いくら日教組や文部科学省が「順位付けはダメ」と言っても、実はみんな、「◯◯ランキング」のような順位が大好きだ。海外からの日本の格付け結果も大いに気になる。
(中略)
THEとベネッセの協力で、日本の大学を対象にしたランキングを来春にも発表する計画だ。世界大学ランキングが研究力を重視するのに対し、「日本版」は教育力に焦点をあて、現在200校程度が参加予定という。入試偏差値では分からない大学の魅力と課題を探る意味でも、ランキングが楽しみだ。
-- 産経新聞(2016.10.25)
ベネッセが世界ランキングでおなじみのTHEと協力して大学ランキングを出すらしい。偏差値以外の基準で大学を評価するというのは大学評価の多様性という点から好ましい。それにしても今年も世界の大学ランキングが出揃ってきた。大学の世界ランキングというと、ほとんど総合ランキングばかりが注目されるが、学問分野別のランキングもピックアップしてほしいものだ。日本屈指の難関大の一橋大は理系がないのでその分評価が下がって、QS世界大学ランキングでは総合ランクは世界481-490位だが、経済学の名門だけあって経済学では世界51-100位にランクしている。総合ランキングでけみていては大学の真価を見誤る。
私の母校の早稲田大も、総合ランキングではQS世界大学ランキングで世界201位だが、Arts and Humanitiesでは世界76位(同分野で東大16位、京大34位、慶応132位、阪大143位、東北204位、名大249位)、Social Sciences and Management世界82位(同分野で東大28位、京大55位、慶応129位、阪大198位、東北251位、名大285位)である。非英語圏ではかなり健闘していると思う。やはり早大はなんだかんだと文系が強いのである。
最近はアジア圏の大学が躍進したので、文科省もさすがに世界大学ランキングでの順位を意識し始めたが、スーパーグローバル大学という無意味なバラマキで終わった。ランキングを上げたいのであれば、国立大を統合すればいい話である。単科の医科大を近くの地方国立大に統合すれば、医療分野の点数分だけ順位が上がる算段である ― 単科大の乱立は経営効率も悪い。私立大の医学部設置も緩和すれば、同じことが起きる。スーパーグローバル大学などと称して、1校あたりちょっとばかし補助金をバラまいても効果は薄い。構造的な改革が必要だろう。特に国立大は八十数校で1兆円以上を浪費しているが、費用対効果を踏まえて、私立・公立を問わずに、上位校への補助を増やすべきであろう。選択と集中が必要なのである。
