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星空を見上げて、電離層を眺めているのだと言い張る

晴れた夜に、東京郊外のとあるバス停でバスが来るのを待ちながら、コートのポケットに入れた小さなラジオのダイヤルをぐりぐりを探っていると、気持ちの良い音楽がきこえてきて、さらに指先で探るように同調すると、それは神戸のラジオ局、JOCRラジオ関西の音楽番組でした。夜になると中波はEだかFだかの電離層にぶつかって遠くまで届く、というような曖昧な知識のまま夜空を見上げます。バス停でイヤホンをつけて上を見ている怪しいオヤジという感じです。好意的に解釈されれば「星空を眺めている人」になるかもしれませんが、実は違う。「ラジオ関西の電波を伝えてくれている電離層を見ているんだよ」。ますます怪しい。電離層見えないし。


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散歩のようなアマチュア無線

FTDX9000Dのような無線機は、準備万端、万全態勢、有事即応、目標必達、のような、チャンスは逃さないぞというアマチュア無線の楽しみ方に対応しているのでしょう。こういうすごい機械と凄いアンテナ、すごいロケーション、すごいオペレーション技術と情報収集力。「世界中と交信したい」気持ちを追究していくとこうなるのかもしれません。世界中に交信できないところは無い!と断言できそうな感じです。「世界中と交信するため」には外部の優れた技術を導入して電波を出す。これはこれで盛り上がります。一方で「世界のどこかと交信できればいいや」というアマチュア無線だってあるわけで、そういう趣味にはFTDX9000Dは似合いませんね。逆に「こんな無線機とアンテナで交信できたの!?」という驚きのほうが重視されたり。準備万端の大旅行も楽しいけれど、軽装で出かける近所の散歩から得られる楽しみもありますよね。
両方やっている無線家が多いのかもしれませんが、FTDX9000Dの写真を見てそんなことを思いました。


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*永六輔さん、もうラジオ限界なのでは。最近は聴いていても何を話されているのかわからなくなってきた。

交信相手の自作無線機の「外観」を想像する

CQham radioの付録、「2009アマチュア無線機カタログ」をぱらぱらと見ていると、「高級な」アマチュア無線機の外観がすごいことになっているのに改めて驚いたりします。なぜこんなにスイッチやボタンがたくさん並んでいるのか。必要だから並べてあるのでしょうけれど、それが必要な場面が想像できません(笑)。←無線やってないからですね。
FTDX9000D。なんですかこれは。写真でしか見たことがないけれど。これを使おうという無線家は、おそらく「世界中で自分が交信していないところがあるのは許されない」という人たちなのかなと想像したりしています。

こういうカタログがあると、無線機の型番と外観が結びついて、ああ、このひとが使っている無線機はこういうのだな、というのがわかりますが、カタログに載らないのが「自作機」です。メーカー製ではないのですから当然そうなります。
昔だったら雑誌の製作記事に載る写真くらいでしか見ることができなかったこうした自作機も、いまはインターネットで公開されている方も多く、様々な自作機の外観を見る楽しみも広がりました(ぜんぜん無線的な楽しみではないですねこれは)。

ワタシが無線を始めた頃はすでに自作機で出られている方は珍しい存在でしたが、中でも強く印象に残っているのは、21MHzのSSBで交信した方で、音声が徐々に小さくフェードアウトしていき、「ばきっ!」という衝撃音とともに復活するのです。説明を聞くと、「調子が悪いのでたまに叩く」ということでした。技術的にはダメな無線局ということになるのでしょうけれど、完璧ではないところがアマチュア的だと、その時は思いました。ログを見ると「6146Bシングル」と書いてあるだけで詳しいことはわかりませんし説明されてもワタシには理解できない世界なのでしょうけれど、その「たまに叩かれる」無線機の外観はどんなものだったのだろうと、いまでも気になったりしています。