きょうの「クラシック音楽館」もとてもよかったですね!

「大の親友同士」という、パーヴォとエマニュエル・パユさんの対談が実に面白く、理知的な対応の中に、音楽への熱い情熱をたぎらせるお二人の、熱い対談に、しばし時を忘れるくらい見事な構成でした!

 

ほんとにパーヴォって、パユさんが好きなのだなぁとつくづく思いました。

先週の回、覚えてますか、みなさん?

マーラーの5番の解説はともかくとして、

「カプリッチョ」の解説のとき、なにか話すのを嫌がっている雰囲気でしたものね。

女性歌手については言及をちょこっとしたけれど、

あとは憮然としたままのパーヴォで、ちょっとビックリしましたから。

 

パーヴォの心の声が「ごめんごめん、チコ」とわびてくれました。

 

「実は僕、リヒャルト・シュトラウスってそんなに好きな作曲家じゃないんだよ。なんだか、甘ったるくない、シュトラウスって?

やっぱり心惹かれるのは、シベリウスだったり、マーラーだったり、ブラームスだったりするわけで・・・💦」

 

「パユは本当に僕の長年の親友なんだ。その素晴らしい人格は、きょうの対談をみてもわかってもらえたと思う。すぐれた音楽のためなら、どんな努力もいとわない、それがパユという男なんだよね。僕、彼と出会えて、すごく誇りに思うんだ。」

 

練習風景もすごく和やか。こんな場面、普通はなかなか見せてはくれないものだけど・・・。

 

「パユは快諾してくれたよ。彼自身、クラシック番組のMCも務めているから、テレビのクラシック音楽がどうあるべきか、彼なりに一家言ある人だから、今回の仕事は楽しかった!」

 

とパーヴォもゴキゲンです。

 

ニルセンのフルート協奏曲は、私たちがフルートに抱く最初の「優美、繊細、女性的」という印象を、大きく覆し、大胆で華麗、ある種戦闘的なハーモニーで度肝を抜かされます。

パユは時に優しく、時に男性的に、時に激しく、曲に対してアプローチしていきます。

パーヴォはそれを支える屋台骨のごとく君臨し、N響は威風堂々と音楽を高らかに演奏しています。

 

シベリウスの第6番と7番については、また別の投稿にて♪

 

ともあれ、パーヴォとパユさんのゴールデンコンビは大成功!ふたりのスーパースターの夢の競演にしばし時のたつのを忘れるほどの名演でした!