先月、本を断捨離したのだが、今回は衣替えのついでに洋服を断捨離(というか着ないものを処分しただけだが)。ブランドの洋服はZOZOTOWNに送り、それ以外は売れないので処分した。ZOZOTOWNに送ったのは16点だが、合計で1万円とちょっと。買い取り不可もあったのだが、3~4年着たTシャツも値段をつけてくれるとは良心的。購入したときは16点で二十数万円だったから1万円かぁという感じだが、3~4年は着たから減価償却で考えればもう価値はほぼゼロだから、それが1万だから良しとするか。

 

 

 

いくら日教組や文部科学省が「順位付けはダメ」と言っても、実はみんな、「◯◯ランキング」のような順位が大好きだ。海外からの日本の格付け結果も大いに気になる。

(中略)

THEとベネッセの協力で、日本の大学を対象にしたランキングを来春にも発表する計画だ。世界大学ランキングが研究力を重視するのに対し、「日本版」は教育力に焦点をあて、現在200校程度が参加予定という。入試偏差値では分からない大学の魅力と課題を探る意味でも、ランキングが楽しみだ。

-- 産経新聞(2016.10.25)

 

ベネッセが世界ランキングでおなじみのTHEと協力して大学ランキングを出すらしい。偏差値以外の基準で大学を評価するというのは大学評価の多様性という点から好ましい。それにしても今年も世界の大学ランキングが出揃ってきた。大学の世界ランキングというと、ほとんど総合ランキングばかりが注目されるが、学問分野別のランキングもピックアップしてほしいものだ。日本屈指の難関大の一橋大は理系がないのでその分評価が下がって、QS世界大学ランキングでは総合ランクは世界481-490位だが、経済学の名門だけあって経済学では世界51-100位にランクしている。総合ランキングでけみていては大学の真価を見誤る。

 

私の母校の早稲田大も、総合ランキングではQS世界大学ランキングで世界201位だが、Arts and Humanitiesでは世界76位(同分野で東大16位、京大34位、慶応132位、阪大143位、東北204位、名大249位)、Social Sciences and Management世界82位(同分野で東大28位、京大55位、慶応129位、阪大198位、東北251位、名大285位)である。非英語圏ではかなり健闘していると思う。やはり早大はなんだかんだと文系が強いのである。

 

最近はアジア圏の大学が躍進したので、文科省もさすがに世界大学ランキングでの順位を意識し始めたが、スーパーグローバル大学という無意味なバラマキで終わった。ランキングを上げたいのであれば、国立大を統合すればいい話である。単科の医科大を近くの地方国立大に統合すれば、医療分野の点数分だけ順位が上がる算段である ― 単科大の乱立は経営効率も悪い。私立大の医学部設置も緩和すれば、同じことが起きる。スーパーグローバル大学などと称して、1校あたりちょっとばかし補助金をバラまいても効果は薄い。構造的な改革が必要だろう。特に国立大は八十数校で1兆円以上を浪費しているが、費用対効果を踏まえて、私立・公立を問わずに、上位校への補助を増やすべきであろう。選択と集中が必要なのである。

 

 

どうでもいいが、秋になり乾燥してきた。私は乾燥に弱いので部屋の加湿に毎年手を焼いてきたのだが、加湿器は壊れるし電気代もかかるし安いのだと効果も微妙。濡らしたタオルを部屋にかけたりしていたのだが、見栄えが悪い。しかし、師事しているピアノの先生に、自然気化の置物が(上の画像みたいなのを花瓶だとかに水と一緒にいれておくだけ)、なかなか良いというので購入してみた。こんなので効果あるの?という感じだが、かなりの効果。ザラザラした表面なので、表面積が広くそれだけ水を気化させ部屋の湿度を保つのである。こちらを2つほど配備しているので、今年は乾燥にやられないで済むかなと期待。結構効果あるのでオススメ。

 

俳優のイーサン・ホーク監督作品。89歳のピアノ教師、シーモア・バーンスタインの魅力に迫るドキュメンタリーである。ニューヨーク大の教授でもある。イーサン・ホークが俳優として悩んでいる時期に彼に会って俳優としてのあり方を見つけられたのだという。

 

朝鮮戦争従軍時の辛い記憶、演奏家のあり方などを語っていく。面白いとおもったエピソードが、朝鮮戦争従軍時に30kmの行軍しても全くへばらなかったいう話である。音楽を通して精神力を鍛えていたためではないかという。ピアニストはコンサートでは2時間あまり引き続けるが、集中力を維持するのは想像以上に過酷なのである。商業的な成功をシーモアは重視していない点には感銘を覚える。50歳で彼がコンサートピアニストを引退したのは、創造的な活動をしたかったからだという。この選択は多くの芸術家が同意するところだろう。チャイコフスキーコンクールの初代覇者のヴァン・クライバーンは商業的には大成功したが、芸術家としては大成せず、徐々に精神を病んでしまった。米国の商業主義に押しつぶされたのだ。最近の超絶技巧のピアニストは、芸術家というよりパフォーマーに近い。

 

インタビューをとおして、彼の朗らであたたかい人柄がよく伝わってくる。映画中の本人の演奏もとても誠実で落ち着いていて、人柄が反映されている。彼が教師としてできることは、生徒を鼓舞し、生きる力を与えることだという。ピアノ教育を、生きる力を与えるということにまで昇華させているとは、彼の教育者としての自負が感じられる。

 

引退したシーモア・バーンスタインを、今一度、世に知らしめたイーサン・ホークには感謝である。ただドキュメンタリーとしては焦点が定まっていないし、様々なインタビューがバラバラにつながれていて、話の流れが悪いのが残念なところ。

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本日は上野のデトロイト美術館展に行ってきた。デトロイト市は財政破綻した都市であるが、音声ガイドの原田マハ氏が指摘していたが、次々に洒落た店がオープンし、街は活気を取り戻しつつあるという。デトロイト美術館は、世界中からの寄付により、美術品は一点も失われていないという。

 

美術展は、印象派、ポスト印象派、20世紀ドイツ絵画、20世紀フランス絵画の4部構成。印象派だと、やはりモネが好きだ。モネの「グラジオラス」は、光が見事に描写されていて、色彩豊かで暖かさまで伝わってくるようである。ポスト印象派で衝撃を受けたのは日本初公開のゴッホの「オワーズ川の岸辺」である。寒色の色使いと、荒らしいタッチが精神的不安定さを感じるーこの絵を描いて数週間後に自殺したという。ゴッホの精神状態がよく出ている。

 

20世紀ドイツ絵画は正直好きになれない。ナチスを生み出した不穏な雰囲気が絵画の色彩に出ているようで、全体的にほの暗いードイツ表現主義はナチスに退廃芸術との烙印を押されて迫害される。一方で、20世紀のフランス絵画では、私の好きなモディリアーニがあり嬉しかった。デフォルメされた人物もどこか人間の内面を描いているようで個人的に興味惹かれるのである。

 

コンパクトな美術展なので1時間ほどで鑑賞できる。ゴッホの自画像など見所が豊富なのでおすすめである。おまけに月・火は絵の写真が撮れる。欧米の美術館は基本的に毎日撮影できるが、日本の美術館は手狭なので仕方がないか・・・。

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美術展を観たのち、表参道に移動し、スパイラルホールで難民映画祭の「L. セバスチャン・サルガド / 地球へのラブレター」を鑑賞。サルガドという著名な写真家のドキュメンタリーである。ヴェンダース監督だけあって、映画自体も上質に仕上げられているが、それにも増してサルガド氏に感銘を覚えた。

 

フォトグラファーは語源のギリシャ語、光で描く人という意味だそうだ。サルガドは、地球の様々な極限的な場面に、もはや当事者のように寄り添い、地球で起きている現実に向き合う。映画中に映し出される彼の写真は見事だが、そんなものは気にならないぐらいに写真の迫真性に驚嘆を覚えた。写真に幾重にも織り込まれた現実の重みに圧倒される。しかし、サルガド氏は、ルワンダ虐殺の撮影をとおし彼は精神的に病んでしまう。山のような遺体を運ぶ重機の写真が、重い現実を観客につきつける。彼は故郷のブラジルに帰り、枯れたよう山々を再生させるべく植林に励み、ついに森は復活するのだった・・・。旅人として様々な写真を撮り続けたサルガド氏には畏敬の念を覚える。インスタグラムを開けば写真の洪水だが、サルガド氏のような写真の価値は揺るぎなく輝き続ける。偉大な写真家の存在を世に知らしめる本作は非常に意義深い。

 

どうでもいいが、「地球へのラブレター」という無意味な副題は剥ぎ取ったほうがいい。本ドキュメンタリーの原題は「The Salt of the Earth」(地の塩)である。これは映画にも出てくるが、聖書の言葉である。塩は調味料だけではなく、腐敗を防ぐ効果がある。神の信徒は、物事に意味を与え、世の腐敗を防ぐように努めるべきというイエスの教えである。ルワンダ虐殺に絶望したが、一方で自然の再生力をとおし希望を見出したサルガドの生き方をよく表現している。地球へのラブレターでは、無内容で意味不明だ。