前回の記事
‐朝鮮学校生徒のイラスト集12(上下両方から楽しめるよw)‐
絵を描くのが辛い時の解決方法(無料)
https://www.youtube.com/watch?v=tVz6vL4I1s4
アニメ私塾の室井康雄さんの動画から、塾生とのやり取りの中で「絵を描くとき辛くなったらどうすれば良いのか?」という質問で、その根本原因は何なのかについてお話されました。
そもそも、なぜ「絵を描くことが辛くなるのか」考えてみると、『描くこと』そのものよりも、その他雑多な原因、例えば仕事で上手く行かないとか、自分の生活環境が変わらないとか、こっちの方からくる「憂鬱」が影響して、絵を描くことに支障をきたしていると、漫画やイラストを描く友人は言っていましたね。
どんなことがあろうと、イラストや漫画に携わる方々にとって、やっぱり描くことは好きだし、人生の中で「欠かすことのできない作業」だと思います。
「そんなこと言ってもよー、スランプとかあんじゃん?」とご指摘される方向けに、動画の中で室井さんは、俗に『(レベル的に)描けない時期』においてそれが顕著だったと述べています。
一体どういうことなのかというと、例えば『描けないモチーフ』が結構あって、その「解決方法」がまったく見つからない場合、これは相当落ち込みますよ。
そして、これを突破する「アプローチ」については、ハッキリ言って鍛えるしかない。
つまり『素材集め』です。
ここを面倒がっては、一生描けません。
無論、難しいモチーフであればあるほど、集める数も増えてくるわけであって、友人のこのイラストなんかは、実際のギターや、それを演奏した経験、ネットや動画にあるアーティストの動きや他小道具、尊敬する漫画家のイラスト集、とあるアニメのOP、学生服、さらに自身が描いた過去のキャラクターの資料含め、とにかく集めまくっている。
‐朝鮮学校生徒のイラスト集8(マキホルの影響を受けてイラスト制作) その1‐
それらを「観察」し、「理解」した上で、初めてそれらしい絵を描ける土台に立てるわけです。
ここで友人独自の解釈を加えると、『集めた素材』にしても、それを「適宜に抽出する能力」を鍛えなければ、うまく紙の上には起こせないわけであって、この解決方法はただひとつ『模写』しかありません。
絵を描いて間もない人は、最初の段階でまず模写を徹底的にやり込む。
もちろん、対象は好きな漫画家さんやイラストレーターやアニメーターでも、何でも構いません。そっちの方がモチベも上がるし、何より続けられるからね。
※「模写」についての考察
結果、自分の画風やパターンを身に着け、そこに室井さんのおっしゃる「実写のデッサン」や、この両方を組み合わせた『オリジナルの作画』(ポーズ創作)をひたすら繰り返すことによって、所謂「画力のアップ」が見込めるわけです。
読み切り作品 『ヘタレ男物語』より(タイトル表紙)
同(冒頭)
この二つの「実例」では、カットにより集める「素材の数」も変わってきます。
上の原稿は、主に電車の素材と実写ポーズの素体ふたつを使用し、下の原稿は特に「十条駅のシーン」は、写真資料ひとつで済んでいる。
『段取り8部 仕事2部』の発想
主に動画4分ごろで述べられていますが、先ほどの「素材(資料)」「参考(他のうまい絵)」をどう扱うのか、それをどのように「アレンジ」して、自分の絵に落とし込むのか。
無論、その前提における模写や実写デッサン、ポーズ創作などの蓄積含め、明日からすぐ出来る話ではないのは確かです。
そしてこれは「作画上」での話、漫画の場合だと、さらに「設定知識」も関わってくる。
集英社 週刊少年ジャンプ 『こち亀Z』[ゼット] 2018年 11月より
ぼやけてしまって見にくいですが、これは両さんがラジオ局を開設する話で、実際の法律関係のルールだとか金銭コストなどの知識がなければ描けません。
現代は、インターネットの普及で格段に情報収集が容易くなりましたが、昔の漫画家さんは、ひとつの話を作るたびに、膨大な専門書物を読み込んだり、直接取材をかけたりして、作品づくりに勤しんでいたと思うと、本当にすごいと思いますね。
それがプロと言われる人たちが「当たり前に行う作業」であり、絶対に曖昧なところは残さない。
ちなみに、友人が描いたこの作品にしても、設定に「妄想」はありません。
実際の朝鮮学校(東京朝鮮中高級学校)における、学生ファッションの知識や在学経験を活かし、ひとつの「お見せできる」体裁に整えることで、不特定多数の方々に読んで頂いても「わかる」ように、もしこれを怠ってしまったら、何の取り留めもない意味不明なものになってしまうでしょう。
話は本来の「絵」に戻っても、その本質は変わらず。何も見ずに、素材や参考を集めることを怠った「オリジナル」を描いたとしても、それは「無数のヘボ」に過ぎないものであり、自分の作品の完成度を最大限に引き上げるためには、どんどん資料や素材を集め、参考をアレンジしながら、ひたすら量産するしかありません。
・漫画イラスト倉庫 https://strongpaperline.tumblr.com/
<参考資料>
・Youtube動画 『絵を描くのが辛い時の解決方法(無料)』
https://www.youtube.com/watch?v=tVz6vL4I1s4
・アニメ私塾塾長 室井康雄氏の知見
・友人の監修および写真資料
・集英社 週刊少年ジャンプ 『こち亀Z』[ゼット] 2018年 11月
<ツイッター>
【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】
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