サカルヤ・エクスプレシ SAKARYA EKSPRESİ
トルコ最大の都市イスタンブールと、首都アンカラの間は567kmの鉄道で結ばれています。1日1~2本の列車しか走らない路線が多いトルコにあって、ここは例外的に昼行4本、夜行4本もの列車が走っていたのですが、2009年春に一部区間にあたるエスキシェヒル~アンカラ間245kmに最高速度250km/hの専用軌道をもつ高速鉄道YHTが開業すると、昼行はアンカラ以東に足をのばす長距離列車をのぞいてほとんどがまだ高速化されていないイスタンブール~エスキシェヒル間313kmの区間に短縮されたのでした。
今回はそのイスタンブール~エスキシェヒル間列車のうち、夕方にイスタンブールを出るサカルヤ・エクスプレシに乗車しました。
屋根が焼け落ちたハイダルパシャ駅

昼過ぎにイスタンブールはアタチュルク空港に着いた我が家族、ボスポラス海峡を船で渡ってアジアの玄関ハイダルパシャ駅に到着した時にはすでに夕方4時半ころ。
ここのブログ
イスタンブール・ハイダルパシャ駅で火災も現在は復旧 2010.12.01
でもお伝えしたとおり、この駅は天井裏の修復工事で火災が発生し、屋根が焼け落ちてしまったため、右のように屋根がない悲しい姿になっていました。
以前の写真と見比べてみてください。
ペンディック駅から

サカルヤ・エクスプレシに乗り込んだのはペンディックPendikという駅。近郊電車から降りた人々でごったがえすホームですが、よく見ると大きな荷物を持った旅行者風の待ち人もちらほら。そこに威風堂々7両編成の到着です。先頭は東芝製のE43000型電気機関車。この形式はたいてい青とベージュの塗色ですが、この37号機は客車に合わせた青・赤・白の急行色。前面腰部に三角形に配置された尾灯が特徴的です。
1等座席車の車内

あんまり乗客がいないイメージのトルコ国鉄ですが、このサカルヤ・エクスプレシは夕方発という時間帯に走るせいか、ほぼ満席の状態。
食堂車は満席御礼

18時半頃とあって満席でしたが、なんとウェイターは若い女性二人組を隣の同じ年頃の男性2人組のテーブルに移動させて相席にさせ、私たちに1テーブルを。
見知らぬ男女を一緒にするなんて、さすが世俗主義トルコ! 逆にこっちの方が恐縮してしまいましたが、その半面、彼らのその後の展開に興味津々です。最初は照れていましたが、すぐに打ち解け、まるでもともとグループだったかのように話が弾んでいました。恐るべきイスラーム国トルコ!
食堂車の料金設定

食堂車のメニューと値段は、トルコ国鉄HPのこちらのページで公開しています。
だいたいメッゼで4TL前後、肉のメイン料理で10TL前後。左の写真はkuzu pirzoraというラム肉チョッブで、これで12.5TL。この時は私と妻と3歳の娘の3人で、スープに肉料理を3皿、トルコのうまいエフェスビールを3杯、そのつまみにチーズやなんやらを3皿頼んで、合計で86TL 。日本円にして4766円でした。なんでそんなに細かくわかるかというと、クレジットカードで払ったからです。トルコは実は日本以上にクレジットカードが普及していて、食堂車でも使えるんですね。もちろん駅窓口では問題なく使えます。この時のレートは1TL=55.419円。同じ日の昼にアタチュルク空港の、レートが最も良いとされるPTTで現金を両替した際のレートを今レシートから計算すると、1TL=56.347円、手数料を含めると1TL=57.498円になってしまっていましたから、クレジットカードで払う方が断然有利ですね。
ちなみに食堂車内でのエフェスビールは350mlをグラスに注いで(残念ながら生ではなく、缶から)3.5TLのようでした。
終点には1時間近く遅れて到着
定刻では21:24に終点エスキシェヒルに着くことになっていたサカルヤ・エクスプレシですが、イズミットを出て山越え区間に入ると次第に遅れだし、結局1時間近く遅れた22:15頃に到着。
この区間では2009年秋に、逆方向をイスタンブールに向けて移動した際も、やはりサカルヤ・エクスプレシに乗車したのですが、この時も定刻から1時間程度遅れてのハイダルパシャ到着でした。海峡の連絡船ももう終船でしたので、仕方なくカドゥキョイ方向へバスターミナルまで歩いたところ、夜間バスがタクスィムまで走っていることが判明、夜のボスポラス大橋を渡ってタクスィムからタクシーでチェンベルリタシュに移動し、定宿に泊まることができました。
さて、エスキシェヒルからアンカラ行きの高速列車はもともと21:15が終発で、この列車は接続しないため、乗客もあまり混乱なく町へと出て行きました。こちらも駅警備のポリスに手頃な値段のホテルのおすすめを聞いて、徒歩5分ほどのそのホテルでちょいと交渉してから投宿しましたが、大きな町だけあって割高な宿泊料でした。