大御所という言葉がしっくりくるスペインのカンタオール。

エンリケ・エストレメニョは日本にも長年にわたり何度も来日して、多くの日本人ダンサーが彼との共演を通じて多くのことを学んできました。

 

私が初めて共演したのが、もう何年前のことやら…。

ぜんぜんピヨピヨの頃でしたが、日本フラメンコ協会主催の新人公演で彼に歌ってもらったこともありました。

そのときは、まだ来日したばかりのエミリオ・マジャと故・フアニジョロも一緒で、私が不甲斐ないせいで2人がとばっちりを受けてしまう始末。

”お前たちがしっかり拾ってやれ”とか、”こういう子はまだ色々対応できないんだから、一字一句間違わず寸分もたがわず毎回同じように弾け、歌え!”とまで言っていて、有難いのですが、踊り手にとってはこれ恥ですからね…傷つきもしました。

 

エンリケは「コンクールって、ものすごいお金かかるんだろ?」と、会うたびに「お金は大丈夫?」と心配してくれていました。

そんなにお金なさそうに見えたのでしょうか。

たしかに真夏なのに日焼けもせず青白く痩せっぽちで、新人公演に出る衣装も気に入ったものが見つからなかったので自分で縫っていたので、ものすごくお金なさそうに見えたのかも…。

いずれにしても、そんなことを心配をしてくれた人は後にも先にもエンリケ・エストレメニョだけ。

とても懐の大きな方です。

 

ギタリストのニョニョはエンリケ・エストレメニョの息子さん。

いつの頃からか急成長して、今ではスペインでも一流のギタリストになりました。

 

踊りは同世代で頑張ってきた井田真紀ちゃん、タマラちゃん。(芸歴では先輩かな。)

平田かつらちゃんはタブラオ初共演、土合幸江さんとは初めての共演ですが、なぜだろう、そんな気が全然していません。

 

他の踊り手さんともよく話すのですが、エンリケ・エストレメニョとの共演はいつも背筋がシャキッと伸びる感じがします。

皆様お誘いあわせのうえ是非見に来てください。

チケットのお申込みは私まで。

よろしくお願いします!

 

チケットお申込み・お問合せ

Email: aguaclara.yasuko@gmail.com

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10/26(木)サラ・アンダルーサ

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日時:10/26(木)19:00開演 (開場18:00)

会場:サラ・アンダルーサ

出演:

 踊り/ 平田かつら、井田真紀、

  タマラ、土合幸江、佐渡靖子

 歌/ エンリケ“エル・エストレメニョ”

 ギター/ アントニオ・サンティアゴ“ニョニョ”

チケット:4,500円(飲食代別途)

※ドリンク&お食事は下記からお選びください。

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◎Sセット(席指定可)¥6000/

 1ドリンク・スープ・タパス・メイン・

 パエリア・デザートor食後酒

◎Aセット¥5000/

  1ドリンク・タパス・メイン・

 パエリア・デザートor食後酒

◎Bセット¥4000/

 1ドリンク・タパス・

 メイン&パエリアプレート

◎Cセット¥3000/

 1ドリンク・タパス6種

◎アラカルト席¥2000から/

 1ドリンク・タパス2品以上の

 ご注文をお願いします。

◎ドリンク席¥600(先着順)

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チケットお申込み・お問合せ

Email: aguaclara.yasuko@gmail.com

 

↓こちらは残席わずかです!

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こちらは残席わずか!

9/17(日)青山TORO

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日時:9/17(日)17:30開演 (開場16:30)

会場:青山TORO

 (表参道駅、渋谷駅から徒歩)

 

出演:踊り/ クララ・ヴォーダルツ、伊部康子、佐渡靖子

   歌/ 小松美穂、ギター/ 尾藤大介

 

実況解説:篠木智里

 

料金:5,500円(税込み、飲食代込み)

※お支払いは当日、現金のみとさせて頂きますのでよろしくお願いいたします。

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チケットお申込み・お問合せ

Email: aguaclara.yasuko@gmail.com

 

1年以上も放置していた?ガーン

言い訳をしようと思えばいろいろ…

その間、「THE GAME」招聘などいろいろ頑張っていた時期だったとは思うのですが、身近なところで訃報も相次ぎ、心が散り散りに乱れていた時期でもありました。

昨年は岡田昌己先生が逝去され、私のフラメンコの最初の師匠である琴かおる先生がお亡くなりになりました。

 

琴かおる という人をご存知の方は少ないかもしれませんが、それはそれはカッコいい踊り手でした。

残念ながら私は現役時代を知らないのですが、それというのも、自分の踊りがあまりにひどくて気に入らなかったそうで、30才前後で引退して以降は舞台活動をきっぱりとやめてしまい、ひたすら探求する道に入ってしまったからです。

ただ、現役当時を知る方のお話では現役時代も素晴らしいダンサーだったそうで、急に引退してしまった当時は理由もよく分からず、いろんな憶測や、死亡説まで流れたとか…。

 

それとは対称に、絶えず舞台を作り、ひたすら舞台で踊り続けた岡田昌己先生。

岡田昌己先生については、私は弟子?というわけではないのですが、ご縁あって公演に出演させていただいてからは、たまにオープンクラス(クラシコ・エスパニョール)に出たり、色々な舞台を一緒に見に行ったり、あとは不定期にかかってくる長電話(笑)「あんたと喋ってるといっつも長電話になっちゃうわ~!」と言うのですが、ほとんどは昌己先生がしゃべり続けているのですが?家も近かったので、スマホやタブレットの使い方が分からないとかで急に呼び出されたりもしました。

しかし、そうしたお付き合いのなかで昌己先生の膨大な知見の一部をお聞きする機会を得ました。

それらはご本人が直接見て、経験してきたことばかりで、うわさ話や聞きかじりの情報などではないのです。それがどれだけ貴重なことか。

ときどき、私がYouTubeやSNSで見つけてきた面白そうな作品やアーティストを昌己先生にお見せすることがありました。

しかし、ほとんどはすでにご存知のアーティストで、なんなら駆け出しのころから直接お知り合いだったりする。

ものの見方、考え方、プライド。そんなようなことを昌己先生の言葉から、全身から学ぶことができたのは、私にとってとても幸運なことでした。

 

このお二人の人生。

比べられるものではないし、どちらがどうとかではないです。

私にとってはお二人とも、常に憧れをもって見つめている存在でした。

 

話があっちゃこっちゃしますが、6月末から久々に少しだけスペインに行ってきました。

どうしても見たい公演がいくつかあったし、コロナの間に会えなかった人たちにも会っておきたいという気持ちもありましが、なんとも言えないお通夜気分をどうにかせねばという気持ちもありました。

行って急に気分が晴れることはないですが、全員ではないけれど会いたい人たちにも会えて、その活躍ぶりを嬉しく思いました。会えなかった人たちも、理由が仕事かバケーションだったので、いずれにしても良かったです。

その話はゆくゆく。

 

それと、近々ブログを移転しようと思っています。

色々と心境や環境の変化があり、今までの延長ではなく新しく何かを始めたくなりました。

久々に更新したと思ったらこんな話で申し訳ありませんが…。

新しいブログも、整い次第お知らせします。

 

さて、さらに話は変わって出演情報です!

 

★8/4(金)カサ・アルティスタ

 現地観覧は満席御礼㊗

 キャンセル待ち・配信受付中

 

 

 

★9/17(日)青山TORO

 

 

★10/26(木)サラ・アンダルーサ

 詳細決まり次第お知らせします

 

一つ一つのステージを大切に踊っていきたいと思います♡

ご都合つきましたら、ぜひ見にいらしてください!

 

お申込み、お問合せは私まで

mail: aguaclara.yasuko@gmail.com

 

 

じつはアップしていない書きかけの記事が沢山あるのですが…。

ちょうど昨年の今頃はイスラエル・ガルバンの来日公演「春の祭典」でウキウキしていたのでした。

 

ニジンスキーの功績はざっくりとは知っていたのですが、そのときに色々と書物を読んだりして調べていくうちに、彼の現役時代は驚くほど短かったことや、バレエから離れてしまったあとの人生を知り…。

もう、ニジンスキーが不憫でたまらなくなってしまい、涙涙で書き散らかしたまま放置してしまいました。

少しだけ手直しして載せておきます。
 

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ヴァツラフ・ニジンスキーは 1890年3月12日、現在のウクライナのキーウ(当時はロシア帝国)で生まれた。

バレエに革新をもたらした人として有名だが、彼がダンサーとして舞台で輝いていた期間はとても短かい。


ニジンスキーは9歳でマリインスキー劇場の附属舞踊学校に入学する。
この舞踊学校で、ニジンスキーはかなり陰湿なイジメにあっていたようだ。
頭を強く打って数日間も意識不明に陥ったこともある。この事件はニジンスキーに死への強い恐怖を植え付け、後々まで深いトラウマとなった。

そんな中でもバレエの才能は秀でており、卒業後はマリインスキー劇場の主役に抜擢される。

 

家族との関係はどうだったのかというと、父親は他の女性ができて、家族を捨てて出て行ってしまった。
母親は愛情をかけてくれたが、鞭で打つなどのとても厳しい躾をする人だった。

妹のブロニスラヴァ・ニジンスカヤもバレリーナで、バレエ・リュスでも一緒に働き、バレリーナ・振付家として活躍した。この妹の存在はニジンスキーに安らぎを与えるもの唯一のものだったらしい。

春の祭典の初演では彼女が主演の予定だったが、妊娠により出演することができなかった。

ニジンスキーには兄もいたが、若くして精神を病み自殺している。

この兄の死にニジンスキーに大きなショックを受け、これが精神を病んでいく大きなきっかけの一つにもなったとも言われている。

 

バレエリュスの主宰者のディアギレフとは、男性同士の恋人関係だった。

当時のバレエリュスではフォーキンが振付師として斬新な作品を生み出していたが、作曲家のストラビンスキーは「春の祭典」には、フォーキンよりもさらに斬新な振付を望んだ。そこで抜擢されたのがニジンスキーだ。

その時点では、ディアギレフはニジンスキーの振付家としての才能はそこまで高くは評価していなかったようだが、結果的に「春の祭典」は新しいバレエの時代を切り開く衝撃的な作品となった。

 

公私ともにディアギレフがいつもニジンスキーのそばにいたのに、南米ツアーには同行しなかった。
当時は船での長旅。ディアギレフは占いで”船のうえで死ぬ”と言われたことがあり、それを理由に同行しなかったそうだ。

そのアメリカ行きの船の上でニジンスキーはバレリーナのロモラと仲良くなり、渡航先のブエノスアイレスで二人は結婚した。

ニジンスキーの大ファンだったロモラは貴族の娘で、お金にものをいわせて船の中ではニジンスキーの近くの部屋を確保するなど、巧妙に近づいたという。しかしハンガリー出身のロモラとニジンスキーは言葉もあまり通じてなかったという話もあり、結婚もロモラに押し切られたのではないかという気もしないでもないが、プロポーズをしたのはニジンスキーらしい。

これを知って激怒したディアギレフはニジンスキーを解雇。

ディアギレフが怒ったことにニジンスキーはショックを受けたという。

え?
ディアギレフとの関係をなんと思っていたのか…色々と不可解です…。


バレエリュスを解雇されたニジンスキーは自分の力でバレエの仕事を続けようとするが、うまくいかなかった。

1950年4月8日に60年の生涯を閉じるのだが、1919年ごろ(29才ぐらい)までには精神を病んでしまっていて、人生の半分は精神病患者としてあちこちをたらいまわしにされて過ごすことになる。当時はインスリン・ショック療法などの危険な治療も行われていて、それによってさらに悪化したとも考えられる。

しかし、彼は決して周囲の人に見放されて孤独だった訳ではない。

ディアギレフと決裂する原因となった妻のロモラは、ニジンスキーに生涯連れ添った。
ニジンスキーを破滅させた女という汚名を背負いながらも、彼女は私財を投げうってニジンスキーに良い治療をうけさせるために奔走した。
そして一度は決裂したバレエ・リュスの主宰者ディアギレフも、後に仕事を斡旋しようとしたし、戦争の混乱の中で幽閉された彼を助けたのもディアギレフだ。

 

『ニジンスキーの手記』という、本人が記した手記が残っている。

これは治療の一環で書いたものかもしれないという。

混沌とした意味のよく分からない言葉の羅列のなかに、なにか強い不安や恐怖のようなものは伝わってくる。

彼はもともと人と話をすることは苦手で、ストラビンスキーやチャップリンも、あまりにまともな会話ができなくて、「え?」と思ったそうだ。しかし口から言葉としては出てこなくても、彼の頭のなかではこんなにも言葉があふれていて、それを誰とも分かち合うことができなかったというなら…それはとても辛かっただろう。
知的な会話ができないからといって、知的な思考ができなかったわけではないのだろう。この手記を読むと、彼なりの世界の捉え方で物事をしっかりと見つめている様子がわかるし、たとえ他人には意味が分からなかったとしても、彼のなかには確固たる真理のようなものがあったではないかと思う。

 

こんな具合に、バレエの輝かしい功績以外のところでは、彼の人生はかなり苦しいものに見える。

輝いている時期もあまりにも短く不憫に思うけれど、ダンサーっていうのは多かれ少なかれ現役でいられる時期には限りがあるし、成功できる人間はほんの一握り。そういう意味では、短いなりに名を残せたニジンスキーは、ダンサーとしては幸せだったというべきなのか。いろいろ考えさせられます。

でもどうなんだろうな。ニジンスキーが現役でバリバリ踊り続けていたのなら。

さらに何か素晴らしいものが見られたかもしれないし、そうでもなかったかもしれないし…。

 

ところで、フラメンコはいつまでも現役で踊れるなんていう人もいますが、ある意味ではYesだし、ある意味ではNoだと思う。

踊るといっても、色々なので。家族や仲間内でのフィエスタ(宴)の場で「踊る」ということと、ダンサーとして舞台に立って「踊る」というのは意味が違うので。

趣味や楽しみとしては、たしかにバレエなどと比べれば怪我の確率は少ないし、服で体型もかなりごまかせるので、いくつになっても楽しめる。ただ、このあたりはスペインでも二極化というか、ある程度の年齢になっても体型維持のためにトレーニングや食事にものすごく気を使っている人もいるし、好きなだけ飲んで食べて楽しく人生を謳歌しているのが体型にあらわれているような人も。

これは善悪ではないので、どちらも否定できないのがフラメンコの面白いところでもあります。

コロナがこんなに長引くとは思ってもみませんでしたが、外国の芸能であるフラメンコに携わっている人間としても、大変つらいものがありました。

東京は特に、いつでもスペインの一流アーティストが常に誰か一人はいて(今思えば、そちらのほうが異常だったのかもしれませんが)、日本でもスペインでも、いつでも本場スペインのアーティストに触れ合える。そんなことは日常の一部になってしまっていました。
 

振り返ってみれば2020年の3月にロシオ・モリーナの公演の中止になりました。

コロナでなくても5年ぶりの来日だったのに、どうしてくれるのだ~!と叫びたくなりましたが、あの状況ではどうしようもなかった…。

その後は外国人が日本に入国すらできない時期がとても長く続きました。

そんななか、まさに”奇跡の来日”を果たしたのがイスラエル・ガルバンです。

そのニュースは、”なんか、どうにか頑張れば他のスペイン人も来日できるんじゃない?”という希望を感じさせはしましたが、やっぱりあれは本当に”奇跡”だったね…と思い知る日々がまた続きました。


ワクチン接種のおかげか新規感染者が激減した秋には、もう大丈夫なのでは?思った矢先のオミクロン…。

楽しみにしていたこちらの公演は、両方とも中止になってしまいました。

↓↓

すごい楽しみにしてたのにな…。

ピナ・バウシュの春の祭典のほうは、コロナ禍が始まったころに出演者たちが海岸で踊っている動画をSNSで目にして、とても興味を持っていました。

ストラヴィンスキー没後50年ということもあって、昨年はイスラエル・ガルバンの公演以外にも「春の祭典」の公演がいくつかあって、Noismのも面白かったのです。

 

中止になったものがある一方、ようやく最近になって嬉しいニュースも。

フラメンコでは久々にパストーラ・ガルバンとホセ・ガルバンの親子が来日するそうです。

新宿のタブラオ「Garlochí(ガルロチ)」で、5/3からショーを開催とのこと。

ホセはイスラエルのお父さん、パストーラはイスラエルの妹です。

コロナ禍のなか、この親子3人は来日公演を実現してしまうわけですから、すごい偶然というか強運というか。

コロナに続いて戦争と、まったく先が読めない時代になってしまいましたが、フラメンコに関しては日本とスペインとのつながりがもう一度深まっていくといいなと願っています。

 

先日出演した能楽堂での公演では、平安時代末期に書かれた”梁塵秘抄”を題材にし、和楽器もとりいれた作品でした。

フラメンコと和の組み合わせは珍しいのでは?という感想も沢山いただいたのですが、実はまったくそんなことはなくて、以前からけっこう和ものは多いですし、コロナの影響もあるのか、年々増えていっている印象もあります。

 

和楽器などの日本の文化を、日本人なのになぜかあまり知らない。

今となってはむしろ遠いスペインのフラメンコの世界のほうが身近になっている私です。

和楽器の演奏を間近に見たときに、わ~!っと感動してしまうのですけど、それって、日本文化に憧れている外国人とほぼ同じ反応なのではないかと思っていました。
外国に出たときに、日本人は日本のことをあまりに知らなくて恥ずかしい思いをするという話をよく聞きますが、私にも経験があります。

勉強不足と言われてしまえばそれまでなのですが、なんでみんな揃いも揃って日本のことを知らないのか。
 

以前たまたま読んでいた本の中に、その一つの答えが書いてありました。

音楽に限ってのことですが、じつは日本の音楽教育というのもは西洋音楽しか教えない。

だから現代の私たちは西洋音楽がネイティブで、日本の音楽というものは外国語と同じようになじみがなくて当たり前なのだとか。

明治維新以降の急速な近代化、西洋化の流れの中で、音楽もいつの間にか西洋一色になったそうです。

何か新しいものを取り入れるとときには、少なからず何かが失われていくことでもあります。

これは作曲家の武満徹さんと坂本龍一さん、どちらの著作にも書かれていたので、音楽業界のかたはよくご存じなのかもしれません。

(それではまずいだろいうということで、最近は少しずつ変わってきているようです。)

運がよければ地域のお祭りなどで和楽器を演奏できる機会もあったかもしれません。

私はたまたま子供のころに近所の「太鼓のおじちゃん」が和楽器とかササラとか鐘の演奏を教えてくれました。
でも、それっきり。その後は縁はなく、ひたすら洋楽を聴いて育ちました。

日本の音楽どころか、外国人アーティストの歌ばかり聞いていましたね。

なので何度も言いますが、勉強不足と言われてしまえばそれまでだし、いまさら教育システムを呪っていも仕方がないのですが、ここまで皆が揃いも揃って日本の音楽や楽器を”知らない”のにはそういう訳があるので、必要以上に恥に思う必要もないのかなと。

残念ながら一度は遠のいてしまった文化ですが、いまの時代に「再発見」をすることによって、価値のあるものは息を吹き返していくこともあるのかなと思います。
 



時間がたってしまいましたが、3/11(金),12(土) 渋谷のセルリアンタワー能楽堂での公演が終了しました。

まん延防止の延長されるなか、会場に足を運んでいただいた皆様に感謝申し上げます。

中止、延期も不思議ではないコロナ禍のなか、予定通り開催出来て良かったです。

関わってくださったすべてのかたに、お礼申し上げます。


公演が終わった翌日からは確定申告に追われて、余韻もなにもかき消されてしまった感がありますが。
マンボウ中で打ち上げもできなかったせいか”終わった!”という実感もあまりなく、確定申告が終わって、さあ稽古!
じゃない!もう稽古ないんだ!と、時間差でじわじわと淋しさがこみあげてきました…

 

コロナ対策で稽古の後にちょっとゴハン食べて帰るなんてことも皆無。

ひたすらスタジオで稽古して帰宅という日々でした。
でも、あれ?

この舞踊団の公演は3度目の出演になりますけど、コロナでなくても、いつもこういう感じだったな。

ずーっとスタジオにこもって稽古、稽古、また稽古。

平富恵先生も舞踊団の皆さんも稽古の鬼で、それ以外なんにもないのだけど、こんな贅沢なこともないなって。

舞踊団の外から参加している私は思うのです。

いつも貴重な経験をさせて頂けることに、ただただ感謝です。

 

今回の公演では音楽の良さが際立っていて、踊りについての感想よりも音楽の感想が多く寄せられました。

私も和楽器というものに新たな可能性を感じましたが、そこにフラメンコギターとパルマ、フラメンコに精通したパーカッションがあってこその舞台だったと思います。

オリジナル楽曲を作曲して、フラメンコと和楽器の両方の良さを存分に感じさせてくれた石塚隆允さんにも脱帽です。

とても印象深い公演となりました。
 

さて、この先の予定は綺麗に白紙にしていて、秋ごろ実現したい企画があります。

詳細が決まり次第、お知らせします。


3月に出演する舞台の『梁塵秘抄』は、平安時代の後期に後白河法皇が書き残した歌集です。

それを今、何十年かぶりに読み返しています。

私の中では、なぜか小学生のときに日本の古典ブームがやってきまして、学校の図書室の本を端から順番に読み漁った時期がありました。

なので、日本の古典というと、何よりも先に小学校の図書室を思い出します。
梁塵秘抄もその頃に一度読んでいるはずなのですが、


「遊びをせんとや生まれけむ」


これしか覚えてない…

というよりも、他で耳にしているから記憶にあるのか。
 

「遊びをせんとや…」
そうですね…
毎日遊んでる真っただ中の子供でしたから、当時はあまり心には響かなかったかもしれません。

片っ端からいろいろ読みましたが、朝廷や貴族たちの雅な生活は、物珍しくはあるものの、退屈にも感じてしまいました。

読み物としてがぜん面白くなるのは武士が台頭して世の中がひっくり返るあたりからです。

映画やドラマでもたびたび取り上げられるのを見ても、なんだかんだで平家物語以降のものは面白く、私も何度も読み返していました。

 

『梁塵秘抄』を編んだ後白河法皇は、平家物語の時代に武士と朝廷との間を抜け目なく立ち回った人物なのですが、ちょうど今、NHKの大河ドラマでは西田敏行さんが演じています。
天皇の座を退いたあとも院政をとって権力をふるいました。
そんななかでも今様への情熱は消えることはなく、『梁塵秘抄』、『梁塵秘抄口伝集』を残します。

今様は身分の低い庶民の芸能でしたが、上流社会の宴に招かれて歌を披露することも多く、アイドル的な人気を得る者もありました。

源義経に寵愛された静御前は、男装して今様を詠い舞う「白拍子」です。
その他にも、傀儡(くぐつ)という人形遣いもいました。

3月11日(金),12日(土)の能楽堂公演は、この梁塵秘抄の世界を繰り広げる作品なのですが、特別出演で人形劇俳優の平常(たいら じょう)さんをお招きしているのも、そういう背景を知っておいていただけると、楽しみも倍増するかと思います。

 

オミクロンもまだこんな状態ですが、チケット絶賛発売中です。
もしご興味あれば、私までご連絡ください。
皆様のご来場、心よりお待ちしております!

 

 

東京ではまた、まん延防止措置となってしまいました。

皆さまお元気でお過ごしでしょうか。

 

さて、先日お知らせしました3月11日(金)、12(土)の平富恵スペイン舞踊団公演『RyojinHisho2022〜梁塵秘抄の世界〜』。
こちらのフライヤーを新しく掲載しました。
 

すでに稽古は始まっていますが、初演のとき(私は出ていませんが)と比べて和楽器が増え、また別の世界が開けたように感じます。

会場での鑑賞はコロナの状況次第で…という人も多いかもしれませんが、状況が許す方はぜひセルリアンタワー能楽堂でご堪能いただければと思います。

 

チケットのお申込み、お問合せは、私までお気軽にご連絡ください。

良いお席から埋まっていきますので、お申し込みはお早めに。
 

それにしても今年は寒い!ですね。

皆様もお体にはお気をつけて。

私も体を温めて、怪我のないように頑張ります!

 

チケットのお申込・お問合せ

Mail: aguaclara.yasuko@gmail.com(佐渡)

 

 

【公演概要】

※やむを得ない事情により出演者や演目に変更が生じる場合があります。

 

■日時

 2022年3月11日(金)

  夜公演 18:30開場 19:00開演

 2022年3月12日(土)

  昼公演 12:30開場 13:00開演

  夜公演 17:00開場 17:30開演

 

■会場

セルリアンタワー能楽堂(東京都渋谷区桜ヶ丘26-1)

 

■チケット

S席:9,000円 A席:8,000円

 

■出演者

【舞踊家】

平富恵、パブロ・セルバンテス、永田健、久保田晴菜、佐渡靖子

[平富恵スペイン舞踊団]宮北華子、菊池和緒子、濵野紗帆、小黒瑞紀、井上亜紀

【音楽家】

石塚隆充(音楽監修/歌手)、浅野祥(津軽三味線)、柴田亮太郎(ギター)、徳永健太郎(ギター)、海沼正利(パーカッション)、三枝雄輔(パルマ)、本間貴司(琴)、佐藤公基(尺八・篠笛)

【特別出演】

平 常(語り/芝居)

 

2022年 あけましておめでとうございます。

今年は本当に寒い冬ですね。

昨日は東京でも雪が積もりました。

 

さて新年早々、舞台出演のお知らせです。

 

3月11日(金)、12(土)

平富恵スペイン舞踊団公演

『RyojinHisho2022〜梁塵秘抄の世界〜』

に出演させて頂くことになりました。
 

2016年の初演時には、現代舞踊協会の河上鈴子スペイン舞踊賞を受賞したこの作品を、新演出でお届けするとのこと。

私は前回は出ていませんが、今回参加できることをとても嬉しく思います。

 

チケットは、私にご連絡頂ければご用意させて頂きます!良いお席から埋まっていきますので、お早めにご連絡頂ければ幸いです。

今年の冬はとても寒く、また、相変わらずコロナ対策をしながらの開催となりますが、もしご興味がありましたら、ぜひ観にいらして下さい。

よろしくお願いいたします😊

 

チケットのお申込・お問合せ

Mail: aguaclara.yasuko@gmail.com(佐渡)

 

 

【公演概要】

※(1/20追記)やむを得ない事情により出演者や演目に変更が生じる場合があります。

■日時

●2022年3月11日(金)

 夜公演 18:30開場 19:00開演

●2022年3月12日(土)

 昼公演 12:30開場 13:00開演

 夜公演 17:00開場 17:30開演

 

■会場

セルリアンタワー能楽堂(東京都渋谷区桜ヶ丘26-1)

 

■チケット

S席:9,000円 A席:8,000円

 

■出演者

【舞踊家】

平富恵、パブロ・セルバンテス、永田健、久保田晴菜、佐渡靖子

[平富恵スペイン舞踊団]宮北華子、菊池和緒子、濵野紗帆、小黒瑞紀、井上亜紀

 

【音楽家】

石塚隆充(音楽監修/歌手)、浅野祥(津軽三味線)、柴田亮太郎(ギター)、徳永健太郎(ギター)、海沼正利(パーカッション)、三枝雄輔(パルマ)、本間貴司(琴)、佐藤公基(尺八・篠笛)

【特別出演】

平 常(語り/芝居)

 

”青山TORO”フラメンコショーに出演します音符
  https://aoyama-toro.jp/

 

 2021年9月26日(日)

   1部 17:00~

   2部 18:15~

 

 料金:5,500円(税込)

  ※ショーチャージとお食事代込みのお値段です。

   (タパスプレート/メイン/1ドリンク 付) 

  ※1部・2部、両方ご覧いただけます。

 

ご予約・お問い合わせは私まで

  メール: aguaclara.yasuko@gmail.com

 

 

9月頃は世の中どうなっているのでしょうね

一応、時短でも大丈夫なように早めのショーにしておきましょうか…

 

という話し合いの結果、早めのスタートにしてあります。

緊急事態宣言も延長されてしまいましたが、この日までには落ち着いているといいですね。

 

約一年ぶりの青山TOROです。

感染対策を取りながらの開催となりますので、皆様にもマスク会食などご協力をお願いすることになりますが、状況の許す方は見に来てください!

 

ご予約・お問い合わせは私まで

  メール: aguaclara.yasuko@gmail.com

 

最近はステージ活動は減らしているものの、実はコロナの間に普段できないことをやりたいと思って、トレーニング三昧で楽しい日々を過ごしています。

舞台が控えていると、絶対に怪我してはいけないというプレッシャーで思う存分追い込めないことも。
ステージがないと、少々無理してもいいかなって。

安心して体に負担をかけられます(笑)

この数カ月は特に、日常生活に支障をきたすほどの筋肉痛で、もはや何がどの結果なのか分からない痛みの数々。
先週はカスタネットをやりすぎたせいで爪が痛い。
こうやってキーボードを打つのも痛いガーン

 

まあ、そんなことすら楽しいのですが。

そろそろライブに向けて、怪我のないように頑張ります!