【夕顔10-2】古文常識☆「夕顔」☆
源氏物語イラスト訳のあいです
――――――――
今回の源氏物語
――――――――
「かの白く咲けるをなむ、夕顔と申しはべる。花の名は人めきて、かうあやしき垣根になむ咲きはべりける」
と申す。
訳と内容が不明確の人は、まずイラスト訳からどうぞ☆
夕顔10のイラスト訳はこちら
では今日も、一気に行ってみましょぉ~♪
ヽ(○・▽・○)ノ゙
これまでのあらすじ
天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏。
ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻です。源氏が新たな恋人、六条御息所の所に通っていた夏の頃の話。源氏の従者である惟光の母は、光源氏の乳母でもありました。この乳母が病に臥して尼になったため、源氏は五条まで見舞いに出かけます。その時、ふと源氏は、わびしいたたずまいの隣家の白い花に目を向けました。
―――――――――――――
古文常識 ☆ 「夕顔」の花 ☆
―――――――――――――
今回、はじめて、
この『源氏物語』の巻名である「夕顔」が出てきました
【名詞】
…つる草の一種。夏の夕方、朝顔に似た白い花が開き、朝しぼむ
*学研全訳古語辞典(Weblio古語辞典)より
これ、「空蝉」の巻名の時と同様、
女性の名前をイメージしたものであります。
この、清楚な――
白い、かわいらしい花――
純白のイメージ☆
おそらくこの後に登場する女性が、
この「夕顔」のイメージに重なるのでしょうね。
ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
ところで、
アサガオはよく知られた花ですが、その他にも、【ヒルガオ・ユウガオ・ヨルガオ】があるのをご存知ですか?
これらはすべて似たような見た目の花ですが、一つだけ”仲間はずれ”があるのです。
では、朝顔・昼顔・夕顔・夜顔の中で、1つだけ仲間はずれなのはどれでしょうか?
答えは、夕顔 でーす
花の形が異なってますね!
“ろうと”のような、つながった花びらを持つのが、
朝顔、昼顔、夜顔の「ヒルガオ科」の花。
それに対して、
花びらが分かれているのが、「ウリ科」の花。
つまり、夕顔は、「ウリ科」の植物に分類されるのです。
(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
名前に「―顔」の文字が入るという共通点を持つ花たち☆
しかし、
植物の種類が違うなんて、オドロキ~!
(*。◇。)ハッ!
ちなみに、
季語としての分類でいうと…
昼顔と夕顔は夏の季語ですが、
朝顔と夜顔は秋の季語。
( ゚ ▽ ゚ ;)
「夕顔」の巻のこの時季は、
「雨夜の品定め」に続く、
梅雨明けの夏の季節ってことですね!
空蝉へのあの恋焦がれた想いはいったい…