前回の記事

 

‐朝鮮学校生徒のイラスト集7(下描きは納得いくまでやろう)‐

 

 

 

 

今回の記事は、かなりボリューミーで、前後三つに分けてお届けしようと思います。

 

お付き合い頂ければ幸いです。

 

 

 

マキシマム ザ ホルモン 『拝啓VAP殿』 Music Video(公式アカウント-MTHOFFICIALより)

 

https://www.youtube.com/watch?v=dn17-EfMNY8

 

 

在日コリアンの友人が初めて『maximum the hormone』の楽曲を知ったのは、2009年の高3のころ。

 

ファンの方には申し訳ないですが、当時の印象は「なんだこれ?」でした。

 

よく彼と話していると、「何言ってるかわからない」「歌詞が意味不明」だったのが、ものすごく腹が立っていて、友人が大好きなブルーハーツのcover曲をやろうならば、もうガマンできない的な感じでしたね(笑)

 

まあ今となっては、大したことではないのですが、相当な音楽マニアだった友人は、CD箱が12個が埋まりそうになるくらい集めていて、それなりの「根拠」があったのは事実です。

 

 

↑ちなみに6割が邦楽で、3割が洋楽、1割がKPOPだそうです

 

ぶっちゃけ、私もギターやブルハの曲は好きで、ボーカルのヒロト自身は「歌詞をハッキリ歌う(伝える)」ことを、どこかのテレビか雑誌で言っていた記憶があり、その対極だったホルモンの歌は、やはり受け付けない人には受け付けないのかなと。

 

しかし、時が過ぎることに、改めてその歌を聞いてみて、友人は「これもひとつのスタイルなんじゃないか」と、年を取って、感性が深まり、色々なアーティストの曲に触れていくにつれ、徐々にそうした「固陋さ」がなくなり、柔軟性が増してきました。

 

そして、今回のマキホルの歌は、それまでの表現とは違い、明暗がハッキリ別れた曲調や、デスボイスの封印(おそらくボーカルの人の手術が影響)、終始ポップで明るく、またロックの原点に立ち返るような雰囲気であったと言えるでしょう。

 

また驚くことに、ボーカルのダイスケはんが、ドラムになっていて(普通にうまくてビビった)、本来ドラム担当のナヲさんがボーカルに回るという、今まで見た時がないようなカンジになっていて、一層新鮮さが際立つ感じです。

 

また先ほど、「ロックの原点に立ち返るような雰囲気」と述べましたが、友人曰く「ものすごくドゥーワップっぽい」と指摘したことです。(MV1分5秒あたり)

 

https://www.youtube.com/watch?v=dn17-EfMNY8

 

 

【ドゥーワップ<doo-wop>とは】(Wikiより)

 

ドゥーワップ (doo-wop) はポピュラー音楽における合唱のスタイルの一種。ドゥワップ、ドゥー・ワップ、ドゥ・ワップとも表記される。1950年代半ばから1960年代初頭のアメリカ合衆国で隆盛し、数多くのコーラス・グループが生まれた。

 

ドゥーワップの特徴は、メロディー(主旋律)以外は「ドゥーワッ」「シュビドゥビ」「ドゥビドゥワ」といった意味を持たない発音でのリズミカルな歌い方(スキャット)にあり、それが「ドゥーワップ」の名の由来となった。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%97

 

 

↑友人が8年前に箱買いしたドゥーワップの曲

 

これがド直球だったらしく、彼はおそらく何十回もホルモンの歌を聞きました(笑)

 

たぶんCD購入まで行きそうな勢いです。

 

 

 

さて、本題へと行きましょう。

 

大本のイラストを描く前に、具体的な構図キャラの配置をしていきます。

 

漫画の『ネーム作業』と同じですね。

 

作品の大まかな設計図を決め、言ってしまえば、ここで絵の8割が完成します。

 

そしていつものように、自分の好きな作家さんのイラスト(NARUTO)の絵や、ホルモンのMVを参考にしながら、作画に必要な素材や資料を集めていきます。

 

 

こんな感じで、実際の原稿用紙にネームの絵を転写します。

 

方法としては、トレース台(光る台)を利用します(手順は過去記事を参考)。

 

 

‐読み切り漫画『ヘタレ男物語』の総括と裏話‐

 

最初に描くのは、本編でも大活躍した、ヒロインのヤンちゃん。

 

 

 

ここでひとつ「変化」があるのですが、主に彼女の「髪型」についてです。

 

 

↑古い方(2016年)

 

 

↑新しい方(2018年)

 

 

【新デザイン ラフ画】

 

 

↑ちなみにこれがプロトタイプ

 

まあ単純にリアルになったって感じですね、正直前の髪型は、一体どんなセットをしたらああなるのか、描いた友人自身も「ナゾ」だったらしい(笑)

 

キャラデザのアプデを加えていく中で、実際の女性の髪形写真をポニテ参考にしながら、試行錯誤しながらデザインし直しました。

 

 

線画ペン入れ。

 

 

ベタ入れ。

 

ちなみに、このイラストの「描き順」としては、別段ヒロインや主人公に関係なく、一番手前にいる人物から描く方が、失敗がないと友人が言っていました。

 

 

お次は、主人公のチェフンくん(メガネくん)。

 

このイラストの一番の関門は、何より楽器を弾いている男子3人の絵です。

 

正直、他のキャラなんて、それらに比べれば大したことはありません。

 

 

 

裏返して、デッサンの狂いを調整する(トレース台利用)。

 

 

ちなみに本編では、バイオリンを弾いていたチェフンくん。

 

 

このポーズを描く中で、まず第一に参考にしたのは、ホルモンのMVで流れる、亮くんのギターを弾く姿勢だったり、また画像検索で、実写のレスポール細部を見ながら描いたりしています。

 

もちろん、岸元先生のイラストも参考にしています。

 

 

 

↑フェンダー社製のストラトキャスター(アメリカンスタンダード) ←ウザイ自慢っすねぇ(笑)

 

こうやって、デザインは違いますが、エレキを持っている友人は、自分が実際弾くことを「経験」しているからこそ、ギターの持ち方や、フレットの押さえる左手、ピックを持つ右手だったり、要所要所を踏まえながら、注意して描きました。

 

 

 

中編へ続きます。

 

‐朝鮮学校生徒のイラスト集8(マキホルの影響を受けてイラスト制作) その2‐

 

 

・漫画イラスト倉庫 https://strongpaperline.tumblr.com/

 

 

<参考資料>

 

・友人の監修および写真資料

 

・Youtube動画 『マキシマム ザ ホルモン 『拝啓VAP殿』 Music Video(公式アカウント-MTHOFFICIALより)』

 

https://www.youtube.com/watch?v=dn17-EfMNY8

 

・『NARUTO 岸元斉史画集 UZUMAKI』 集英社(JC) 2004年

 

 

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【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】

 

https://twitter.com/XMfD0NhYN3uf6As

 

 

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