塗り薬チューブの中身をムダなく使い切る、ちょっとしたアイディア
こんにちは。橋本です。
アトピーの標準的な治療では、よくステロイドやプロトピックを使います。
適切に薬を使うために、こういった塗り薬は、5gごとの小さなサイズのチューブで処方されるのが普通ですよね。
このチューブを何気なく使っていると、最後までしぼり切ったつもりでも、中身がわずかに残ってしまいます。
まあ、「残る」といっても、ごくわずかなので、「そこまで気にする必要はないだろ!」と言われれば、確かにそうなんですが……。
でも、この「あと残りちょっと」が出しにくかったりするんですよね。
微妙に中身が残った状態だと「このまま捨てるのはもったいないなあ」なんて思います。
そこで、ちょっと工夫をしてみる。
そうすると、塗り薬を最後までムダなく使い切ることができます。
まずは比較
まずは比較をしてみましょう。
次の写真は、左側が、ごく普通に使い切ったチューブ。で、右がひと工夫して中身をしぼり出したチューブ。
その差はわずかですが、「チリも積もれば何とか」っていうような例えもありますよね。
ちょっとした工夫をしてあげれば、これだけの差が出るのです。
道具は何も使いません。
特別面倒で手間が掛かるようなこともしません。
「角」を使って絞り出す
塗り薬のチューブを残らずしぼり出す方法は、カンタンです。
「角」を使ってしぼり出すだけです。
机やテーブル、洗面台、または壁など、身近にある角の部分に、チューブをすり当てて、中身を口のほうに押し出すような感じで、しぼり出します。
もちろん、フタが開いたままだと、中身がニョロっと勢い良く飛び出してしまうので、キャップを閉めた状態でしぼってくださいね。
なるべく傷がついても大丈夫なように、目立たない場所の角、頑丈な角を選んで利用してあげないと、あとでちょっと涙目になってしまいます(苦笑)。
残らず使うことだけに一生懸命になると……
キレイにしたり、節約したりという行為は、こだわりはじめると、ついついそれだけに没頭してしまいます。
もともとは、薬をムダに残さないために、最後まできれいに残さず使い切るのですが、節約行為にこだわると、どんどんしぼり出してしまう……。
薬をムダ使いしないように気を使ったつもりが、なぜか余計に薬を使ってしまう結果に……。
こうなると、逆に薬を使い過ぎてしまうことにもなりかねないんですね。
やはり、アトピーの適切なケアには、適切な量の薬を使うことが大切です。
ムダ使いをなくすことを優先したがために、適切な治療を見失ってしまう……。
冷静にみるとありえないことですが、一生懸命になっていると、いつの間にかこんな状態になってることもありえます。
きれいに残さず使うことも大事ですが、それにこだわるあまり必要以上に薬を使わないようにも気をつけたいわけです。
そして、長い目で見れば、将来的には、薬に頼らない状態をゆっくりと目指したいですね。
いってみれば、それが究極の「ムダをなくす」ことかもしれません。
プラスチック製のチューブには向かない
ただ、この「角」を使ってしぼり出す方法は、プラスチック製のチューブでは、あまりうまくできません。
理由は、プラスチック製のチューブだと、側面を押しても、離した瞬間に形が元の形状に戻ってしまうからです。
グニグニしたような柔らかいチューブでは、この方法がやりにくわけですね。
「角」を使った方法は、金属製のチューブ……塗り薬に多く採用されているタイプのチューブに向いた方法です。
いくらムダ使いしたくないからといって、金属製のチューブをハサミで切って中身を出すのはオススメしません。
手間も掛かる上に、金属のするどい切り口で指を切るおそれがあるからです。
「『角』を使ってしぼり出す」なんて、聞いてみれば「なーんだ、それだけのこと?」とガッカリしてしまうかもしれません。
でも、この方法。人に言われないと、日常生活の中では意外と思いつかなかったりします。
ちょっとした工夫で、うまく塗り薬をしぼり出してあげてくださいね。