仮想通貨取引所大手のコインチェック(東京・渋谷)は26日、利用者から預かっている約580億円分の仮想通貨が外部からの不正アクセスにより流出したと発表した。2014年に日本のビットコイン取引所だった「マウントゴックス」が約470億円分を消失させて以来、過去最大の仮想通貨の流出となる。-- 日経新聞

 

私も利用している仮想通貨の取引所のコインチェックが不正アクセスによりネムという仮想通貨のほぼ全てが流出したらしい。私も185ネムを保有している(記事を書いている今時点だと1ネム=90円なので少額だが)。コインチェックのアプリ上ではネムはあると表示されているが、裏付けとなる通貨が存在しない状態である。コインチェックはこの流出を受けて仮想通貨の取引、入出金を停止している。コインチェックは破綻する、仮想通貨の終焉だという悲観的な意見が多い。しかし、必ずしもそうともいえない。

 

マウントゴックスもビットコインを扱っていたが、不正アクセスにより破綻した。コインチェックは第二のマウントゴックスという人がいるが、マウントゴックスはビットコインしか取り扱っていなかったが、今回は13通貨の1つが流出しただけで、他の通貨は無事である。またコインチェックの財務状況は非公開だが、少なくとも月100~300億円程度の利益があったと指摘する人もいる。つまり、500億円程度の流出であれば、キャッシュ的にコインチェックは喪失したネム分の補償可能であると思われる。

 

問題は出金を解除した場合、一気にコインチェックから資金が流出し、本当に破綻する可能性がある。ここは1日の出金額を規制するなどして対処するしかない。ちなみに、マウントゴックスは破産から民事再生になりそうだ。なぜなら保有しているビットコインが高騰したため、債権者に満額返還しても1800億円も利益が残るからだ(日経)。コインチェックは破綻させないで、事業継続してもらい、長期的に債権者にお金を返還することも考えられる。

 

仮にコインチェックが自力での回復が困難だとしても、コインチェックの事業を買収したい企業は多いだろう。大手企業の後ろ盾があれば今回毀損したコインチェックの信用もある程度は修繕される。それに、すでにネム財団は流出資金の追跡プログラムを開発したらしい(ソース)。これでもちろんコインチェックにネムが戻るか分からない。ネム財団はハードフォークを否定しているが、額が額なので、判断を変える可能性もある。

 

Inside NEMというTwitterアカウント(NEMの技術者)によれば、コインチェックのクライアントの救済のために全力を尽くしているという。とりあえず、素人である我々は静観するしかない。破綻だの、仮想通貨の終焉だと喚くのはなんのメリットもないし、誰も得しない。いまは専門家集団に任せるしかないのだ。マスコミが、「コインチェックの27歳創業社長、FBで度々技術者募集」(朝日新聞)とアホな記事を書いているが、So What?もう少しまともな内容は書けないのか?(仮想通貨が何かわかっていないのでまともな内容で書けない?)朝日新聞の劣化ここに極まる。コインチェックが潰れたら大勢の投資家が困るが、朝日新聞は潰れても誰も困らない。

昨日、英検準1級を受けてきた。私は前に受けた英検は高校1年の春に受けた英検2級(もちろん合格)。だから、10年以上ぶり。本日解答速報が出たので自己採点。ライティングの採点が出来ないのと、数問チェック漏れがあったので、合否は分からないが、合格点には少し足りていない(と思う)。単語だけ少しやっただけなので、ほぼノー勉の割には健闘したかなという感じ。

 

昔は英検は点数と合否だけだったが、実は英検のスコアは進化していて、CSEスコアが算出される。これは国際規格のCEFRに準拠している(CEFRとは次の6段階のこと)。英検の場合、各技能を1000点満点として、4000点満点で英語力を示す。英検1級にギリギリ合格だとCSEスコアは2810点で、これはC1に当たる。英検準1級合格はB2となる。対照表はこちら⇒ 資格・検定試験CEFRとの対照表

レベル 習熟度
C2 どんな話題でも内容を容易に理解し,非常に複雑な状況でも細かい表現の違いを的確に使い分けることができる。
C1 高度な話題の内容を理解し,複雑な話題について明確でしっかりとした表現ができる。
B2 抽象的で複雑な話題の要点を理解し,幅広い話題について自然なやりとりができる。
B1 身近な話題の要点を理解し,興味関心のある話題であれば,短いながらも自分の意見や理由などを述べることができる。
A2 身近な内容に関する簡単な表現を理解し,日常生活での簡単なやりとりをすることができる。
A1 日常生活でよく使われる非常に基礎的な表現を理解し,使うことができる。

 

私は、TOEIC LR 820点、SW 280点なので、合計で1100点。B2は1095-1300なのでギリギリ私の英語力はB2クラス。IELTS 5.5~6.5、TOEFL iBT 72~94点と同等のレベル。英検だとちょうど準1級レベルだが、やはり対策無しで受かるのは厳しかった。逆に英検準1合格者の平均TOEICスコアは740点程度らしい。問題傾向が違うのでここは比較しがたいが。

 
雑感としては、
・単語問題 ⇒ 勉強すれば点数取れる。単語力については英検準1>TOEIC。
・読解問題 ⇒ 素直な問題が多い。TOEICと違いちゃんと内容を読まないといけない。
・リスニング ⇒ 意外と簡単。
TOEICみたいに即答できる問題ではないので、TOEICみたいに脊髄反射で選ぶと「あ、やっぱりこっちか」ということが度々あった。問題傾向が違うので、必ず過去問は解いて傾向を掴むべきだった。単語問題は知っていれば満点取れるので、ここで落すのは馬鹿馬鹿しいが、私は勉強不足で失点が多かった。読解はいろいろなテーマなのでTOEICみたいに対策が立てずらいのと、文脈をちゃんと読まないと解けないようになっている。リスニングはTOEICリスニングで400点以上の人なら簡単に感じるレベルだと思う。問題はライティングで、模範解答みると、こちらもTOEIC ライティングのように端的に解答を書くだけでは点数にならない感じ。おまけに私の場合、時間配分間違えて、基準となるワード数に達してないので減点されている。
 
とりあえず、次の2つを強化すれば合格点にはのってくる感じがした。
① ボキャブラリーの強化
② ライティング力の強化
 
TOEICは英語を使用した情報処理テストである一方、英検準1級はちゃんと英語力を測定してくれる試験な感じがする。英検はちゃんと勉強すれば受かる試験なので(1級は別格)、次回は合格したい!

追伸
2/5に結果が出たが、やはり落ちてた。リスニングは合格水準だったが、リーディングがやや足りず、やはりライティングが大幅に点数が足りなかった。反省。
image
本日は英検準1級を受験したのちに、上野で「北斎とジャポニスム」をみてきた。入場は30分待ちでかなり混雑しており、一部観れない作品もあったのが残念だった。国立西洋美術館での開催だが、こちら「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」で世界遺産登録されている。
 
北斎は江戸時代の浮世絵師である。「冨嶽三十六景」はあまりに有名だろう。彼の作品をはじめ日本の浮世絵は海を渡りモネ、ゴーギャン、セザンヌ、ピサロなどの画家に影響を与えていた。西洋絵画における日本趣味のことをジャポニスムという(ただ別に西洋で日本だけが流行っていたのではなく中国趣味も流行っており「シノワズリ- chinoiserie-」という)。それにしても日本の浮世絵がここまで西洋絵画に影響を与えているとは知らなかったので、とても勉強になった。
 
従来の西洋絵画は聖書をモチーフとした絵画が尊ばれ、静物画・風景画は下位におかれた。風景画は、神の作りだした風景を美しく描くことが求められ、遠近法に基づき説明的なものが主流であった。そうした西洋絵画の伝統が主流だった時代、様々なモチーフを大胆な構図で描く浮世絵はあまりにも衝撃的だったのだろう。また、興味深いのは「春画」である。春画は性風俗を描いた浮世絵のことである。これはロダンやクリムトに影響を与えたらしい。クリムトのエロティシズムに日本の春画が影響を与えていると初めて知った。
 
また、あるモチーフを設定を変えて描くという連作も西洋にはなかったという。リヴィエールが、「エッフェル塔三十六景」を描いているが、北斎の模倣である。さらにはセザンヌのセント・ヴィクトワール山の連作もこうした影響があると指摘されているらしい。セザンヌは浮世絵を収集していなかったが、浮世絵収集をしている画家仲間から影響を受けているのではないかという。セザンヌの絵画の構図も浮世絵に酷似しているのだ。
 
個人的に非常に惹かれた絵画はメアリー・カサット「青い肘掛け椅子に座る少女」である。ソファーにだらしなく座る少女を描くことは西洋絵画ではあり得なかった。これは「北斎漫画」の一部シーンの模倣であるという。あまり浮世絵とは関係ないかもしれないが、鮮やかなブルーがなんとも印象的な作品であった。
 
あと、ドビュッシーの交響詩「海」の楽譜の表紙が、北斎「神奈川沖浪裏」の描写を模倣したものであるのも今回初めて知った。ドビュッシーは印象派の作曲家であるが、印象派の画家と交流を持ち、浮世絵にも造詣が深かったという。そもそも交響詩「海」は、北斎の「神奈川沖浪裏」にインスピレーションを受けたものだという。ドビュッシーは万国博覧会でジャワのガムラン等、東洋からの影響を受けているとは知っていたが、浮世絵の影響を受けているとは知らなかった。文化・文明・芸術・思想の接触によって、新しいものが創造されるのだ。
 
なかなか勉強になった展示会だった。やはり美術鑑賞は楽しい。

日前に始まった仮想通貨崩壊がさらに加速した。事実上仮想通貨のトップ100すべてが15~30%暴落した。全仮想通貨の時価総額は約4500億ドルとなり、48時間前の6500億ドルから30%近く下落した。昨日Bitcoinはあと数ドルで1万ドルを切るところまで来ていたが、その後1万1000ドルと2日前の15%安まで戻した。しかし現在Bitcoinは、ほとんどの主要交換所で1万ドル以下で取引されている。- HUFFPOST

 

仮想通貨が大暴落した。私も元本割れギリギリまで落ちたのでやや心配になったが、売らずに静観していたところ、やはりいつも通り価格を戻してきている。仮想通貨は去年1年で30%以上の暴落を5回起こしている。その度に「バブル崩壊」、「これ以上は上がらない」と言われたが、価格は上昇を続けてきた。たしかに今回の暴落は大きかったが、これは、仮想通貨の知名度が上がり、新参者が増えたため、新参者がはじめて遭遇した暴落に狼狽して次々に売ってしまったので暴落に拍車がかかったのだろう。特に仮想通貨のFXでレバレッジ*をかけている人たちはあまりのボラティリティの高さに大きな損失を被った人が少なくない(仮想通貨はボラティリティが高いので信用取引はオススメしない)。年末年始で参入した人は高値で掴んで暴落したので災難だった。しかし、twitter等のSNSでは古参の仮想通貨の投資家は冷静で、底値で買い増している人も少なくないようだった。

*:一定の保証金を出すことで、保証金額の何倍もの取引ができる制度のこと。

 

なぜ仮想通貨はボラティリティが高いのだろう?これは単純な話で、普通の市場では、均衡価格は需要と供給で決まる。生産者側と消費者側の思惑で価格が均衡するのだ。例えば、価格が下がり消費者がいくら欲しいといっても、生産者が価格が下がったのでは利益が出ないと生産量を減らしてしまうだろう。こうして需要と供給がせめぎ合い、価格が均衡する。しかし、仮想通貨の場合は供給量が一定となっているので、仮想通貨の価格は、需要量がダイレクトに価格を決定するので、価格変動が大きいのだ。この仮想通貨の価格を安定させるには単純に供給量を操作すればいいが、まだその仕組みが実装されていないので、まだボラティリティが高い状態が続く。

 

だが、世界的に仮想通貨の知名度は着実に上がっている。ボラティリティは高いが、新規参入者が増加することによって、価格はまだ上がるだろう。中国や韓国において規制を検討しているようだが、ボーダーレスなネットを国家が規制するのは限界がある。ボラティリティの問題を克服すれば、仮想通貨はさらに安定的な決済手段となるだろう。まだ仮想通貨は黎明期で、まだまだ仮想通貨の歴史は始まったばかりである。まだあと数ヶ月は、暴騰暴落に一喜一憂せずに静観するのが良い。

A lot of us got into technology because we believe it can be a decentralizing force that puts more power in people's hands. Back in the 1990s and 2000s, most people believed technology would be a decentralizing force.

もともと僕たちがテクノロジーの世界に入ったのは、テクノロジーが、一般人も手に入れることができる分権的な権力となると信じたからなんだ。1990年から2000年代、ほとんどの人はテクノロジーが分権的な力になると信じていた。

 

But today, many people have lost faith in that promise. With the rise of a small number of big tech companies — and governments using technology to watch their citizens — many people now believe technology only centralizes power rather than decentralizes it.

でも、今では多くの人はその約束に失望している。巨大な少数のIT企業の興隆により、また政府はテクノロジーを市民監視に使用することで、多くの人は多くの人はテクノロジーは、分権化するのではなくむしろ権力を集中させるものだと今では信じてる。

 

There are important counter-trends to this --like encryption and cryptocurrency -- that take power from centralized systems and put it back into people's hands. But they come with the risk of being harder to control. I'm interested to go deeper and study the positive and negative aspects of these technologies, and how best to use them in our services. -- CNBC

でも、これに対抗する重要なトレンドも出てきている。それは暗号化技術と仮想通貨さ。それらは集権的なシステムから力を奪い、市民に力を戻す力をもっている。しかし、それらはコントロールしにくいというリスクもある。僕はより深くそういったテクノロジーの良い面と悪い面をより深く勉強していくこと、またそれらを僕らのサービスにどう活かしていくか興味があるのさ。

 

上記は、facebook創業者のマークザッカーバーグのコメントであるがとても重要なことが指摘されている(ちなみに日本語訳はブログ主による)。仮想通貨をただの投機対象としかみていない人が多いが、仮想通貨のその社会的な重要性とは脱中央集権的・分権的である。仮想通貨は特定のサーバーが存在せず、ブロックチェーンと呼ばれる分権的なシステムに支えられている。法定通貨のように中央銀行が権力を握りコントロールしているわけではない。それがどういう重要性を持つかは次のようなドキュメンタリーでも描かれている。

 

こちらのドキュメンタリーではキプロスで実際に起きた事例(銀行が預金封鎖し、後で法律をつくり銀行が預金を実質的に盗んだ事例)をもとに、仮想通貨は国家による市民からの資金収奪を抑止するだろうと指摘してる。こうした資金収奪は現代の先進国でも起こり得る。他にもウィキリークスは資金封鎖される中、資金調達を仮想通貨を用いて行ったそうだ。国家権力がいくら銀行等の送金を停止しても無駄である。仮想通貨を使えば、国家に都合の悪い組織であっても資金調達を行うことができるのだ。国民国家とかいう政治的な物語が弱体化するのは必至である。例え、貧しく銀行から門前払いをくらうような人や、銀行がない人里離れたところに住む人であっても、ネット環境さえあれば仮想通貨は使用できる。仮想通貨は貧困層にも金融システム参加の機会を与えるのだ。戦争に大枚をはたく政府からお金をコントロールする権力を奪えば、世界はますますよくなるだろうとドキュメンタリーは指摘している(とはいえ、テロ組織も容易に資金調達できるのだから、あまりに楽観的過ぎだが)。

 

仮想通貨は、分権的な力となって、市民社会を活性化させる可能性を秘めている。銀行が国際送金において不当な手数料を巻き上げる時代は近い将来に終焉するだろう。中国のような独裁国家が仮想通貨を警戒するのはそのためだ。しかし、一度発明された技術を封じ込めるのは不可能だ。今後、南米やアフリカなどにも徐々に仮想通貨は浸透していくだろう。市民社会の復権、中央銀行の終焉、国民国家の弱体化はこれからが本番である。社会構造の変革が徐々に進んでいくだろう。まだ仮想通貨革命は序章に過ぎないのだ。