【夕顔48-2】意訳でしかうまく訳せない場合☆
源氏物語イラスト解釈です
勉強がんばってますか?
では今日も行ってみましょう~♪
ヽ(○・▽・○)ノ゙
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今回の源氏物語
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「いかなる人の住み処ならむ」とは、往き来に御目とまりたまひけり。
訳と内容が不明確の人は、まずイラスト訳からどうぞ☆
夕顔48のイラスト訳はこちら
これまでのあらすじ
天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏。
ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻です。源氏が新たな恋人、六条御息所の所に通っていた夏の頃の話。源氏の従者である惟光の母は、光源氏の乳母でもありました。この乳母が病に臥していた見舞いに、源氏は五条まで出かけます。家の門が開くのを待つ間、夕顔の花が咲く隣家に目をとめ、その花の名を尋ねたことをきっかけに、その家の主人夕顔が和歌を寄越してきました。興味を持った光源氏は返歌をし、その後、今夜の目的であった六条御息所のもとへ訪れ、一夜を過ごします。
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☆ 「御心とまる」のは、どこ? ☆
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今日もこの蔀の前渡りしたまふ。来し方も過ぎたまひけむわたりなれど、ただはかなき一ふしに御心とまりて、「いかなる人の住み処ならむ」とは、往き来に御目とまりたまひけり。
問)傍線部を口語訳せよ。
国公二次試験では、
上のような長い古文の口語訳がよく出題されます。
(((( ;°Д°))))
基本的には、
一語一語の逐語訳でいけるのですが、
傍線部の「とは」のようなつながり部分は、
直訳でうまくいかない場合んほうが多いと思います。
■【と】…~と(引用の格助詞)
■【は】…~は(強意の係助詞)
「は」は、強意なので、
特に訳す必要はありません。
ここでも、
「どのような者が住んでいるのだろうと、
行き帰りに目が留まりなさった」
という、単なる引用のみでつなげても
問題ありません。
ところで、
「とて」というのも、
意訳しなくては、うまくつながらない連語です。
こんなふうに、
よく出てくる連語はひとまとめにして、
何度も口語訳の練習を重ねてください。
(●´ェ`●)
解答
「どのような人が住んでいる所なのだろうか」と思っては、行き帰りに光源氏の目にとまりなさるのであった。