日前に始まった仮想通貨崩壊がさらに加速した。事実上仮想通貨のトップ100すべてが15~30%暴落した。全仮想通貨の時価総額は約4500億ドルとなり、48時間前の6500億ドルから30%近く下落した。昨日Bitcoinはあと数ドルで1万ドルを切るところまで来ていたが、その後1万1000ドルと2日前の15%安まで戻した。しかし現在Bitcoinは、ほとんどの主要交換所で1万ドル以下で取引されている。- HUFFPOST
仮想通貨が大暴落した。私も元本割れギリギリまで落ちたのでやや心配になったが、売らずに静観していたところ、やはりいつも通り価格を戻してきている。仮想通貨は去年1年で30%以上の暴落を5回起こしている。その度に「バブル崩壊」、「これ以上は上がらない」と言われたが、価格は上昇を続けてきた。たしかに今回の暴落は大きかったが、これは、仮想通貨の知名度が上がり、新参者が増えたため、新参者がはじめて遭遇した暴落に狼狽して次々に売ってしまったので暴落に拍車がかかったのだろう。特に仮想通貨のFXでレバレッジ*をかけている人たちはあまりのボラティリティの高さに大きな損失を被った人が少なくない(仮想通貨はボラティリティが高いので信用取引はオススメしない)。年末年始で参入した人は高値で掴んで暴落したので災難だった。しかし、twitter等のSNSでは古参の仮想通貨の投資家は冷静で、底値で買い増している人も少なくないようだった。
*:一定の保証金を出すことで、保証金額の何倍もの取引ができる制度のこと。
なぜ仮想通貨はボラティリティが高いのだろう?これは単純な話で、普通の市場では、均衡価格は需要と供給で決まる。生産者側と消費者側の思惑で価格が均衡するのだ。例えば、価格が下がり消費者がいくら欲しいといっても、生産者が価格が下がったのでは利益が出ないと生産量を減らしてしまうだろう。こうして需要と供給がせめぎ合い、価格が均衡する。しかし、仮想通貨の場合は供給量が一定となっているので、仮想通貨の価格は、需要量がダイレクトに価格を決定するので、価格変動が大きいのだ。この仮想通貨の価格を安定させるには単純に供給量を操作すればいいが、まだその仕組みが実装されていないので、まだボラティリティが高い状態が続く。
だが、世界的に仮想通貨の知名度は着実に上がっている。ボラティリティは高いが、新規参入者が増加することによって、価格はまだ上がるだろう。中国や韓国において規制を検討しているようだが、ボーダーレスなネットを国家が規制するのは限界がある。ボラティリティの問題を克服すれば、仮想通貨はさらに安定的な決済手段となるだろう。まだ仮想通貨は黎明期で、まだまだ仮想通貨の歴史は始まったばかりである。まだあと数ヶ月は、暴騰暴落に一喜一憂せずに静観するのが良い。