採用面接研修も承ります。

元刑事のウソや人間心理の見抜き方は採用面接でも使えます。

「えー、取り調べじゃないんだし、それはちょっと違うんじゃないの??」

と思われたあなた。

確かに採用面接は悪いことをした人を取り調べるのとは違います。しかし、目の前の相手が持っている情報を引き出すという点では全く同じなのです。

■採用面接の目的ってなんでしょうか?

それは応募者の過去を知ることです。

「過去を知ること??」 

そうです。過去を知ることなんです。

我々は過去の積み重ねでできています。昨日までの出来事、体験、それによって考えたこと、学んだこと、失敗したこと、成長したこと、それらの積み重ねが今日の我々なのです。

つまり、応募者の過去を知って未来を予測するという作業が採用面接の役割なんですね。

今までどんな生き方をしてきたのか、どんなことに悩み、苦しみ、それをどうやって乗り越えてきたのか、そんな過去を知って、うちの会社に入ったらどんな力を発揮してくれるのか、会社のためにどんな仕事をしてくれるのか、それを予測するのが採用面接です。

つまり、応募者が持つ情報をできる限り引き出さなければなりません。

■でもどうやって情報を引き出すの??

刑事になると刑事の先輩からこう教わります。「相手の話しに疑問を持ったら「なぜ、なぜ、なぜ」と最低3回は聞け。そこに本当の行動の理由や人間の本質があるからな。」と。

つまり、俗にいう深掘り質問です。

実は下手な採用面接は質問が横に滑っていきます。

「あなたの趣味は?」「最近読んだ本は?」「大学でどんなサークルに入っていたの?」

こんな質問をしても実は何もわかりません。それは口の上手い奴ほどうまく答えるからです。最近の学生は面接の訓練をしっかり受けてきますし、誰でもそこそこ答えます。そこに面接担当者は騙されているのです。

ではどうするか?　こんな感じで聞いてみましょう。


「大学時代、スポーツをしてましたか?」

「はい、テニスサークルに入っていました。」

「部員は何人いたんですか?」

「はい、50人いて私がキャプテンでした。」

「ほー、そんなにいるとまとめるのが大変だったでしょう。」

「はい、わがままな奴が多くて苦労しました。」

「あなたはそれをどう捉えてどうやってまとめてきたんですか?」

「はい、最初はキャプテンなんて無理だと思いましたが、これは自分を成長させるチャンスかもしれないと思って引き受けました。とにかくひとりひとりと常にコミュニケーションをとって、考え方を聞いて、彼らの意見を尊重しながらも自分の意見も通して、なんとかまとめてこれたと思います。」

「それは素晴らしいですね。あなたは苦労は買ってでもするというタイプなのかな? 結構プラス思考の人間なんですね。」

「はい、かなりプラス思考です。苦労や困ったことは絶対乗り越えてやろうと思ってます。」

「へー、それはどうしてそんな風になったんですか?」

「はい、実はうちは父が小さい時に亡くなって、母子家庭でしたので私が兄弟を面倒見てきまして・・・・」


ここまで掘っていくと、この応募者の人間性や普段の考え方がだんだん見えてきますよね。

ものすごく頑張り屋で負けん気の強い応募者だということも垣間見えたと思います。

このようにその人の人間性というのは表面をさらっと聞いただけでは絶対にわかりません。ひとつの会話を深掘りしていくと応募者は質問に答えざるを得なくなるので回答を飾れなくなりますし、本当の自分の行動やその時の感情を語ることになるのです。そこから人間性を知ることができます。

■研修のメニューは??

この研修は3時間が基本メニューです。対象は、中小企業の経営者、人事担当者、採用面接官ですが、採用面接官の心構えから始まり、採用面接の重要性、そして基本的なウソや人間心理の見抜き方を学びます。

相手のしぐさ、目の動き、発言など見て、聞いて、質問して・・の手順で人間心理を見抜くコツを学べるのでカンが鋭くなるはずです。

また、履歴書、職務経歴書から質問項目を探す方法、面接が始まったらどんな点に注意すべきか、応募者のどこを見るべきかなどを学びます。

また、先ほどの深掘り質問に加え、「コミュニケーション能力」「仕事のスキル」「心の健康」などがわかる質問の仕方なども学びます。

更に面接をしていると必ず「うん?」と違和感を持つことがあると思いますが、その疑問点を解決する聞き方なども学べます。これは刑事の取調べ手法から伝授するものです。

その他にはウソを見抜くゲーム「人狼」を採用面接に活かして人間性を見抜く方法も教えたりもします。

つまり、この研修は元刑事のスキルでもある「人を見抜く」という点に特化しています。通常の採用面接研修のようなありきたりの研修ではなく、とにかく応募者の人間性を見抜くためにどうすべきかという点を徹底して学べるのが特徴なのです。



全国でこんな研修をしているのはおそらく私だけでしょう。

■特徴的な職業に対する採用面接研修

今まで書いてきた研修は、一般的な中小企業の採用面接に活かすことができますが、特徴的な職業に対する採用面接では更にこのスキルを活かせると思います。

実は大手新聞社の新聞販売所において研修を実施する予定で準備しています。新聞は「インテリが作ってヤクザが売る」なんてことを言う方がいますが、一般の方から見ても新聞販売員の印象はあまり良くないというのが正直なところでしょう。

我々は日々何気なく新聞を見ていますが、朝早く起床して雨の日も雪の日も毎日バイクや自転車で新聞を配布してくれる販売員の皆さんの苦労をあまり考えたことがありません。どうしても勧誘や集金の時の態度などで良いイメージを持てないというところでしょうか。

また、たまに販売員の方が起こす事件もあったりしますしね。そういう意味では新聞販売所長の採用面接の難しさは群を抜いているかもしれません。

そんなわけで元刑事の私に採用面接研修の依頼があったわけです。

通常の会社とは違って慢性的に人手不足ですし、基本的には採用したいという業界です。

この特殊な環境の中でいい人材を採るためにどう採用面接をするのか、また、採用後の人事管理についても研修します。

人事管理という面については警察の人事管理制度が非常に参考になります。上司が部下を管理監督するのは当然の社会ですし、「そこまでやるの?」という世界です。(笑)

同様の職種の採用面接研修もお受けしますので是非ご検討ください。

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日時、費用などは柔軟に対応しますのでまずはお気軽にご相談ください。お問合せをお待ちしております。

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