初めての方は、このブログを通して貫く基本概念である主観と客観との違いについての説明をしている以下の記事をご覧ください。

 

 主観と客観

 客観についての補足

 外国人には思い遣りがガチでないという事実

 優しさ(主観的)と思いやり(客観的)

 二種類の「正しさ」

 日本の常識は世界の非常識、日本の非常識は世界の常識

 

 現在の南朝鮮の反日運動の過熱ぶりを見ていたら、なんだか急に台湾を懐かしく思い出してしまった。筆者、台湾へは二度ほど行ったことがあるが、今でも思い出される。

 

 歴史事実を完全に歪曲して日本に理不尽な怒りをぶつけてくる南朝鮮(韓国)と台湾の違いについては既に何年も前から話題になっているが、八田與一の像が損壊されたことで再び台湾の親日ぶりが気になり、KANOという映画を久しぶりに見た。

 

 この映画には物語の本筋とは関係のないことながら鳥山頭ダムと嘉南大圳が映画中で紹介され、八田與一技師を登場させている。八田與一技師を台湾の方々が慕われること厚く、大東亜戦争後に蒋介石率いるシナ人が台湾に侵略して虐殺強奪の限りを尽くしていた頃、八田與一技師の銅像を守ろうと地元の人たちが隠し、時代が落ち着いた後にそれを再び世に出した話は有名である。世界最大級のダムを構築し、台湾の農業生産の飛躍的な向上に寄与した八田與一技師と日本が台湾の方々に今でも感謝されているのを見ると、日本人として目頭が熱くなる。その気持ちは、隣の半島と大陸の果てしなき歴史歪曲運動と反日活動に疲れ切った日本人には共通のものではないであろうか。

 

 台湾映画ながら、当時の状況を再現すべくほとんど日本語で作られていることも驚きであるし、何よりも、反日的な思想が一切見られないことにも感銘を受ける。台湾の状況を見てこれを当然であると思うべきではない。歴史を歪曲するものが満ち溢れる中で、歴史を真摯に見ようと、客観的事実を正確に伝えようという台湾人の努力は、並大抵のものではないととらえるべきであろう。

 

 台湾の16%は外島人、すなわち蒋介石とともに大東亜戦争後に台湾に侵略したシナ人であり、84%が大東亜戦争の前から日本とともに50年の歴史をともにした台湾人であるが、その中には大陸系の台湾人ではなく、原住民系の台湾人も含まれる。肌の色も民族もおよそ大陸系とは異なる異民族であるが、その方々の甲子園での活躍ぶりも含め詳細に描かれている。

 

 大沢たかお演じる八田與一技師の言葉で今回のブログを締めたい。

 

 「甲子園に行って、台湾の農民たちの為にも、頑張ってきなさい!」

 

 あの時代、無論、差別はあったであろうが、支配した地域の住民を家畜のように取り扱った白人欧米列強の植民地政策と異なり、日本は台湾、朝鮮、そして満州といった支配地域において、当時としては奇跡としか言えないほど現地人の人権に配慮し、日本人と同等の扱いをするように心がけた。この客観的歴史事実を無視して語られる歴史など、なんの価値もない。

 

 そしてそのことを、歴史に忠実に、今に伝えてくれているのは、台湾だけなのである。

 

 今回もお読みいただき、ありがとうございます。

 


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