源氏イラスト訳【夕顔63】うらもなく | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【夕顔63】うらもなく

うらもなく待ちきこえ顔なる片つ方人を、あはれと思さぬにしもあらねど、つれなくて聞きゐたらむことの恥づかしければ、

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

うらもなく待ちきこえなる片つ方人

訳)なんの疑いもなく光源氏を待ち申し上げている様子であるもう一人の女

 

 

あはれ思さしもあら

訳)いとしいお思いにならないわけないけれど

 

 

つれなく聞きゐたらこと恥づかしけれ

訳)(空蝉があの情事を)素知らぬふう聞いていとしたらと思うと、それ恥ずかしいので

 

 

 

【古文】

うらもなく待ちきこえなる片つ方人あはれ思さしもあらつれなく聞きゐたらこと恥づかしけれ


【訳】

なんの疑いもなく光源氏を待ち申し上げている様子であるもう一人の女いとしいお思いにならないわけないけれど、(空蝉があの情事を)素知らぬふう聞いていとしたらと思うと、それ恥ずかしいので

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【うらもなし】

※【うらなし】

■【待ち】

■【きこえ】

■【―顔(がほ)】

■【なる】

■【片つ方人】

※【片つ方(かたつかた)】

■【を】

■【あはれ】

■【と】

■【思さ】

※【思(おぼ)す】

■【ぬ】

■【に】

■【しも】

※【し】

※【も】

■【あら】

■【ね】

■【ど】

■【つれなく】

※【つれなし】

■【て】

■【聞きゐ】

※【ゐる】

■【たら】

■【む】

■【の】

■【恥づかしけれ】

※【恥づかし】

■【ば】

 

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

☆本日の『源氏物語』☆

 

「うらなく待ちきこえ顔なる片つ片人」とは、

光源氏が空蝉と間違えて夜を共にした、

「軒端荻」という女の子のことです。

 

その娘のことも「あはれ」と感じないではないけど

空蝉が、彼女との情事を素知らぬふうに聞いていたかと思うと…

 

…彼女に言い寄る勇気は

光源氏には出なかったようですね^^;

 

 

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