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「電波を発射したい気持ち」が表現できていれば実際に発射する必要がない…わけがない

OM諸氏のブログなどを読むうちに、自分の無線再起動計画を「具体的」に考えるようになってしまっていますが(それはそれで悪くないのですが)、このブログを始めた動機は「幻の、妄想のアマチュア無線」を求めてあれこれ余計なことを考えたいというものだったハズなのです。手が届きそうでつかみどころの無い、「あの、電波を発射したい気持ち」について、どうでもいいことをあれこれと。そのヒントはOM諸氏のサイトに見つけることができるのですが、見て回るうちにどうしても現実の方向に引っ張られる。本物の真空管や無線機の写真、本物の回路図、交信の様子を伝える動画。それらの中に「幻のアマチュア無線」の断片が、「電波を発射したい気持ち」があり、何かを教えてくれそうなのですが。

もしかしたら「電波を発射したい気持ち」が何であるのかがわかれば、実際に電波を出す必要がないのかもしれません。いや、そんなわけがない。「電波を発射したい(のに電波を出さない)気持ち」なんて、ヒネクレすぎています。

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ビギナーに逆戻りどころか、まだビギナーですらなかった

つまり、まだ始まってもいないのでした。
長期的な目標である「自分で組み立てる短波の通信機」「CWでどこかと交信」のスタートラインにすら立てていない。いまの制度では3級以上の資格がないとCWの運用ができないのでまずそこからです。しかし、まだ何も始まっていないということは悪いことではありません。ビギナーとしての楽しみがたくさん残されているのです(と思いたい)。
ビギナーとしての楽しみが残されているのは間違いないのですが、無線をやっていく上で必要な知識や技術をこれから得ていかなければならないというところが問題です。「昔それなりにやっていた」OM諸氏がアマチュア無線に復帰してくるのとは違うからです。

原点といっても様々であって

無線の原点といっても人それぞれ異なっているのは当然で、「電波を発射したい気持ち」を現実世界で実現していくにあたって、まわりの先輩たちや雑誌などの影響を受けないでアマチュア無線局を開局するという例は少ないのではないでしょうか。

実際のQSOが目の前で行われているのを初めて見たのは、中学校のアマチュア無線部でした。放課後のがらんとした教室の中央の机に、ヤエスのSSBトランシーバが1台あって、小柄な上級生が二人、その前に座っていました。一人がマイクを握ってオペレーションをしていました。メインダイヤルとSメーターの照明が格好よく光って、ログブックに何かを書き込んでいる上級生の姿がすごく大人に見えました。

こうして、記憶の底に刻みつけられたのは、真空管に温められた埃のものだったのか何なのか、独特なヤエスのトランシーバの匂いと、教室に反響するSSBの音となりました。もしあのとき、教室に「無線部に代々伝わる自作トランシーバでCWを運用する上級生」がいたら、その後の無線への関わり方が変わっていたかもしれません。

ただの昔話で。

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