目薬αで殺菌します (講談社ノベルス)/森 博嗣

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☆☆
ん~、もうあらすじを書くのもバカバカしいですね。
パッケージにαと描かれた目薬から劇薬が検出される事件が多発します。

ところがあいも変わらず、この事件は何にも解決されません。
大長編のマンガでも読むつもりで森博嗣さんの作品を全て読破するつもりの方のみどうぞです。シリーズ全体としては物語の進展も多少見られますし。「全てがFになる」と「有限と微小のパン」に登場しかつて真賀田研究所で働いていた島田文子の名前なんかも登場してドンドン真賀田四季の匂いが濃厚になってきました。もう1つ、本作での大きな動きとしては海月及介がどうもただの大学生じゃないということが明らかになりつつあります。まだ詳細は分からないのですが、過去作に関わりのあるキャラクターなのか、それともこのシリーズの影で動く組織とつながりのある存在なのか、まあ元々何かあるだろ~、というキャラクターではありましたがここまではっきりと匂わせてくるとは…って感じですね。
シリーズ読者とは続きが読みたくて仕方ないですが、もう単体としては評価に値しない作品ですので深追いする気が無い方はGシリーズには手を出さない方が良いかもしれませんね。

これまでにご紹介したGシリーズ
「φは壊れたね」☆☆☆
「θは遊んでくれたよ」☆☆☆
「τになるまでまって」☆
「εに誓って」☆☆
「λに歯がない」☆☆
「ηなのに夢のよう」☆☆

すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)/森 博嗣

¥770
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