皆さま、こんにちは!


年の瀬が押し迫った今日も駅ネタをいっちゃいますよ。
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ひたちなか海浜鉄道・磯崎(いそざき)駅です!


湊線の数着駅である阿字ヶ浦駅のひとつ手前の駅で、

それまで北上してきた湊線は阿字ヶ浦駅に向けて、

ここで大きく西側に方向を変えます。

故に磯崎駅のホームは、

こんなに大きなカーブを描いているんですよ。
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路線が開通した後に新設された駅ならともかく、

路線の開通に合わせて開業したはずの磯崎駅、

このホームには何か、大きな理由がありそうです。


磯崎駅、辺り一面をサツマイモ畑で囲まれておりました。

そういえばこの辺りは干し芋の名産地なんですよね。

那珂湊駅の近くにも、干し芋のお店がありましたし。

磯崎駅の駅名標も、こんな感じになってましたよ。

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サツマイモの毛が妙にリアル(笑)


その他にも、近くにはアンモナイトや恐竜の化石が発見された

中世代白亜紀層を始め、

磯崎駅周辺は、多くの見どころがあるようです。
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そんな自分は、アンモナイトも気にはなったのですが、

鉄道ファンの立場として見逃せなかったのがこちら、

Wikipediaの「磯崎駅」の項に出ていた、

「比較的遅くまで蒸気機関車時代の給水塔が残っており、

1990年以降に駅周辺が整地された。」

の一文だったんですよね。


磯崎駅に給水塔?


湊線の給水塔と言えば、

阿字ヶ浦駅に今でも残るものが有名ですが、

ひとつ手前の磯崎駅にも給水塔があったなんて…


で、湊線の歴史を辿ると納得しちゃったのですが、

磯崎駅が開業した大正13年(1924年)から

湊線が阿字ヶ浦駅まで延伸開業する、

昭和3年(1928年)までのわずか4年間ですが、

磯崎駅は終着駅であった歴史があるのですよ。

給水塔は、その時代に造られたモノのようですね。


こちらは昭和23年に撮影された磯崎駅周辺の航空写真です。
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終着駅であった時代の磯崎駅はカーブすることなく、

まっすぐに線路が延びていたようです。


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ここからは自分なりの憶測なのですが、

赤丸で囲った位置に給水塔が、

緑線で囲った辺りに終端駅時代の駅の構内があったのではないかと。


大正13年に湊線の終端駅として開業した磯崎駅ですが、

その後の阿字ヶ浦駅までの延伸に合せ、

現役の大きくカーブしたホームが造られたのではないでしょうか。


どなたか、この辺りの史実をご存知の方は、ぜひご教授下さいませ。


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余談ですが、古い鉄道雑誌(昭和30~40年代)を見ると、

関東地区で明治生まれの古典ロコが見れるスポットとして、

湊線は有名だったようですね。

1896年生まれの4号機は昭和41年まで現役だったんだとか。

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「鉄道ファン 通巻35号」(昭和39年5月号)より


阿字ヶ浦駅の給水塔で補水される4号機の姿、

写真でいいので、一度は見てみたいと思うのですが…

というか磯崎駅の給水塔の写真、

こちらもぜひ、見てみたいです。


平成2年まで残っていたらしいんですよ、給水塔。

ネットで調べても、全然出てこないので。




ひたちなか海浜鉄道

勝田駅(平成24年11月8日)

日工前駅(平成24年11月8日)

金上駅(平成24年11月8日)

中根駅(平成24年11月8日)

高田の鉄橋駅(平成26年11月24日)

那珂湊駅(平成24年11月8日)

殿山駅(平成24年11月8日)

平磯駅(平成24年11月8日)

磯崎駅(平成24年11月8日)

阿字ヶ浦駅(平成24年11月8日)