【帚木110-③】古文単語~「ゆゑよし」とは☆
勉強お疲れさまあいです。
この【重要古語】は、毎日一語ずつ詳解しています。
受験生の考えるヒントとしてご活用ください♪
↓今日の古文単語はコレ↓
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【あまりの】…過剰な、それ以上の
■【ゆゑよし(故由)】…情趣を解する心
■【心ばせ】…気だて、心遣い
■【うち添ふ】…つけ加える
■【たら】…存続の助動詞「たり」の未然形
■【む】…仮定(婉曲)の助動詞「む」の連体形
■【~をば】…~を、~は
※【ば】…強調の係助詞「は」の濁音化
■【よろこび】…喜び、幸い
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
※上の意味は、今回の文脈での意味です。
助動詞の文法的説明は繰り返し唱えてみてね♪
今日の古語詳解は「ゆゑよし」☆
では行ってみよ~♪
ーーーーーーーーーーーーーーー
【ゆゑ(故)】
①根本的な原因・理由
②おもむき、風情
③由緒、すぐれた血筋
【よし(由)】
①理由・わけ
②おもむき、風情
③由来、由緒、いわれ
④手段、方法
⑤事情、いきさつ
こうして見比べると、「故」も「由」も、同じ様な意味ですね♪
ただ、どちらの単語も、現代でも用いますし、
古文の文脈に応じて、意味がさまざまですので、
そして、今回は、「ゆゑよし」と、連語で出てきています。
とすれば…
【ゆゑ(故)】
①根本的な原因・理由
②おもむき、風情
③由緒、すぐれた血筋
【よし(由)】
①理由・わけ
②おもむき、風情
③由来、由緒、いわれ
④手段、方法
⑤事情、いきさつ
この、上の3つの意味のいずれかと考えられますね♪
o(〃^▽^〃)o
辞書をみても、載ってますよぉ!
【ゆゑよし(故由)】
①由来、いわれ、わけ
②風情のある様子、情趣を解する心
ほらね♪
(*^m^*)
そして今回は、
「あまりのゆゑよし心ばせうち添へたらむをば」
↑
・「ゆゑよし」と「心はせ」との並立
・「ゆゑよし」がうち備わっているという文脈
この2点から、今回の「ゆゑよし」は②の意、
つまり、
「情趣を解する心」とは、
「ああ、この景色はすばらしいな」とか…
「月や花を見て涙が出る」とか…
風情やおもむきが、心に深く染み入って、
すばらしい和歌が詠めるとうこと。
この時代は、和歌が生活の中心だったので、
特にこの、「情趣を解する心」が重要視されていたんです。
今では、「KY(空気読めない)」などということが、
人間関係において重要視されています。
そんな感じ☆
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木110(原文)
「…あまりのゆゑよし心ばせうち添へたらむをば、よろこびに思ひ、…」
今回の古文の現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■あまり
■心ばせ
(※その他重要古語一覧はこちら )
あいでした
今日も最後までご愛読ありがとうございました