今回で3回目となります、【翻訳担当者の英会話ひとくち講座】ですが
本日は、英語の数の表記に関する基本ルールを紹介します。
数を書くとき、「数字(1,2,3…)」で書くか、「スペルアウト(one, two, three)」するかを検討しなければなりません。
多くのスタイルガイドでは、「1から9まではスペルアウトし、10から999,999までは数字を使用する」よう推奨しています。
したがって、次の英文は一般的な英語の文章としては推奨されず、書き換えたほうがよいでしょう。
☓ Now with 9 stores in 3 states, Okinawa Inc. has become a key player in the industry.
○ Now with nine stores in three states, Okinawa Inc. has become a key player in the industry.
☓ Prime Minister Shinzo Abe’s 3-arrow policy
○ Prime Minister Shinzo Abe’s three-arrow policy
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しかし、このルールにもいくつかの例外(1から9であっても数字を使用する場合)があります。
例外1: ヘッドライン、広告、図表など、スペースが限られている場合や、数や事実を強調したい場合
○ Buy 1 Get 1 Free! (広告)
○ 3 Things You Need to Know (見出し)
例外2:金額を表すときや単位を伴う場合
○ The company declared a increased dividend payment of $3 per share.
○ This hotel is conveniently located only 5 km away from Naha International Airport.
上記以外にもスタイルガイドごとにさまざまな例外が存在し、意見が別れるルールも少なくありません。
たとえば、時間に関する表現では、数字を使用する(8 days, 4 weeks, 1 month)することを推奨しているスタイルガイドもありますが、基本ルール通りeight days, four weeks, one monthを推奨しているガイドも多い(一般的なビジネス文章では、後者に従うことが多い)のが現状です。
よって、対象読者やターゲット、文書の種類などに応じて、もっとも適切な数に関するルールを定めることが必要になります。
しかしながら、現代の英語では、「文章では、1から9まではスペルアウトする」ことは、文を書く人たちの間では広く知られた一般的なルールであり、このルールから逸脱することは、「数や事実を強調」するなど特別な場合を除くと、表記ルールを全く知らない人が書いたというマイナスな印象を読者に与えることがあるので、注意したいところです。
最後に、英語表記ルールを一貫して使用している良い例をご紹介します。
The Walt Disney Companyのウェブサイトは全体を通じて、読みやすくわかりやく、一貫したスタイルと表記ルールに従って作成されており、企業のウェブサイトとして良いお手本になります。
以下のページでは今回取り扱った「数の表記」に関連する表現も載っています。
http://thewaltdisneycompany.com/about-disney/company-overview
The Walt Disney Company
今回は、「数の表記」についてお話してきましたがご参考になれば嬉しいです。
次回は「時間と日付(曜日・月・年)の表記」についてご紹介していきます。
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