前回の記事

 

‐単発イラスト(『鬱くしき人々のうた』より)‐

 

 

 

5-01 マキシマム ザ ホルモン 恋のスウィート糞メリケン (Cover Off Vocal)

 

https://www.youtube.com/watch?v=2HN_NEIRkoo

 

 

 

チェフン「よおし、ヤンにモテるぞぉ!」

 

ボンソン「無駄なことを・・・」

 

フィスン「まあまあ(笑)」

 

....的な感じのイラスト。

 

あとキャラがよくわからない方は、下の方に、今回のイラストの読み切り作品(在日コリアンの友人が描いたもの)を紹介しておきます。

 

 

関係記事

 

 

‐読み切り漫画『ヘタレ男物語』の総括と裏話‐

 

 

では、作画手順をご紹介していきます。

 

もはや「恒例行事」ですね(笑)

 

 

トレス台(光る台)を使って、あらかじめ用意したイラストのネーム(大まかなキャラ配置)に沿って、下描きをしていきます。

 

 

毎度のごとく、自分が練習したナルトのイラスト集のポーズや、さらに自分を「動画撮り」して、都合の良いカットを「スクショ」し、それを見ながら描き進めていきます。この考え方は『アニメ私塾』の室井康雄氏がレクチャーされていた内容と同様のものです。

 

 

大まかな素体を作り上げていきます。

 

 

 

 

ここで再度トレース台を使って、俗にいう「デッサンの狂い」がないかチェックです。

 

やはり頭が左側に偏ってますね。

 

これは『右利き』で絵を描く人に起こりやすい現象で、すぐさま修正に入ります。

 

 

こうやって、元の線を辿りつつ、「偏っている線」を微調整しながら、直していきます。

 

 

ほんで元にもどす(表に描いた線は消してある)。

 

そして、この時もトレース台は光ってるから裏の線が浮きだって見えます。

 

これを「ベストな下描きの絵」として利用します。

 

 

ペン入れ開始。

 

ちなみにペンはGペン、インクはPILOTの『証券用インク』です。

 

 

 

ここでネーム用紙をチェックし、キャラの収まりや、次の描く順番を決めていく。

 

 

 

 

 

ここで資料集を持ってきて、学生ブレザーやポーズの写真を、トレーシングペーパーを使って、微調整を加えつつ、ほとんど「そのまま」転写します。理由として、今回は『それが適当』だったからであり、違ければ転写はさけ、模写の延長線上で自分なりの絵に変えたりします。

 

まあ、言わば『素材集め』ですね。

 

 

『引用以外するな!!』

 

https://www.youtube.com/watch?v=YCPOoPH065w

 

また室井氏は、ブログでも同じことをおっしゃられています。

 

好きなアニメもワンシーンを模写して好きなキャラをのっける。
それで大分、創造的ですよ!!
 例えば、部屋の最適な見せ方、撮り方アングルは決まってます。
アニメ、映画、名画、写真なんでもいいですが良い素材を見つけます。

 

次にそこにいて欲しい、自分の好きなキャラをのせます。
この時に空間素材に合わせた自撮りをします。

 

みんな多分、紙の上だけで考えすぎ。
多方面から絵を作る。
歴史を勉強しないと現代の視聴に耐える絵に一生ならずに終わってしまう。

 

独創性や創造性の誤解が多分大分ある。
絵が上手いとは…空間が上手いとは…
正確にデッサンしたり空間パースが引けることではない。
それは瑣末な一表現手段に過ぎない。

「良い見せ方」「良いアングル」を過去の名作から自分の使える技にストックしてあって随時出せるようにしてある状態が独創性や創造性です。
名監督と呼ばれる作品には必ずと言っていいほど過去の名作の引用がありますね。

 

アニメ私塾(室井康雄氏)ブログ 『◯みんなゼロから描こうとしすぎ!!』記事より

 

http://animesijyuku.blogspot.com/2018/01/blog-post_14.html

 

中には「ひとつの引用」だけで済んだりするし、場合によれば、方々から素材をかき集めて来て、それをイラストにぶち込んだり、たとえばこの前のバンドの絵なんかは、まさにそれです。

 

‐朝鮮学校生徒のイラスト集8(マキホルの影響を受けてイラスト制作) その1‐

 

とにかく、絵作りを行っていく上で、こうした手順や作業を当たり前のように『習慣づける』ことが、大切なのです。

 

 

以前、友人はこのナルトのイラストを模写して、大体のキャラの横顔の描き方の手順は、大御所の漫画家先生から「伝授」されています。

 

 

ヤン(女の子)、ペン入れ前。

 

 

すべてのペン入れが終了し、さらにシャーペンで、ベタ塗り(Bの字)をするところや、髪のハイライト(光沢)をかける方向を、あらかじめ指定付けていきます。

 

 

ベタ塗り後。

 

 

最後にスクリーントーンを貼り、完成です。

 

 

‐「歴史」を無視するものは原始人か未開人である‐

 

少し話が飛びますが、今回の記事を通じた『思考法』というものは、別段絵に限ったわけでもなく、世の中の成り立ちに深く関係しています。

 

上手く行っているかどうかは別として、私が普段ブログを書くときも、同じような気持ちで、自分だけのショボい論評や意見を書きつらねるよりも、可能なかぎり先人たちが書いた本を読んで、少しづつ知見を蓄えたが、それでもまだ圧倒的に足りない。

 

補足を加えると、さしずめ友人の「模写」に当たる行為が、「読書」というわけです。

 

そのような状況下で、身近になったブロガーさんたちに恵まれたこと、色々なアドバイスやご支援を頂いたりして、何とかブログを運営できました。記事ひとつ書くにせよ、多くの人々の見聞を「素材」にし、限りなく重層なものにしていく。

 

きっと、自分ひとりだったら、相当みすぼらしいものになって、挫折するのがオチでしょうね。

 

友人が、超一流の漫画家先生や、優れたイラストや絵の知識を広める識者を参考にするのと同じく、私自身、いや、その他社会で仕事をする人々も、みんな「同じこと」をやっている。

 

たとえば、ある商品販売のマーケティングを展開するときに、季節ごとの「天気」「気温」を用いて、統計データを作り、その時の消費者行動の予測を立て、今の時期だと、早朝と夕暮れに気温が下がるから、お店で中華まんを多く展開するだとか、つまり、気象庁やテレビが出した「天気」だとか「気温」が、『素材』となり、それらを目的に沿って再構築することで、売ることに繋げている。

 

はたまた学術分野にしても、古今東西の知見や技術などの『理論』を限りなく吸収した人が、研究を通じたある段階で「飛躍」を遂げ、新理論の構築や発明をして、それもまた『理論』となり、時代が降るごとに素材も充実してくるから、私たちの暮らす文明もさらに発展していくのです。

 

そうやって、人類全体が、先人たちが長い時間をかけて蓄えてきた「膨大なアーカイブス」を引用して、新たな作品づくりやビジネス、研究に繋げて社会を動かしてます。

 

だから歴史って大切なんです。

 

 

・漫画イラスト倉庫 https://strongpaperline.tumblr.com/

 

 

<参考資料>

 

・友人の監修および写真資料

 

・Youtube動画 『5-01 マキシマム ザ ホルモン 恋のスウィート糞メリケン (Cover Off Vocal)』


https://www.youtube.com/watch?v=-6y7DhXTpuo

 

・同 『引用以外するな!』

 

https://www.youtube.com/watch?v=YCPOoPH065w

 

・『NARUTO 岸元斉史画集 UZUMAKI』 集英社(JC) 2004年

 

・マンガ作画資料 写真と図解でわかる 衣服のシワ上達ガイド ━男女の制服とカジュアル━ ゴーオフィス編 廣済堂出版

 

・アニメ私塾(室井康雄氏)ブログ 『◯みんなゼロから描こうとしすぎ!!』記事

 

http://animesijyuku.blogspot.com/2018/01/blog-post_14.html

 

・拙ブログ 『‐「歴史」を無視するものは原始人か未開人である‐』記事

 

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12267245728.html

 

 

<ツイッター>

 

【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】

 

https://twitter.com/XMfD0NhYN3uf6As

 

 

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