならんといかんよ」
「もちろんじゃ」
龍馬は即答した。
相手が誰かと乙女は風呂を熱くして聞こうとする。
「アチチ」
しばしの潤いの時。
ようやく龍馬にも春が訪れようとしていた。
(「待たせたのう、加尾」)
「加尾」「加尾」「加尾」「加尾」
エナセーブ、セーブし続けてきた、龍馬と加尾。
おかおが大事な福山さん。
お声は地声に、ほぼ。つつ。
今回は好いたもの同士、
会話がピタッと、筆者もどうしてよいか分からない程に、
この時代にあっては甘い言葉が会話が続きます。
ラブストーリーは苦手だわ、見るのは、茶化すのは大好きだけれども。
「龍馬伝」かつてない、更なるプロポーズと愛の確認。
土佐での仕上げの段階に入りました。
「ワシの手紙は届いとったか」
「もらうたんびに何遍も見直しとった」
それからかんざしを出す龍馬、加尾の、その前髪に挿す龍馬。
「やっぱりじゃ、よう似合う」
はにかんで加尾の瞳がかがやく。
以下、龍馬の言。
「わしゃのう、加尾、坂本龍馬ちゅう人間が何をするかワクワクしよる・・・・」
「(黒船に)家族とおまんを乗せて」
「加尾、わしゃもうどこにも行かん」
「おまんのそばにおるけ、わしの女房になってくれんか」
「長い間待たせてすまんかったのう」
「ばっか、加尾、そんなに泣くなよ」
収二郎さん、じゃまに入るなよ、なんて思って見ていました。
好いたもの同士、スムーズな会話じゃ、
弥太郎、龍馬なら、もう反転構成でありますが。
そうこうするうちに、
安芸奉行所に場面が変わります。
最初に書きましたように、後藤象二郎によって牢から出される、弥太郎。
こっからは、
土佐の高知でも香川照之さんのナレーションで、
土佐の情勢が綴られてゆきます。
井伊大老の日米友好通商条約あたりを非難した山内豊重公が幕府より、
お咎めを受けていて、留守の土佐のことを吉田東洋に頼む形での、
東洋の土佐藩参与復帰です。
「皆の禄高をワシも含め五割引き、側用人も廃止、柴田さま、これ迄ご苦労であった」
こういった流れに乗じて武市半平太が柴田さまに近づくし、
(前)側用人柴田さまは、武市を利用しようとする・・・・
結果、京の三条実朝さまを探ろうと土佐から輿入れしている恒姫さまのもとに、
密偵の女性を送ろうというのです。
白羽の矢が加尾に。なんという、こと。
もちろん加尾は断るのですが。
足袋のまま、龍馬宅へ。
ここで最後までかくまってほしく候、できることなら、「私」なら帰らんとよ。
帰る素直な加尾だったから龍馬も惚れたのよのう。
でも帰ったらだめ、北のようでした、まるで。
帰ったら京ですよ、この場合。
そしてまた、帰したのは愛しい龍馬さま、その人。無知です、あんまり、初心です。
私なら「帰りません」。
愛する龍馬が、明日神社のところに来いや、言うから。
明日もまだ平穏と信じきっての提灯帰り道。
切ないのう、乙女が送ってゆく道すがら。
可哀想に。この後・・・・
収二郎も浅はかなこと、いずれにしても妹は離れ行く。
武市の矛盾、妹を何も差し出さずとも、そう言いもしながら。
苦渋、苦渋の兄のための決断。
もう、加尾はおつきの者がつくような身分に?
加尾の勝手は許されない、加尾は龍馬を最後は守る形になっていった。
乙女姉やも、「お加尾ちゃんが自分で選んだのだから」
と力づくで加尾を取り返しに行くことを諦めない龍馬を諭します。
龍馬に何かあった時に誰が助けるんだろう、そう思いました。
運命は、もしかしたら、龍馬に一番過酷です。
好いているから一緒になれるなれないは、
基本的に江戸時代も平成も同じよのう、龍馬どん。
運命じゃ、父上から頂いたお名前は「坂本直陰」、ははーーーーん。
だから、松陰先生と気が合うがじゃ、妙に納得。
一番いい時、それも一瞬が来て、あっという間に、一番身を引きさかれる時が。
「加尾」「加尾~」「加尾~~~」
「加尾、ワシは言うたぞ、もうどこにも行かんと」
「龍馬さん、おまんさんには、私よりも大きな追うものがあるがじゃ、
それを探してください、きっと見つかるきに。
私はそれを信じとる。さよなら、龍馬さん」
武市も、収二郎も柴田さまに取り入ったことを後悔したのではないだろうか。
大義、攘夷、と言ってはいるが野心を持つには経験が浅かった、
そう思えてきます。
武市の妻が、先にやすまず待っている時に、妻富を本当に思いやり、
心を開けたなら、武市もこうはならなかっただろう。
暗雲。
来週の第11話、では龍馬が反対に武市半平太から、
「龍馬、お主、変わったのう」
そんな予告に見えました。
お互いを変わったと、する、幼馴染み。
龍馬はいったい、いつ、どうやって、立ち直るのだろうか。
そして、夢はいずこへ・・
「お言葉」:
「剣の道を極めたからには 人の道をおのれで切り開いて
他の誰でもない坂本龍馬の 生きる道が見えてくるはずじゃ」
「長いもんに巻かれるような 生き方はしとうないき」
聞かせる言葉、自分に言い聞かせ、自分の指針、針路。福山「龍馬」
◆第01話「上士と下士」希望のヒーロー
◆第02話「大器晩成?」泥まみれのヒーロー
◆第03話「偽手形の旅」順風満帆のヒーロー
◆第04話「江戸の鬼小町」開眼のヒーロー
◆第05話「黒船と剣」それでもヒーロー
◆第06話「松陰はどこだ?」伝説のヒーロー
◆第07話「遥かなるヌーヨーカ」憧憬のヒーロー
◆第08話「弥太郎の涙」慟哭のヒーロー
◆第09話「命の値段」確信のヒーロー
◆第10話「引きさかれた愛」途上ののヒーロー
今回でお佐那さま、加尾さんも登場しなくなる雲行きですね。
さよならは、突然に。