LINE 1986-2014も新名さんも最高! | 元玉拾い(もと、たまひろい)のスポーツとか草花とか

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空感エンジン第7回本公演

LINE 1986-2014

以前も本公演を行い、この公演を最後に、閉館となる新宿のスペース107


新名杏梨ちゃんが、わたくしの大好きな三好忠幸さんと、共演するということで

すでに高まってました


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脚本、演出、構成、セット、音響、照明・・・

すべて、ベスト。

現代の病院の屋上が下手、1986年の高校の屋上が上手。


映画研究部にいて、女子大の演劇部のお手伝いもしていたこともあり、
大学のときは小劇場で舞台を観てましたが、その後はずっと離れてました。

2012年秋、光希沙織ちゃんの舞台2作目「Juliet」をAQUA studio で観劇したのが、
舞台観劇の再開。この1年半で、どうだろ、40作品くらい観劇してるかなぁ。
今回が、トップ1です。☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆


新名杏梨ちゃんの舞台を初めて観たのは、にーにゃん2本目の作品「美しすぎない女」カーキー色のパンツルックの新前女性記者・仲川明日香でした。

これも、さおりんが出てたから行ったわけで、にーにゃんのことは、知りませんでした。
知らずに、初めて観劇。客出しのときも、話しに行かなかった。そんな出会いでした。

12月、クリスマス時期にシアターKASSAIで、「戦国降臨GIRL」に

光希沙織
新名杏梨
中村裕香里

が出演するので、初めて行った、ガールズ演劇でした。光希さんと新名さんは、同じ渚洋子のダブルキャストだから、ふたりの共演は「美しすぎない女」のみ。

物販買って、握手券というシステム、初体験でした。

Dog's
解体OK
LIFE~空を見よう、星を見よう
戦国降臨ガールズ
プレイス
~新・戦国浪曼~イナズマ
針が差す彼方まで
ラストチャンス
MOSH6
僕と幻の図書館
そして、LINE 1986-2014





序盤の公演をご覧になった方々のツイート見て、笑える内容なんだっていう程度の予備知識でスペース107に向かった4月28日。

最初にB班を観劇。病院側に座りました。
どういう内容なんだって分かって向かえた、A班のソワレ公演。

学校側、最前列。

小湊恵の出番は、決して多くないよね。
なかなか、出てこない。
にーにゃん、出ているシーンが少なくても、
存在感がすごくある。
だから、そこにいない間も、恵はこうしているんだろうな、
って、自然と恵が頭の中でストーリーをつむいでいくんです。

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まず、小川(三好さん)・黒澤(松丸さん)コンビのサラリーマンから、もう、笑った、笑った。更にこのふたりが、学ラン着て出てくるだけで、もう、これは反則だよ。面白すぎ。

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ストーリーが病院側で進行しているときも、常に細かい動きで気を引く、小川とリーゼント・黒澤

カッコいいんだけど、ボケた面をちょいちょい出す、前田

コガネムシ(小金沢先生・手品部顧問)、手品部の酒井、
恵の親友であり、28年後、重要な存在となるまっつん(松尾)、

タイムワープの理論構築をする、
バック・トゥ・ザ・フューチャーのドックのような松平校長

やや、気になったセリフ

「となりのビル、なんだっけ?」
「ただの・・雑居ビル」

これ、あとから、

そっか、1986年、高校のとなりは病院ではなかったってことを、

波動砲を聡美が放つとき、下手の屋上も1986年だってことを分からせるためなんだぁって気付きましたが、

高校生が「雑居ビル」って言葉、使わないと思うし、

ただの雑居ビル、って単語が、ひっかかりました。

隣なのに知らないのは不自然だし。







LINEでしかまともにコミュニケーションがとれない、スマホ依存症のふたりと、
そのふたりにブチギレる、カウンセラー

実は彼を本当に好きになってしまったキャバ嬢・美咲と
美咲の同僚で、デートについてきたけど、美咲に対して不信感を抱いているマミ


病院側ではシリアスな話が進行する中、
学校側では、相変わらず、笑いを誘うやり取りが続く中、恵の愛らしさとまっつんとの仲の良さが頭の中に幸せな風景を刻んでいった。前ちゃんの目には、「あぁ~、いたぁ~」隣のビルの女性、飛び降り自殺しようとするマミしか映っていない。恵の想いには、まったく気付くことなく。

そうした印象が脳裏に深く浸透しているところに、28年後、まっつんが前ちゃんに恵の最初で最後のラブレターを手渡したとき、

前ちゃんは「知ってるよ。さっきまで一緒にいたんだから」

でも、実際には28年という月日が経過していて、恵は・・

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この、最初のタイムワープでは、前ちゃんは恵への想いではなくて、マミへの想いで
タイムワープしてる。恵の最初で最後のラブレターを読むまでは、
恵は、屋上でたむろする仲間のひとりに過ぎなかった。


(ここで、前ちゃんのセリフ「みんな生きてるか?」は「みんな元気か?」の方が自然な気がしました。高校生の年齢で28年経っても、その間に「死ぬ」ことは想定しないと思う。その方が、より恵の運命が劇的だってことを強調したように思います)

手紙が、2枚目(前ちゃんがいなくなって、数ヶ月以上が経過し、恵は病魔が進行したであろうことを想像させる)になると、涙があふれた。それは、幸せな風景が脳裏にある分、一気に前ちゃんがいなくなってから1987年になり、告白出来ないまま、人生を終えようとしている恵の運命が幸せな風景を消し去り、その間に起こったことを、考えたわけじゃないんだけど、瞬時に想像して、涙が止まらなかったんだと思う。

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病院では、スマホ依存症更生リハビリで大騒ぎしている中、前ちゃんを想い、夕日を眺めている恵の姿が、もう生きていない、回想シーンの恵の姿が観ている僕の心の中に広がっていった。

そして、前ちゃんがヒーローになれず、ふたりとも救えなかった自分を責め、でも、責めてあきらめるのではなくて、ヒーローになると、決心した、想い。

”人が天から心を授かったのは

人を愛するためである”


2度目の時を駆ける男。
「今、何年だ?!」
「1年。。」
「戻りすぎたぁ~」
ふたたび、ライトな笑いの感覚に気持ちが戻ったところで、

戻りすぎたことで、
運命を変えることが出来た。
想いが、前ちゃんを2年前に戻らせた。

「なんで、ここにいるんだ?」
「友達いないから・・」
「ダイジョウブだ、2年になると、松尾ってやつと同じクラスになって、すげー仲良くなる。酒井、小川、黒澤。それにオレ。なんでか知らねーけど、オレのこと、好きになるから」

病院行くぞ、じゃなかった。もう、このシーンで、すでに両目から汗がほほをつたってた。

にーにゃんの演技と、それを活かす、周りの皆さんの芝居が、心を揺さぶり続けた。

病院側でも、美咲に不信感を抱いていたマミが、美咲と親友であることに気付けて、事故に遭わなかった以上の想いを手に入れることができ、

前ちゃんが恵に「間に合ったよ!」と電話することで、30年(1984-2014)かけて、前ちゃんがヒーローとなることを完結させ、すべてにオチがついて、

ライブで言ったら、アンコールのように、
2014年の屋上で再会する小川、黒澤とまっつん、酒井、笑いで締めるハッピーエンディング。

29日も、どこでなにが起こるか、分かってるんだけど、新鮮にLINEの世界観へと入って行きました。

そして、29日のA班千秋楽で、小川が、高校の屋上から、黒澤が好きだけど、告れないでいた佐藤と手をつないで下を歩いている福山に対して

「おい、福山!黒澤が殴りに行ったぞ!逃げろ!」って叫ぶんだけど

そんとき、小川(三好さん)に目線、ロックオンされました。
嬉しかったです。(≧∇≦*)


笑って、泣いて、心があったかくなって。
舞台観劇の醍醐味を味わった2日間でした。

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そして、三好忠幸さん、栗本有美子さんみよまるの小林沙織さん、はじめ、たくさんの皆さんとお話ができ、マミ役の若松春奈さん皆本あきらさん、アメブロでけっこう前から記事を観てて、「名探偵はじめました」で初めて会った、鶴田まこさん(B班の小湊恵役)、スマホ依存性患者役の木部佳菜絵さんなど、ゲストキャストの方々とも。

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前ちゃんを演じた、シングルキャスト・鶏冠井孝介さんは、Tシャツに「前田です」とサインしてくれました。カッコよかったっす。



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スペース107は、新宿駅から近いし、
音がとっても良いから好きだったので
きのうの千秋楽を最後に閉館というのが、寂しいなぁ

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